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「刀ピークリスマスのテーマソング2023」歌詞の意味は?ピーナッツくんから剣持刀也へ贈る重くてエモいラブソング第6弾を考察!

Vtuberのピーナッツくんと剣持刀也によるクリスマスの人気企画から誕生し、多くのリスナーの注目を浴びた『刀ピークリスマスのテーマソング2023』。大きな舞台で活躍する愛する人への想いを綴った歌詞の意味を考察します。

20万人以上が見守った刀ピークリスマス2023のテーマソングに注目

人気Vtuberグループ・にじさんじ所属の剣持刀也と個人勢Vtuberでラッパーの“豆”ピーナッツくんがコラボし、2018年から毎年クリスマスの夜に行われるエンターテインメントとして人気の「刀ピークリスマス」。

このイベントがこれほどの人気を誇る理由の1つは、毎回ピーナッツくんから剣持刀也へ贈られる重たい愛がこもったラブソング「刀ピークリスマスのテーマソング」のクオリティが非常に高いことです。

そのエモーショナルな仕上がりはVtuberやファンのみならずアーティストたちにも認められており、特に2022年に公開された楽曲はTikTokやYouTubeにてバイラルヒットとなりました。
▲ピーナッツくん-刀ピークリスマスのテーマソング2023【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

そんな本人も思いがけない大ヒットを記録し、さらなる注目を集めることとなった2023年12月25日に行われた「刀ピークリスマス2023」は、最大同時接続数が20万を突破

動画内で視聴された『刀ピークリスマスのテーマソング2023』はプレッシャーを感じながら制作された楽曲だそうで、リズム感が癖になる軽快なサウンドと考え抜かれた歌詞の中毒性が高いと高評価を得ています。

今作ではどのような歌詞が綴られているのか、歌詞の意味を考察していきましょう。

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This is the X day 外せよそのネックレス
武者震う年に一度の決戦
This is the X day 剥がせよそのレッテル
疼いてんだろ体のてっぺん
≪刀ピークリスマスのテーマソング2023 歌詞より抜粋≫
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冒頭はクリスマス(Xmas)と重大なことが起きる日を意味する“Xday”をかけた「This is the X day」というフレーズから始まり、ピーナッツくんがいかにこの日を重要視しているかが伝わってきます。

「ネックレス」はおそらく剣持刀也が教祖として君臨する虚空教のグッズで、シンボルマークをあしらったネックレスのことでしょう。

それを「外せよ」と告げていることから、多くの人に崇められる存在としての剣持刀也を捨ててほしいという願いを感じさせます。

「レッテル」もVtuberとしてのあるべき姿や守っているもののことだと思われます。

せめて自分と過ごす今日だけは、全てのしがらみを取り払ってただの剣持刀也でいてほしいと考えているようです。

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ご機嫌なら斜め (むぅ)
君とは平行線で (はうん)
ちぐはぐな心 不安定 (むうぅ)
もう関わりたくない 無敵の笑顔で
荒らすのはやめて ぼくをもっと気にかけて
それかにじさんじやめて ていうかろふまおやめて (やめて)
そんなん言ったって しょうがないから 塞ぎ込むベッド
対処法なんて I don’t care どうせ今晩も (Nightmare)
≪刀ピークリスマスのテーマソング2023 歌詞より抜粋≫
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大切な2人きりの夜なのに毎回彼はご機嫌斜めで、2人の気持ちは平行線です。

「もう関わりたくない」と「無敵の笑顔」で言い、片思いのピーナッツくんの心を荒らしていきます。

だからじれったさを感じて、本当は「ぼくをもっと気にかけて」ほしいし、それが無理なら「にじさんじやめて」もっと一緒に過ごす時間を作ってほしいと求めます。

2022年のテーマソングでは「ろふまおなんかやめろ」というフレーズが印象的でしたが、今作では「ろふまおやめて」とより切実で語気の強いフレーズに変化している点に注目できるでしょう。

にじさんじはもちろん、剣持刀也が所属するユニット・ROF-MAOの仲の良さに嫉妬して苛立ちが強くなっていることが分かりますね。

とはいえ「そんなん言ったってしょうがない」ことも分かっています。

ベッドの中で塞ぎ込み、繰り返し見る悪夢に独り耐えるピーナッツくんの姿が切ないです。

心に抱えるDilemma


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渋谷駅 君のライブポスター
若い女の子はしゃいで通った
邪魔しちゃいけないんだって
ねぇ・・・ とうや
≪刀ピークリスマスのテーマソング2023 歌詞より抜粋≫
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渋谷駅に貼られたライブポスターの前を、若い女の子のファンがはしゃぎながら通っていきました。

その光景を見て、彼の活躍を「邪魔しちゃいけないんだ」と感じますが、どうしようもなく惹かれる自分を止められず、複雑な心境で縋るように名前を呼びます。

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いつ以来だろふたりきり
仕事 責任感 稼ぐ日々
いままでなかったよね? 歯軋り
君を見てぼくは 知覚過敏敏
≪刀ピークリスマスのテーマソング2023 歌詞より抜粋≫
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彼の活動が忙しくなるにつれて、2人きりで過ごす時間が減ってしまったことに歯軋りする日々。

倦怠期のような状態の中、自分のいないところで楽しそうに活躍する彼の姿に傷ついている様子が表現されています。

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興味ないよバズ 欲しいラブ 刀也専用でござる
ポメラニアンにも 負けないよな笑顔
その前髪かき分け パイの実食べてよ
ぼくにちょっとこぼしてよ
ぼくのカメラロール 君の顔
昔はふたりよく遊んだっけ?
今日しかできないこと
ねぇ・・・ とうや
≪刀ピークリスマスのテーマソング2023 歌詞より抜粋≫
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彼からはテーマソングでバズろうとしていると言われますが、どの曲も剣持刀也のために作られたものです。

バズることよりも、たった1人から愛を返されることを願うラブソングであることが改めて強調されています。

次の「ポメラニアン」は剣持刀也と同じくにじさんじに所属する葛葉を表すフレーズで、仲の良い2人に対するピーナッツくんの嫉妬心が窺えますね。

ふと見返したカメラロールには彼の顔ばかりが収められており、誰にも邪魔されず仲良く遊んだ過去の思い出を回想します。

そしてその思い出のような時間を取り戻せないなら、せめて「今日しかできないこと」をしたいと願っています。

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チュッてして 照れてる君の
首筋にさ 真っ赤な薔薇を送ろう
why no? why no? why no?
刀ピー Dilemma Dilemma Dilemma
12月25日のこと 今夜だけ罪を許されてるの
I know… I know… I know…
刀ピー Dilemma Dilemma Dilemma
≪刀ピークリスマスのテーマソング2023 歌詞より抜粋≫
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「チュッてして照れてる君」の歌詞は、おそらくROF-MAOのメンバーが制作した『もちもちハリネズミ』の「Chu」の部分を剣持刀也が頑なに歌わなかったことから取られていると解釈できるでしょう。

歌の中では歌わなかった彼が自分にだけは違う顔を見せてくれることに、幸福感と優越感を抱いていると考えられます。

そんな彼の首筋につけるキスマークを「真っ赤な薔薇」と表現しているところも秀逸です。

しかし彼がそれを止めようとするので、「why no?(なぜだめなの?)」と問いかけています。

今作では続く部分の「刀ピーDilemma(ディレンマ)」がキーワードとなっているようです。

人気を集め輝く彼を尊重したい気持ちと自分だけのものであってほしい気持ちとの間で、ジレンマに陥っていることが示されています。

それでもクリスマスという特別な日だけは「罪を許されてるの」と、もう一歩踏み出したいと思っていることも読み取れます。

とうとう伝えた愛の言葉


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ぼくは覚えてる はじめて会った時
NHK Studioで 君は歌う
帰り道は同じ 地下鉄のホーム
クリスマスに二人で 配信しよう
なんてそんなぼくの 下手くそなジョーク
笑って許していた 君がいま
ぼくだけの存在じゃないことを
デカいステージの 君を見て思った
刀也
≪刀ピークリスマスのテーマソング2023 歌詞より抜粋≫
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2人は2019年1月、NHK studioで行われた「バーチャルのど自慢大会」で共演しました。

そこで剣持刀也は『HOT LIMIT』を歌唱し、その熱いラブソングに胸を打たれたのかもしれません。

そんな出会いを経て、ジョークのつもりで言った「クリスマスに二人で配信しよう」という言葉を彼が笑って許してくれたから今の刀ピークリスマスがあります。

良い歌詞ですが、この出来事は事実とは少し異なります。

実際の出会いは、2018年5月に行われた企画「ぽんぽこ24」でのコラボです。

そのコラボ内では剣持刀也の方がピーナッツくんのファンを公言しており、一緒に配信をしたいという旨の発言をしたのも彼の方でした。

ピーナッツくんはその事実をあえて自分から発信したことのように歌詞に取り上げることで、その頃の少なからず両思いだった2人のことを思い出させようとしているようにも思えます。

しかし「デカいステージ」に堂々と立つ人気者になった彼は、もはや「ぼくだけの存在じゃない」ことを悟りました。

ここまでひらがなで「とうや」と呼びかけていましたが、ここでは漢字で表記されていることから、複雑な感情を抱えながらも真剣に向き合って想いを伝えようとする決意と覚悟が感じられます。

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好きだよ やっぱり覚えてる
口づけだけど 遠のいていく
why no? why no? why no?
刀ピー Dilemma Dilemma Dilemma
ふたりは刀ピー or ピー刀
鎖に繋がれたシンフォニア
I know… I know… I know…!
刀ピー Dilemma Dilemma Dilemma
消して・・・ 消して・・・ 消して・・・
リライトして・・・
≪刀ピークリスマスのテーマソング2023 歌詞より抜粋≫
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サビでは、過去のテーマソングでは直接的に告げてこなかった「好きだよ」という言葉が歌われています。

いつかの「口づけ」のことをはっきりと覚えていますが、彼の心が遠のいていくのを感じているようです。

また、この「口づけ」は『HOT LIMIT』の「冷えたワインの口吻」という歌詞を連想させます。

そのため、自分の心を揺さぶったあの言葉を今も覚えているけれど、時が経ちあの日が遠のいていっていることを表現していると捉えることもできるでしょう。

次の「シンフォニア」は合奏曲という意味の言葉ですが、2023年12月24日に行われたにじさんじ5th Anniversary LIVE「SYMPHONIA」のタイトルでもあります。

この言葉を使うことで、自分たちの関係は「鎖に繋がれた」ように囚われていて、にじさんじ内やファンとの繋がりよりも強く決して解けないものだと信じていることが伝わってきます。

そして、最後は定番となってるASIAN KUNG-FU GENERATIONの『リライト』の歌詞で締めくくられます。

今作の歌詞の流れからすると、距離が離れてしまった現状を消して出会った頃からやり直したいという気持ちの表れのようにも感じられるのではないでしょうか。

これまでの作品や配信の流れを汲みながらも、リアルな今を表現しようとするピーナッツくんの想いと作詞センスが光っています。

“エモい”が“キモい”を凌駕する最高のエンターテインメント!

ピーナッツくんの『刀ピークリスマスのテーマソング2023』は、刀ピーの歴史を振り返りながら今の胸の内をストレートに表現した楽曲です。

動画内では手作りの指輪や手紙というプレゼントも贈られ、ブレない茶番劇でリスナーに笑いと感動を与えました。

キモいフレーズが満載なのにエモさが際立つ「刀ピークリスマスのテーマソング」がここからどうなっていくのか、今後も目が離せません!

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