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藤井風「やば。」はシチュエーションが斬新!?歌詞の意味を徹底考察。

いま日本で最も注目されている男性シンガーソングライターと言っても過言ではない『藤井風』。そんな彼が2022年3月にリリースした2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』に収録されている楽曲『やば。』の歌詞の意味に迫ります。

タイトルは藤井風の口癖?

▲藤井 風 - 『やば。』【OfficialYouTube】

やば。』は、藤井風の2枚目のアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』に収録されている楽曲。

とても印象的なタイトルですが、これは藤井風のヒット曲『何なんw』『もうええわ』に続き自身の口癖を採用したものなんだそう。

一体何が「やば」なのか、歌詞を追ってみましょう。

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気づいてほしい 認めてほしい
それだけの行為だった
返してほしい 愛してほしい
そんなの愛じゃなかった

求めて 探して 見つけて 失ったけど
追いかけ続ける あの絵空事
≪やば。 歌詞より抜粋≫
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ここだけを見ると片思いを歌っているようですが、実は同曲は「自分が情けない自分に呆れている感じ」「天使のような自分と悪魔のような自分が痴話喧嘩している感じ」だと本人は語っています。

それを踏まえて冒頭の歌詞を見てみると、これは情けない自分の方だと解釈できますね。

承認欲求が強く、見返りを求めて行動していたようです。

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さっさと行こうか
もっと遠くへ 高いとこまで
その目を覚まして どこまでも
どこまでも
≪やば。 歌詞より抜粋≫
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「その目を覚まして」という歌詞から、こちらは情けなくない自分の目線だと考察できます。

情けない自分をより高みへ連れていこうとしているようですが、その思いは届くのでしょうか?

サビの歌詞は自分vs自分の痴話喧嘩?


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何度も何度も墓まで行って
何度も何度もその手合わして
やば、やば、やば、やば。
傷付けないでよ
裏切らないでよ
愛した日々は確かだっけ?
≪やば。 歌詞より抜粋≫
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お墓で手を合わせるという内容の歌詞がなんとも斬新。

誰でもイメージできる光景ですが、これまで誰も楽曲で描かなかったシーンですね。

内容から推測すると、おそらく前半部分は情けない自分の思いなのでしょう。

ご先祖さまなのか、それとも自身のハイヤーセルフに対してなのかはわかりませんが、「いいことがありますように」なんてお願いしていたのかもしれませんね。

しかし、その願いはいまいち叶わなかったようです。

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もうそれ以上何も言わないで
傷付けないから
裏切らないから
もう、もう、もう、もう
もう、もう、もう、もう
≪やば。 歌詞より抜粋≫
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「〜しないから」という歌詞をもとに考えると、後半部分は情けなくない自分の目線でしょう。

「何度もお参りしたのにいいことなんてなかった」と嘆く情けない自分に対し、「もう」とやや怒りながら声をかけている様子であると解釈できそうです。

辛口なメッセージに注目!


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既には手遅れでって
言われないと思ってたでしょ
同じことが何度も
ただ繰り返されるだろうと
安い夢を生きてたでしょ
≪やば。 歌詞より抜粋≫
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「手遅れでって言われないと思っていた」ということは、「大丈夫と言われると思っていた」ということ。

つまり「もう手遅れですよ」というメッセージだと解釈できます。

ということは、この部分はおそらく情けなくない自分からのメッセージなのでしょう。

続く「同じことが何度もただ繰り返される」は、「平凡な毎日が続く」という意味でしょうか?

お願いすれば叶う、このまま平凡な日々が続くと思っている主人公に、一喝入れているようです。

とはいえ、情けない自分を叱っているのも自分自身。

決して見捨てることはないと、次の歌詞で歌っています。

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一緒に行こうか
誰も見捨てたりしないから
君が望むまで いつまでも
いつまでも ああ
≪やば。 歌詞より抜粋≫
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この後はもう一度サビが繰り返されて楽曲が終わります。

藤井風の解説なしで聞くと何を歌っているのか全く分かりませんが、これで少しだけ楽曲の世界が理解できたかもしれませんね。

アルバムの他曲も要チェック!

藤井風の楽曲『やば。』について、本人の解説をもとに考察しました。

『何なんw』も、ハイヤーセルフ目線で描いた曲と語られている通り、藤井風の音楽はどこかスピリチュアルな要素が多めです。

理解するのはなかなか難しいかもしれませんね。

しかし、藤井風本人も「好きに解釈して」と語っている通り、解釈は個人の自由です。

ぜひ皆さんも、オリジナルの考察を楽しみましょう。

もちろん、単純にサウンドやメロディーに耳を傾けて楽しむのもOKです。

それぞれの楽しみ方で、『LOVE ALL SERVE ALL』の他の曲も堪能してみてくださいね。

【PROFILE】 1997年6月14日生まれ。 幼少期より父の影響でクラシックピアノを始め、12歳の時に実家の喫茶店で撮影したピアノカヴァー動画をYouTubeに投稿したことが、後に音楽の世界へ飛び込むきっかけとなる。 2020年5月、1st Album「HELP EVER HURT NEVER」(ー常に助け、決して傷つけな···

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