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SixTONES「こっから」歌詞の意味は?グループの成長や闘志を感じる大注目のドラマ主題歌を徹底考察

『こっから』は2023年6月14日にリリースされるSixTONESの10thシングル。日本テレビ系で放送中の日曜ドラマ「だが、情熱はある」の主題歌としても注目を集めています。今回は、同ドラマのモデルとなった「たりないふたり」を元に歌詞の意味を徹底考察していきます。

髙橋海斗&森本慎太郎W主演ドラマ「だが、情熱はある」主題歌

SixTONESにとって記念すべき10枚目のシングル、『こっから』が2023年6月14日にリリースされます。

初週だけで42.9万枚を売り上げ、ヒットを記録した前作『ABARERO』からわずか2か月。

待望の新曲リリースとなった『こっから』は、日本テレビ系で放送中のドラマ「だが、情熱はある」の主題歌に起用されました。

▲【解禁!本編PR「ロングVer」】髙橋海人(King & Prince)、森本慎太郎(SixTONES)新日曜ドラマ「だが、情熱はある」4月9日よる10時30分スタート!【日テレドラマ公式】

本作は、南海キャンディーズの山里亮太と、オードリーの若林正恭の人生を描いたノンフィクションドラマ。

山里をSixTONESの森本慎太郎、そして若林をKing & Princeの髙橋海人が演じ、お笑いファンの予想をも大きく上回る好演ぶりで話題となっています。

今やテレビで見ない日がないほどの高い人気を誇る山里と若林。

しかし、若い頃は他人とコミュニケーションを取るのが苦手だったため、人間関係を通して大きなストレスを抱えていたそうです。

彼らの魅力が幅広く認知されるようになったきっかけの1つが、2012年に放送開始された深夜番組「たりないふたり-山里亮太と若林正恭-」です。

同番組において、2人は自身の”たりない部分”をネタに持論を交わし、視聴者の共感を集めました。

また、番組の最後に総括として披露される漫才はエンターテインメント性も確実に残し、シーズン構成でありながら長寿番組として愛されるようになっていきます。

こうして生まれたユニットコンビ「たりないふたり」が人気を集め、「だが、情熱はある」のモデルに採用されたのです。

『こっから』は、歌詞を読み込むほど2人の生き様を色濃く投影した楽曲であることが伝わってきます。

作詞・作曲・編曲を担当したのは、SixTONESの代表曲を多数手がけてきたSAEKI youthK。

▲SixTONES – こっから [YouTube ver.]

SixTONESが熱量たっぷりに紡ぐラップを前面に押し出しながら、HIPHOPやブレイクビーツの魅力をふんだんに盛り込みました。

さらに生バンドと掛け合わせることで、斬新かつ遊び心満載な応援ソングに仕上がっています。

平凡非凡を“夢中になること”で超越

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Hey, boy 平凡に Born in the ニッポン 産声オギャー 行く先は荒野
ノーマル以下が如何にして 地下深く眠る鉱脈掘れますか?

知るか!伸るか反るかしかねぇこの世の中 確かな価値観など無価値か
カッとなったってこの葛藤で生まれた Take は Cut できん Yo
≪こっから 歌詞より抜粋≫
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『こっから』は、1人の人間がこの世に生れ落ちるところから始まります。

冒頭の歌詞は人生の厳しさを表現しているようにも思えますが、ここでより具体的なイメージを持って掘り下げてみましょう。

たとえば、赤ちゃんの誕生=何かにハマった瞬間だったとしたらどうでしょうか。

これが意図せず何かに興味を持ち、その道に踏み出す第一歩目だったとしたら?

なおかつ、それが芸能やお笑いの世界だとすれば「行く先は荒野」というのも頷けます。

平凡な人間が一発当てられるわずかな可能性を想像し、気が遠くなる主人公。

しかし、そんな愚門は当人によって瞬時に覆されます。

"悩む暇があるなら行動すべし”という、強い覚悟が感じられますね。

ここで「Take は Cut できん Yo」という特徴的な言い回しが登場します。

この場合、CutがTakeにかかっているので、Cut a take(明確に説明する)という意味ではないかと考えてみました。

これが語尾で否定されているので、要約すると「この葛藤を明確に説明することはできない」と複雑な胸の内を表現しているのではないでしょうか。

また「Take a cut at」で「○○に一撃を加える」という意味にもなります。

現状にイライラして感情的になったところで、大きなヒットを生み出すことはできないというメッセージも含まれているのかもしれません。

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I can't be someone else, Oh I know, I know…
このブレーキを 壊したいの したいの 
これだけじゃやれねぇってわかってる
でもこれしかねぇからこれにかかってる
間違ってる未来でも俺には光ってる
≪こっから 歌詞より抜粋≫
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「I can’t be someone else」とは「私は他の誰かにはなれない」という意味です。

天才と称される人に憧れたところで、自分がその人になれるわけではないということを深く嚙みしめているのでしょう。

リスクを恐れるがあまり、無意識のうちにかかってしまう自制心。

それを意識的に取っ払おうとする姿からは、自分自身と向き合おうとする主人公の芯の強さが感じられます。

好きなことを仕事にするのは、とてつもなく難しいことです。

成功を掴めるのもほんの一握りでしょう。

しかしこの歌詞からは、未来に対する不安はあれど、迷いは感じられません。

もし、夢が主人公を間違った未来に導いたとしても、自分が責任を持って下した決断ならば結果に納得できるでしょう。

なにより、彼にとって”好きなこと”とは、人生を掛けられるほど価値のあるものなのです。

冒頭では「平凡」か「非凡」かという部分で頭を悩ましていた主人公ですが、好きなものに夢中になることで、いつの間にかそれらの概念を超越していくのでした。

歌詞に滲み出るリアルな人間性

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こっから?どっから?わからん だって燃料自体はすっからかん
こらアカンわ 楽観し簡単にゃ済まぬまさに難関
一人になりたくても人だらけ さらけ出すにも一苦労なわけ
聞かれたくない サイレンピーポー でもどこ行ったって ❝人人人❞
≪こっから 歌詞より抜粋≫
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ここからは、山里と若林それぞれの境遇や人間性がより具体的に描かれているように感じます。

たとえばこの歌詞を若林の人生と重ねてみましょう。

彼はオードリーとして売れるために試行錯誤を重ね、相方である春日のキャラクターを作り上げてきました。

若林の努力が無ければ、オードリーを一躍スターに押し上げた「ズレ漫才」も生まれていなかったでしょう。

しかし、若手時代にはコンビの解散を考えるほど追い込まれた時期もあったそうです。

「こっから?どっから?わからん だって燃料自体はすっからかん」というフレーズは、手を尽くしたものの、どうしたらいいかわからない状況を見事に表現しています。

独りの時間を愛する若林にとって、どこに行っても人だらけの都会は異様にも感じられたかもしれません。

さらに芸能界という独特な世界で、自分をさらけ出すことの怖さや難しさは計り知れません。

「壁に耳あり障子に目あり」とはよく言ったものですが、どこへ行っても人の目にさらされるプレッシャーがありありと伝わってきます。

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「俺、悪くない。なんも間違ってない」
自分じゃない何かのせいにしたい
天才じゃないの ダッセ わかんなさい
これ フィクションじゃない
よく見なさい 天賦の才などない
でも やめられないみたい
あたしゃ阿呆か馬鹿みたい
≪こっから 歌詞より抜粋≫
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一方、こちらの歌詞は山里をそのまま描き出したような内容になっています。

ドラマ本編を見てもわかる通り、彼を突き動かしていた原動力は「劣等感」や「嫉妬心」でした。

彼のすごいところは負の感情から目を背けるのではなく、徹底的に分析し尽くした上でそれらをエネルギーにし、切れ味抜群の突っ込みフレーズへと変換するところです。

この部分の歌詞には、才能に憧れてもがき続けた”努力の天才”という山里の一面が凝縮されているように感じました。

SixTONESに通じる貪欲な姿勢

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Oh しのごの言わずに動け
道なき道ほど進め
劣等も嫉妬も叱咤なる燃料

Let it fire!
≪こっから 歌詞より抜粋≫
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「劣等も嫉妬も叱咤なる燃料」は、山里や若林の生き様そのものを表した一文と言えるでしょう。

2018年に発行された山里の著書「天才はあきらめた」の帯でも「劣等感は最高のガソリン!」と堂々と書かれています。

どんな手段を使ってでも新たな道を開拓していくという野心が垣間見え、彼らの貪欲な姿勢がダイレクトに感じられるフレーズです。

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燃やすこの闘志 その鉄格子
ぶち壊し どうしようもないままが
自分なんだ こっから始まんだ
いつかの童心もって努力し
夢と相思相愛になれるはずなんだ
こっから、こっから始まんだ
≪こっから 歌詞より抜粋≫
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駆け抜けるようなライムが印象的なサビでは、より一層熱意のこもったリリックが並びます。

お笑い番組を見て笑い転げていた幼少期、はたまた音楽を聞いて初めて感動した日など、誰にとっても忘れられない、大切な”始まりの思い出”があるでしょう。

その時の純粋な気持ちを忘れずに努力を重ねれば、きっと夢が答えてくれるはずという前向きなメッセージに感じました。

SixTONENSが『こっから』を歌う意味はここに集約されているのかもしれません。

なぜならば彼ら自身もまた、幼少期に憧れたステージに向かって血のにじむような努力をし続け、夢を実現したグループだからです。

そして目標を達成してもなお、また「こっから」と初心に立ち返りながら邁進していくのでしょう。

SixTONESの成長を堪能できる名曲

今回は山里亮太と若林正恭のユニット「たりないふたり」をベースに、SixTONESの10thシングル『こっから』の歌詞を考察しました。

この楽曲は単体でも十分に楽しめますが、「だが、情熱はある」の背景を知れば知るほど歌詞にリアリティが湧いてくるはずです。

『こっから』を通してより浮き彫りになったのは、SixTONESのラップスキルの高さでしょう。

本作をこれだけ高いクオリティで成立させることができたのは、彼らが歌詞の意味や温度をそのまま聞き手へ届けることができる、真のアーティストだからではないでしょうか。

その実力は、カップリング曲でも存分に発揮されています。

とりわけ初回盤Aに収録予定の『雨』は、過去最高難易度と言っても過言ではないほどの予測不能なメロディーラインと、コード進行が用いられています。

その分、SixTONESの新たな魅力が凝縮された楽曲に仕上がりました。

▲SixTONES – こっから nonSTop digeST

これに加えて初回盤AのDVDでは『こっから』のMV、メイキング、ソロムービーを楽しめます。

さらに、初回盤Bにはライブツアー「慣声の法則」横浜アリーナ公演から、『S.I.X』~『Outrageous』までのメドレーコーナーをCD/DVDに収録。

そして、通常盤には新曲『FIREWORKS』『Tu-tu-lu』に加えて『ABARERO -Dark Electro Rock Remix-』が新たに収録されています。

ぜひ手に取って、その全貌を確かめてみてください。

SixTONESと書いてストーンズと読む。SixTONESはジャニーズJr所属の6人組アイドルグループである。 ジャニーズ事務所の社長でもあるジャニーズ喜多川が「原石(STONE)」と6人の個性がだせるような「音域(TONE)」から【シックストーンズ】だったがその後【ストーンズ】となった。 メンバーは···

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