SKY-HI主催オーディションから誕生
BE:FIRSTは、2021年にHulu及びYouTubeにて配信されたオーディション番組「THE FIRST」で誕生した7人組ボーイズグループです。
活動スタート時から抜群の注目度を誇り、最終メンバー決定後にデジタルリリースされたプレデビュー曲『Shining One』は、オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングとオリコン週間ストリーミングランキングの2部門で首位を獲得しました。
2021年11月3日、『Gifted.』で正式にデビューを果たすと、Billboard JAPAN“JAPAN HOT 100”で初登場1位を獲得。
その後、Billboard “Hot Trending Songs”では世界第1位に輝いています。
BE:FIRSTをプロデュースするのは、AAAのメンバーとして人気を集めるラッパーのSKY-HIでした。
才能に恵まれているのにも関わらず、日本で活躍の場を見いだせない若者が韓国の音楽市場に流れている現状に危機感を覚えたSKY-HIは、マネジメントレーベル「BMSG」を設立。
彼は同レーベルで活動する逸材を探すべく、約1億円を投じた大がかりなオーディションを開催したのです。
最終的に厳しい審査を勝ち抜いたのは、SOTA・SHUNTO・MANATO・RYUHEI・JUNON・RYOKI・LEOの7名。
SKY-HIは「誰かを蹴落とすのではなく、誰もがNo.1である事を尊重しながら自分のNo.1に誇りを持つ」という理念を選考基準に掲げ、パフォーマンス力だけでなく高い人間性を併せ持ったメンバーの集結を実現しました。
歌詞から漲るBE:FIRSTの自信
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誰かが言う ”どこへ行く?”
知りたきゃ Come on, follow me
生きる理由 : 仲間とルーツ
変わりはしない
Ya know my steez
≪Boom Boom Back 歌詞より抜粋≫
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『Boom Boom Back』は、まさにBE:FIRSTそのものを表現したような楽曲に仕上がりました。
冒頭のフレーズでは、このグループがどこに向かっているのか知りたければついてきなと投げかけています。
「仲間とルーツ」からイメージ出来るのは、7人が集まるきっかけとなったオーディション「THE FIRST」でしょう。
切磋琢磨しながら同じ時間を共有した同志が、今や1つのグループとして支え合っているという事実に胸が熱くなります。
「steez」はstyleとeaseをあわせたスラングで「スタイル、やり方」を意味します。
「Ya」は「You」のスラングなので、「Ya know my steez」は直訳すると「あなたは私のスタイルを分かっている」という意味になります。
同じような言い回しで「Ya know my steelo」もよく使われますが、「俺の生き様はどうだ」「俺のやり方を分かってるだろ」といったような強気な意味合いが込められています。
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時代の追い風も
I know I can
自分で吹かせよう Booming
(Word up) あの日見てた景色のその彼方へと
≪Boom Boom Back 歌詞より抜粋≫
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世界中で多数のグループが活動を展開する現代において、生き残り続けることは決して容易いことではありません。
そんな厳しい時代に、自分達の力で「Booming(急騰・急成長)」を起こそうとするBE:FIRSTの意欲的な姿勢がうかがえます。
かつて夢見ていた景色を現実にするんだという強い覚悟がみなぎっています。
「変わらない為に変わる」ということ
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遠い夢だと
ねぇどうぞ笑ってよ
もう叶え方なら知っているから
変わらない為変わっていくだけ
まだ知らない僕を
Turn it up 探し出せ
≪Boom Boom Back 歌詞より抜粋≫
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世の中にはBE:FIRSTが掲げる夢に対し、到底無理だと笑う人もいるかもしれません。
しかし、そんな嘲笑は彼らにとってどうでも良いことなのでしょう。
なぜなら、彼らはその夢を実現するための努力の仕方をすでに知っているからです。
これまで1人ひとりが捧げてきた時間や経験が、全てを物語っているのではないでしょうか。
ここで「変わらない為変わっていくだけ」という印象的なフレーズが登場します。
この歌詞は、言い換えれば「BE:FIRSTであり続けるために成長していくだけ」という意味にも捉えられます。
どんな状況下でも、この7人でグループを守り抜くという意志が感じられます。
また、活動を通して新しい自分を見つけ出したという挑戦的な気持ちも描かれています。
彼らは、変化することに対して不安を覚えるのではなく、とても肯定的なイメージで捉えていることが伝わってきます。
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Ba-Boom Boom Back
Singing from the East side to the West side
And you'd better watch your back
この世界 ≒ Play ground, Do what u like
描く どんな夢すらも Dejavu
頂上だけ目掛け 遊び尽くせ
全て掴むまで We never go back
≪Boom Boom Back 歌詞より抜粋≫
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「from the East side to the West side」は「東から西にかけて」という意味になります。
このフレーズは世界を視野に入れた意欲的な活動展開の示唆、さらにBE:FIRSTの音楽で世界を席巻していきたいという野望が浮かび上がります。
彼らにとって、この世界そのものが遊び場なのでしょう。
「どんな夢すらも Dejavu 頂上だけ目掛け」という歌詞には「繰り返し見続けてきた夢をただ実現するだけ」という野心的な気持ちが溢れています。
世界の頂点を掴み取るその日まで、BE:FIRSTが諦めることは決してありません。
新曲に刻まれたBE:FIRSTのテーマ
今回は、BE:FIRSTの最新曲『Boom Boom Back』の歌詞を彼らのルーツとともに考察しました。本作は、BE:FIRSTそのものを表現したような楽曲と綴りましたが、その意図は彼らが掲げるテーマからも読み取ることが出来ます。
BE:FIRSTのテーマは「上り詰める、だけど蹴落とさない。媚びない、だけど誰も否定しない。自分である、だから人を愛する」。
こちらはBMSGの社訓にも採用されているそうです。
否定ではなく、尊重することで自分自身もさらに輝くことが出来る。
そんな肯定的なイメージが、BE:FIRSTのアクティブな活動を根底で支えているのではないでしょうか。
そんな彼らは、昨年から今年にかけて初のワンマンツアー「1st One Man Tour “BE:1” 2022-2023」を開催中。
ダイナミックなライブパフォーマンスは、まさに圧巻です。
今後さらなる活躍が期待される新星に注目していきましょう。