【インタビュー】SUPER☆GiRLS、2023年の「スパガの夏」は大塚 愛提供の楽曲で元気を注入！

今年も「スパガの夏」がやってきた！

──ジャケット、MV含めて「夏全開」という印象の『リボン』ですが、今作は皆さんにとってどんな曲になったか、それぞれ感想を教えてください。


阿部：毎年、夏に向けて全力で活動しているSUPER☆GiRLSなので、今年の夏曲もとても楽しみにしていました。そんな中で今年は大塚 愛さんに素敵な楽曲を提供していただき、いつも以上に夏が待ち遠しいです！

坂林：『リボン』は、ファンの皆さんと私たちの絆をリボンのようにしっかり繋いでくれる素敵な曲になっています！

門林：この楽曲はすごく爽快感があって、キュンとしたり、少し切なくなったり、いろんな気持ちを味わってもらえる曲になっています。いつ聴いても癒される曲なので、朝でも夜でも、いろんな時に聴いて欲しいです。

荻田：今回の曲はミディアムテンポな曲調の中にピュアな爽やかさが感じられて、歌詞も前向きになれるようなフレーズばかりなので、この曲を通じて、たくさんの方に元気を与えられたら嬉しいです。


柏：私にとってスパガに入って初めての夏曲になるので、新メンバーとしてのフレッシュさと初夏の爽やかさを感じてもらえるように歌いたいです。


──既にYouTubeチャンネルなどで公開されているMVのコメント欄にも、「スパガの夏曲はやっぱり最高！」といったコメントが多く見られますが、やはりメンバーたちの間でも夏は特別ですか？

阿部：やっぱり水着を着ると気分が変わりますね。気合が入るというか。

坂林・門林：うんうん！


──本作はavexの先輩アーティストでもある大塚 愛さんから提供された楽曲ですね。まずは阿部リーダーに伺いたいのですが、大塚さんが曲を作ってくれると知った時の気持ちを教えてください。

阿部：最初は「avexががんばってくれた」というのが率直な感想でした。そこから本当に実現して、こうしてリリースを迎えることができて、周りの皆さんにも本当に感謝しています。


──最初のサビのところで＜イエ〜イ！＞ってコーラスが入っていて、あ、大塚さんの曲だなって思いました。

坂林・門林：入ってる入ってる（笑）。


──大塚さんの世界観に合わせるために歌い方などで工夫したところはありますか？

阿部：大塚さんが作ってくださった楽曲だからこそ、どこかに大塚さんを少し感じられるような歌い方をしたいと考えていました。それでディレクターさんに相談して大塚さん風のしゃくりを取り入れてみたり、少しでも大塚さんに寄せられるように意識して歌っています。


──大塚さんの作品の中で思い出の曲や好きな曲はありますか？

阿部：たくさんありますよね〜。『さくらんぼ』や『SMILY』はカラオケに行ったら“鉄板”ですし。『プラネタリウム』や『金魚花火』のようなバラードも好きです。

坂林：私はカラオケでよく『フレンジャー』を歌います。『リボン』と同じで、前向きで勇気が出る曲ですよね。沖縄を感じるような曲調の『桃ノ花ビラ』も大好きで、家にいる時によく聴きます。


──今回、楽曲を提供していただくにあたって、大塚さんと交流などはありましたか？


坂林：一部のメンバーで大塚さんのライブに行かせてもらいました。ディナーショー形式のライブだったんですけど、「あー、大塚さんだ！」って、みんなテンションが上がっちゃって。その日は代表曲もたくさん聴けて、特に『プラネタリウム』を聴いたときは感動で涙が出ちゃいました。楽屋にご挨拶に伺って、そんなに長くはお話できなかったですけど、とても素敵なオーラのある方でした。


──歌を届ける世界の先輩として、表現などで勉強になった部分はありますか？

坂林：すべての面で尊敬するところばかりです。歌だけでなく、ピアノの演奏も上手だし。油絵も描かれているので、ご自身の作品をもとにして曲を描かれていたり。本当にいろんなところにアンテナを張り巡らせながら音楽を表現されているんだなって。そういう中から大塚さんならではの音楽が生まれているんだと感じました。

スパガとリボンの思い出といえば？

──『はじまりエール』や『Summer Lemon』のように単語が2つ以上並ぶことの多いスパガの楽曲の中でも、今回はとてもシンプルなタイトルですね。リボンといえば、多くの女の子にとって切り離せないアイテムだと思いますが、何かリボンにまつわるような思い出はありますか？


門林：う〜ん、何があるだろう？

坂林：やっぱり、この前のイベントが思い出深いよね。

萩田：そうだね。6月に行ったリリースイベントの時に、ファンの方々の手首や私物に私たちの担当カラーのリボンを結ばせてもらうという特典会がありまして…。

坂林：あんなにたくさんのリボンを結んだのは、人生の中でも初めてでした。


──やはり皆さん、リボンを結ぶのはお上手？

坂林：みんな今回の経験でだいぶ上達したと思います。事前にスタッフさんから『蝶々結びとリボン結びの違いは何か』という動画が送られてきたりしたので。


──蝶々結びとリボン結びの結び方が違うとは私も初耳です。その日はどれくらいの数のリボンを結んだんですか。

坂林：ちゃんとした数を覚えられないほど、ずっと結んでいました。なかには「きつく結んでください」とか、「カバンから取れないように、とにかく固く結んで！」とか、ちょっと“クセあり”なリクエストもあって、本当に記憶に残るイベントになりました。

萩田：今回は衣装にもたくさんリボンがついているので、ますますリボンが身近になった気がしています。

「結ぶ時」と「解く時」の切り替えが一番上手なのは？

──『リボン』の歌詞を最初に読んだ時にどんなことを感じましたか？

阿部：初めは恋愛ソングだと聞いていましたが、実際の歌詞を読んでみたら、いろいろな捉え方があると思いました。大塚さんからいただいたコメントの中に「解く時と結ぶ時と人生であらゆる場面で使い分ける必要がある」という言葉があるように、自分のことを素直に認めることができたり、新しい一歩を踏み出す方にとってはエールソングにも感じる歌だなって。なかでも＜私は今が一番好き＞というのは、これまで13年間活動してきたスパガのメンバーにも強く響いている言葉です。


──萩田さんと門林さんは、どのフレーズがお気に入りでしょうか。


萩田：＜リボンほどいて 走り抜ける＞という言葉には疾走する勢いを感じるし、
＜リボン結んで歩いていく＞という言葉にも、何かを決めて一歩踏み出すという強さを感じるので気に入っています。あと、やっぱり＜私は今が一番好き＞のところが私も好きです。初めから終わりにかけて、どんどん気持ちが強くなっていくのが表現されていて、とても魅力的な歌詞だと思います。

門林：私は最後の＜私はあなたが一番好き＞のところも好きだな。「一番好き」って、どストレートに伝えることって生きている中でもあまりないですよね。＜この気持ち まっすぐ伝わりますように＞という歌詞もあるので、私たちがファンの皆さんのことが大好きなように、みんなからもずっと大好きって言ってもらえ続けるSUPER☆GiRLSでありたいという気持ちを込めて歌っています。



──今回はリボンを「結ぶ時」と「解く時」が重要なフレーズになっていますね。アイドルの皆さんもリボンを結ぶ時と解く時の使い分けがあると思うんですけど、メンバーの中でその切り替えが上手なのはどなただと思いますか？

坂林・萩田：誰だろう？

阿部：私じゃない？


──え、立候補？

一同：笑い


門林：でも確かに、夢梨さんってステージ上ではアイドルの鏡みたいなパフォーマンスをするんだけど、ステージを一歩降りるとステージでキラキラしている時とは違う大人っぽい夢梨さんがいるので、オンオフがしっかりしてるなって思います。


──そこは尊敬できる部分でもありますよね。

門林：そうですね。そういうところにプロなんだなって憧れを感じます。

阿部：アイドルの自分と大学生の自分。それにアイドルでいる時も、ライブの時とテレビやラジオに出演する時でいろいろなスイッチがありますね。スパガのメンバーを見渡すと、みんなオンオフの境目がないので、逆にそれが凄いなって思います。


──UtaTenは歌詞検索サイトなのですが、メンバーの中で歌詞や言葉に一番こだわりを持っていらっしゃる方はどなただと思いますか？

門林：坂林かなぁ。歌へのこだわりが誰よりもあるなって思っていて、楽曲をいただくと、その主人公のことを考えたりとか、バックグラウンドまで思い浮かべる想像力がすごく豊か。そういう面で、いつも歌詞としっかり向き合っているメンバーだと思っています。

阿部：確かにそうかも。

坂林：みんな、そんな風に見えてたの？

門林：よく私に語ってくるじゃない。「門林、この曲はな、こういう女の子が…」みたいに。

坂林：それって、ちょっとめんどくさいやつじゃん（笑）。

門林：いやいや、本当に歌が好きで、全部を読み込んで表現に活かしているんだなって尊敬していますよ。


──同期からの熱いリスペクトですね。


坂林：う〜ん、自覚はありませんが、でも、言葉をメロディに乗せて一つの表現になるので…。言葉の意味を自分の中にうまく落とし込めない時は、スタッフさんに「この歌詞の意味はどういう感情で歌えばいいんだろう」って相談することはあります。例えば『リボン』の＜歩いていく＞というフレーズにしても、歩いているのがどんな道なのか、どんな気持ちで歩いているのか、それを歌でどう表現できるのかっていうところを追求しました。

MV撮影の沖縄では地元名物の食を満喫

──今作のMVは4月に沖縄本島で撮影されたと伺いました。スパガのにぎやかな関係性みたいなものも見られて面白い造りになっていますね。特に柏さんは初めての夏撮影でしたが、出来上がったMVを見て、どんな感想を持ちましたか？

柏：アイドルが水着を着るMVって砂浜の上で踊っていることが多いと思うんですけど、『リボン』のMVは芝生の上で踊っています。海の青さと芝の緑が両方映えていて、他のアイドルのMVにはないスパガならではの魅力が引き出されているのが、すごくいいところだと思いました。

▲SUPER☆GiRLS ( スパガ ) / リボン Music Video

──先輩メンバーの皆さんはどうでしょう。

門林：私は間奏で流れる、海ではしゃいでいるシーンが印象深いです。全体的にカラフルな画が続くんですけど、ここだけはエモく映っている感じがして。MVって自分の一番可愛いキメ顔で映ることが多いと思うんですけど、このシーンは本当にナチュラルな笑顔が映っているので、そう言う部分でも爽やかさを感じてもらえると思います。


──撮影中は、沖縄を楽しむ時間もありましたか？

阿部：もともと休み時間はなかったんですが、初日は予定より少し早めに撮影が終わったので、みんなで国際通りにご飯を食べに行きました。


萩田：アグー豚のしゃぶしゃぶがおいしかったです。ただ、まだ初日だったので、次の日も水着になることを考えると、お腹いっぱいになるまで食べられなかったのが心残りなのですが、沖縄名物をみんなで食べたのはいい思い出です。タイトなスケジュールだったのですが、ケータリングもすごく豪華で沖縄の食べ物もたくさんあったので、食の方は十分に楽しめました。

阿部：オリオンビールも飲んだよね？

坂林：もちろんだよ。飲まないわけがないじゃん。撮影終わりに飲んで最高だった！


──そこは大人のメンバーだけのご褒美でしたね。

阿部：ソーミンチャンプルーとオリオンビール！

坂林：あれは沖縄で飲むからいいんだよね。

阿部：オリオンビールの中でもIPAという銘柄が特においしくて、東京で見つけて買ってしまうくらいハマっています。

第6期メンバー初のCDリリース

──本作は第6章初のシングルでもあります。柏さんにとっては初のCDリリースになりますね。配信シングルの『蒼い炎!!!!!!』の時とは、また違った感動があったのでは。


柏：『リボン』はスパガに入って2回目のレコーディングでした。今回は一人で歌う部分をいただけたので、佳奈さんのようにワンフレーズの中にどれだけ主人公の気持ちを乗せられるかということを考えたり、前と後のフレーズを歌う方と雰囲気を合わせたり、自分なりにいろいろ工夫しました。先輩方を見ていると、そんなところまで工夫されているんだっていう気づきと発見が多くて、ファンとして見ていた頃は知らなかったスパガのすごさを知って、とてもいい経験になりました。


──レコーディングや振り付けの練習では、先輩メンバーからアドバイスをいただいたりしましたか？

柏：私は緊張すると顔がこわばったり、無の表情になってしまうんですけど、佳奈さんが笑顔にしてくれたり、帆風さんがさりげない一言をくださったり。MVの撮影中も先輩がわざとふざけて私たちが緊張しない雰囲気を作ってくださって、特別な言葉というよりも、そういうコミュニケーションで励ましてもらいました。


──あのソロパートの「といちゃダメ！」でしたっけ…。

全員一斉に：「“ほどいちゃ”ダメ！」です！


──おっと、これは失礼しました。偶然にも他の方の「ほどいちゃダメ！」も聞けて少し幸せな気分ではありますが、あそこのフレーズは緊張やプレッシャーもあったのでは？

柏：歌う時は毎回緊張します。いつも同じ「ほどいちゃダメ！」だとキメキメだと思われちゃうので、ライブごとに今日はこういう感じでいこうと、自然に聞いてもらえる形を出すようにしています。


──これからいろいろな「ほどいちゃダメ！」が聴けそうで楽しみです。スパガに加入して、まだ慣れないことや緊張することが続いていると思いますが、もし今、1日だけリボンをほどいて自由になれるとしたら何がしたいですか？

柏：スカイダイビングやバンジージャンプに挑戦してみたいです。

坂林：本当に？

萩田：怖くないの？

柏：まだやったことがないので、一度落ちてみたいんです。


──そちらの方が気持ちを結ぶ必要がある気もしますが…。先輩メンバーからは6期メンバーの頑張りはどんな風に見えていますか。

坂林：細かなところまで覚えてきてくれたり、それをどう自分らしく見せようかと考えてきてくれたり、一人一人がオフの時間も使ってしっかり固めてきてくれているのがリハーサルの時もわかるので、まだ加入から間もない中でもファンの皆さんにしっかりしたパフォーマンスを届けられていると思います。本当に努力家さんばかりです。


──第6章のスパガも楽しみですね。だんだん締めに入っていこうと思いますが、リーダーの阿部さんは、6月10日のライブで12月末の卒業を発表されました。スパガの活動は残り半年になりますが、どういう日々を過ごしていきたいですか？

阿部：とにかく笑顔で皆さんとしっかりお別れしたいという気持ちで一杯なので、これまでアイドルとして10年間走ってきた集大成をこの半年間でお届けし、感謝の気持ちをお返しして新しい一歩を踏み出せたらいいなと思っています。


──では最後に、改めて『リボン』の推しポイントを、これもスパガを代表して阿部リーダーから一言お願いします。


阿部：今回、大塚 愛さんから私たちの第6章初のシングルにふさわしい、本当に素敵な楽曲をいただきました。まさか憧れの先輩から楽曲をいただけると思っていなかったのですが、この感謝の気持ちを胸に、そして等身大の私たちが歌うからこそ響く楽曲だと思っていますので、変に作ることなく、私たちらしく皆さんにお届けできたらいいなと思っています。本当に夏が感じられる曲なので、この夏たくさん聴いてくれたら嬉しいです。


──ありがとうございました。今年も「スパガの夏」を楽しみにしています！


TEXT　鈴木翔
PHOTO　Kei Sakuhara

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