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SEKAI NO OWARI「眠り姫」ファンタジーな世界に隠れた歌詞の意味を考察!

2012年にリリースされたSEKAI NO OWARIの楽曲『眠り姫』。リリースから時が経った今も、ファンの中で人気の高い楽曲です。セカオワらしいファンタジックな世界観に隠れた歌詞の意味を考察します。

セカオワ「眠り姫」は死がテーマ?

▲SEKAI NO OWARI-眠り姫【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

SEKAI NO OWARI『眠り姫』は、2012年にリリースされたメジャー3rdシングル。

同年リリースのメジャー1stアルバム『ENTERTAINMENT』にも収録されており、リリースから時が経った今も人気の高い楽曲です。

『眠り姫』というタイトルやサウンドからファンタジックな雰囲気が伝わってきますが、セカオワ深瀬が作詞した歌詞にはどのような意味が込められているのでしょうか?

SEKAI NO OWARI『眠り姫』の歌詞の意味を考察していきましょう。

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君と僕とで世界を冒険してきたけど
泣いたり笑ったりして
僕らはどんなときでも手を繋いできたけど
いつかは いつの日かは
≪眠り姫 歌詞より抜粋≫
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冒頭の歌詞では、主人公の「僕」が「君」との日々を振り返っているようです。

楽曲タイトルの『眠り姫』からは、おとぎ話を想像する方も多いでしょう。

歌詞でも「冒険」という言葉が使われていますが、おそらく2人で過ごしてきた何気ない日々を物語のように例えているのではないかと思います。

そして、主人公は「いつか」来る未来に対して怯えているような印象を受けますね。

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ある朝 僕が目を覚ますと この世界には君はいないんだね
驚かそうとして隠れてみても 君は探しにこないんだ
≪眠り姫 歌詞より抜粋≫
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主人公が怯えている未来とは、この世界から君がいなくなること

リリース当時『眠り姫』のMVに女優の宮崎あおいが「死の女神」役として出演している点も話題になりました。

そんなMVの演出も踏まえると「この世界には君はいない」は「君」の死を表していると考察できます。

楽曲『眠り姫』は“死”をテーマにした作品だと捉えられそうですね。

ファンタジーな世界との対比


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Ah 君はいつの日か深い眠りにおちてしまうんだね
そしたらもう目を覚まさないんだね
僕らがいままで冒険した世界と僕は一人で戦わなきゃいけないんだね
ボーっと火を吹くドラゴンも僕ら二人で戦ったね
勇者の剣も見つけてきたよね
Ah このまま君が起きなかったらどうしよう
そんなこと思いながら君の寝顔を見ていたんだ
≪眠り姫 歌詞より抜粋≫
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サビでは「ドラゴン」や「勇者の剣」といった、ゲームの世界のような言葉が多く登場します。

おそらく冒頭の「冒険」と同じように、日常生活で困難を乗り越えた出来事などを例えているのではないでしょうか?

ゲームの世界ではプレイヤーが死んでも復活できますが、現実の世界では失った人は二度と戻ってきません。

そして生き物である以上、私たちにはいつか必ず永遠の眠りにつく時が来るでしょう。

ファンタジーな世界観で歌われていますが、一方で歌詞の主人公は“現実の死”を強く意識しているように感じられます。

大切な人との別れ


2番以降の歌詞でも、そばにいる人の死の恐怖が描かれているように思います。

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こんな青空のときでもどんな嵐のときでも
手を繋いできたけど
こんなに嬉しいときもどんなに悲しいときも
いつかは いつの日かは
ある朝 僕が目を覚ますと この世界には君はいないんだね
起こそうとして揺さぶるけど 君はもう目を覚まさないんだ
≪眠り姫 歌詞より抜粋≫
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「青空」は良いことがあった日、「嵐」は反対に悪いことがあった日のような意味でしょうか?

「僕」にとっての「君」とは、嬉しいことも悲しいことも1番に共有できるような大切な存在なのでしょう。

歌詞では2人がいつも一緒にいたことが終始強調されているようで、いつか1人になることを不安に思う主人公の心情が伝わってきますね。

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Ah 君はいつの日か深い眠りにおちてしまうんだね
そしたらもう目を覚まさないんだね
僕らがいままで冒険した世界と僕は一人で戦わなきゃいけないんだね
Ah まだ見ぬ宝も僕ら二人で探しに行ったね
星が降る夜に船を出してさ
Ah このまま君が起きなかったらどうしよう
そんなこと思いながら君の寝顔を見ていたんだ
≪眠り姫 歌詞より抜粋≫
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「星が降る夜」は前シングルである『スターライトパレード』の歌詞とも通じる部分があります。

2人で過ごしていく中で、大切な思い出が増えて行ったことを表しているのかもしれません。

ここまで歌詞を見てきて『眠り姫』の主人公は、自分の死よりも明らかに相手の死を恐れているように感じられます。

「僕」にとっては「君」のいない世界で生きていくことが何よりもの恐怖であり、その根底には「君」への深い愛情があると考えられるのではないでしょうか?

つまり『眠り姫』は死をテーマに、大切な人への愛を歌っている楽曲だと捉えられます。

『眠り姫』という楽曲タイトルにも、主人公にとって「君」がいかに大切な存在かが現れているようですね。

セカオワには他にも死について歌った歌詞がある?

今回はSEKAI NO OWARI『眠り姫』の歌詞の意味を考察しました。

歌詞では“死”をテーマに、終わりがあるからこそ人を深く愛せるのだと教えてくれているような気がします。

ちなみにアルバム『ENTERTAINMENT』には、同じく“死”をテーマにした『不死鳥』という楽曲も収録されています。

眠り姫のアンサーソング」とも言われているので、ぜひあわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。

2010年、突如音楽シーンに現れた4人組バンド「SEKAI NO OWARI」。 同年1stアルバム「EARTH」をリリース後、2011年にメジャーデビュー。 圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感、テーマパークの様な世界観溢れるライブ演出で、子供から大人まで幅広いリスナーに浸透し、「セカオワ現象」とも···

この特集へのレビュー

女性

ミレイ

2022/12/16 11:56

さびのところが好き。
とくに「ボーっと火をふく~君の寝顔を見ていたんだ」が好きです!

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