アニメ「チェンソーマン」のエンディングテーマ
『バイオレンス』は人気バンド『女王蜂』の楽曲。TVアニメ「チェンソーマン」のEDテーマとして公開され、2022年12月25日に同曲のMVが公開されました。
「アニメを知らないと内容がよくわからない曲なのでは?」と思った方もいるかもしれませんが、同曲はアニメを知らずとも楽しめる一曲です。
さっそく歌詞の意味をチェックしていきましょう!
----------------
ああまた正夢ばかり
浮腫んだ目を見開いた先には
ばらばら薔薇色のきみ
血が大騒ぎ いつまでも
≪バイオレンス 歌詞より抜粋≫
----------------
冒頭で歌われているのは、タイトル通りややバイオレンスなシーン。
「正夢」「ばらばら」「薔薇色」という単語から考察すると、主人公は「きみ」をバラバラにする夢を見て、実際に行動に移しているのかもしれません。
----------------
話し足りないね終わりの先でもふたり
この気持ちだけで焼傷しちゃいたい ダーリン
きみだけ きみは怖がらないね
やっと出会えた 抱きたい
周りは見ないで 目は開けたままでもいい
涙溢れる程注ぐ Rain of Kiss
≪バイオレンス 歌詞より抜粋≫
----------------
バイオレンスな内容が続くのかと思いきや、こちらで歌われているのは恋心のような感情。
この部分を踏まえて考察すると、冒頭の「ばらばら薔薇色」はバラバラにし血のりがついた状態の描写ではなく、主人公の恋心を表していたとも考えられます。
また、「きみは怖がらないね」という歌詞からわかるのは、主人公が周りから怖がられる存在であること。
しかし「きみ」は主人公を受け入れているようです。
----------------
VIOLENCE!
切り裂き引き千切り
まるで手術のよう 料理のように早く
そこに舌を入れて 心まさぐられ
ふたりだけのVIOLENCE
≪バイオレンス 歌詞より抜粋≫
----------------
先ほどの歌詞に続くのは、やはりバイオレンスな内容。
主人公は何を「切り裂き引き千切り」しているのでしょうか?
最後に「ふたりだけのVIOLENCE」という歌詞があることから考察すると、このバイオレンスな行動こそがふたりの愛情表現なのかもしれませんね。
主人公と「きみ」の関係は?
----------------
ああ占いたがりは置いてけぼりで繰り出す
運命はタダ 秘密はきみにだけバラすもの
いつでも
≪バイオレンス 歌詞より抜粋≫
----------------
こちらは2番の冒頭の歌詞。
「秘密はきみだけにバラすもの」とあります。
つまり、主人公と「きみ」はかなり親密な関係であることがうかがえます。
----------------
まだし足りないね 満たされたいから期待
滅びる気配と永遠は踊る番
実は繰り返しなんて興味もないけど?まあいい
でたらめに新しく 醒める程熱い
涙溢れる程注ぐ Rain of Kiss
≪バイオレンス 歌詞より抜粋≫
----------------
この部分の歌詞はやや難解。
ふたりの関係を考えると、「し足りない」は愛し合い足りないという意味でしょうか?
主人公はこれまで繰り返されることに興味はなかったものの、「きみ」に出会ったことで「繰り返し愛す=愛し続ける」ということを学んだのかもしれませんね。
ただ、ここでいう「愛し合う」は前述の通りややバイオレンスな行為を指すのかもしれません。
それを踏まえると2行目の「滅びる気配=バイオレンスな愛情表現」「永遠=ふたりの関係」「踊る番=めぐっている」と解釈できそうです。
----------------
VIOLENCE!
もしも総てに意味はなくとも
止められないな CHAIN
そう その手で口で眼差しで
≪バイオレンス 歌詞より抜粋≫
----------------
この「CHAIN」はおそらくアニメとリンクする部分ですが、楽曲内では「鎖=つなぐ、縛る」という意味で使われているものと思われます。
主人公が「きみ」に対して、かなり深い思いを抱いていることがわかりますね。
「きみ」への思いが溢れている?
----------------
高まりにだって終わりは来るとかダりぃ
それは「小さな死」なんてつまらなすぎるよ軽ぃ
なぜだかぼくら怖がらないね
やっと出会えた 抱きたい
周りは見ないで 目は開けたままでもいい
涙溢れる程注ぐ Rain of Kiss
≪バイオレンス 歌詞より抜粋≫
----------------
「高まり」は「きみ」への想いやふたりの関係性を表しているのでしょうか?
それらが終わると評されることに、怒りを感じていることがわかります。
続く歌詞では「なぜだかぼくら怖がらないね」と歌われていることから、主人公は「きみ」との関係に終わりが来るとは思っていないのでしょう。
また、「きみ」もふたりの関係の終わりを恐れていない様子。
つまり、主人公と「きみ」はようやく出会えた運命の相手同士なのかもしれません。
----------------
切り裂き引き千切り
ぼくら上手くやる ジャムのように掻き混ざり
ケチらず塗りたくる 誰が止められる?
ふたりだけのVIOLENCE
≪バイオレンス 歌詞より抜粋≫
----------------
こちらは最後の歌詞。
この部分だけを切り取るとやはりバイオレンスな表現に感じますが、きっとふたりの世界では違うのでしょう。
「ぼくら上手くやる」という歌詞からも、ふたりの強い絆や未来への期待が感じられますね。
あなたの考察はいかに!?
今回は女王蜂の楽曲『バイオレンス』の歌詞の意味を考察しました。タイトルとは裏腹に、解釈の仕方によってはラブソングのようにも感じられます。
しかし、本当のところはわかりません。
ぜひみなさんもみなさんなりの考察を楽しんでくださいね。
また、同作品は2023年2月にリリースされるアルバム『十二次元』に収録予定です。
こちらもぜひチェックしてください!