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See-Saw「去り際のロマンティクス」歌詞の意味は?映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を彩るED主題歌を考察!

音楽ユニット・See-Sawが約19年ぶりにリリースした新曲『去り際のロマンティクス』は、映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のEDテーマです。別れの瞬間の美しさを描く歌詞の意味を考察します。

ガンダムSEEDシリーズのアニソン歌手が映画で帰ってきた!

ボーカル・石川智晶とキーボード・梶浦由記から成る音楽ユニット・See-Saw(シーソー)が2024年1月24日にリリースした新曲が、大きな注目を集めています。

今作は映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のエンディングテーマとして書き下ろされた楽曲です。

▲See-Saw-去り際のロマンティクス【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

See-Sawといえば、2002年放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』のエンディングテーマに起用された9thシングル『あんなに一緒だったのに』が大ヒットしたことで名前が知れ渡りました。

さらに、2005年放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のエンディングテーマである11thシングル『君は僕に似ている』は、歴代最高となるオリコンチャート4位を記録。

常に「機動戦士ガンダムSEED」シリーズのエンディングを飾ってきたアーティストです。

そして今回、約19年ぶりとなる新曲がテレビアニメの続編を描く映画のエンディング主題歌を担当することとなり、MVが解禁されると多くのファンから歓喜と絶賛の声が上がりました。

泣けると話題の歌詞の意味を考察していきましょう。

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最後に歌うよ・・
この赤い残像は去り際のロマンティクス
本を重ねて 二人の再生の記録が終わる
≪去り際のロマンティクス 歌詞より抜粋≫
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エンディングテーマであるこの曲の冒頭が「最後に歌うよ…」というフレーズから始まるところに、全ての物語を終えた思いの丈を歌にして最後に届けたいというメッセージが伝わってきますね。

主人公は「赤い残像」がまぶたの裏に焼きついているのを感じていて、それだけ印象深い記憶があることを示しています。

そしてその思い出を「去り際のロマンティクス」と表現しており、悲しい別れの中には儚い美しさがあることを感じさせます。

「二人の再生の記録が終わる」の言葉は、ある二人の関係が終わりを迎えたことを表していると言えるでしょう。

しかし別れは悲しいばかりではないから、この出会いの結末を歌で飾りたいという気持ちが込められているように思えます。

菩提樹に込められた想い


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目覚めるとそこは氷層の上に
裸足で立っていてあなたの手探した
求められるまま あの椅子に座り続けたのは
通るべき約束だった
≪去り際のロマンティクス 歌詞より抜粋≫
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「氷層の上に裸足で立って」いる状況をイメージすると、主人公が心まで凍てつくような孤独や苦しみを抱えていると解釈できるでしょう。

そんな心もとない境遇の中、助けを求めて「あなたの手」を探していました。

正しいことではないと理解していながらも「求められるままあの椅子に座り続けた」理由は、それが大切な約束を果たすことにつながると信じていたからだったようです。

自分の意思を捨ててまで果たしたいと思う約束が、主人公を突き動かしてきたことが分かります。

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浅い呼吸の中で 去り際のロマンティクス
私が菩提樹の水源だとしても
君はもう誰かのために歌わなくていいと
知りすぎた花は美しいこの言葉だけ選んだ
≪去り際のロマンティクス 歌詞より抜粋≫
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必死に生きる主人公は「浅い呼吸の中で」別の記憶を辿っているようです。

「菩提樹」は釈迦がその下で悟りを開いたという逸話から、悟りを象徴する木として知られています。

また「知りすぎた花」が語る「君はもう誰かのために歌わなくていい」 というフレーズは、歌姫として他人のために歌ってきたラクスへの優しいメッセージのように思えます。

だとするとこの曲の主人公である「私」はラクスで、「知りすぎた花」はキラのことを表していると解釈できそうです。

自分の全てを知りながらも「美しいこの言葉だけ選んだ」彼の姿を振り返り、感動を覚えていると考察できます。

ちなみに、菩提樹の花言葉は「夫婦愛・結婚・情熱の恋」など愛を示すものが多くあります。

キラとラクスの間にある愛情が読み取れる素敵なモチーフです。

未来へ向けて歌うラストソング


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錆びていく物語 歌えずにコートの中に隠してた
それと引き換えに何度も自分を手放していった
だけど人生には「それでも」がついてくる
≪去り際のロマンティクス 歌詞より抜粋≫
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「錆びていく物語」は彼女を突き動かしてきた約束のことかもしれません。

それは果たされないまま錆びついていき、歌にして昇華することもできずにコートの中に隠されています。

そしてその物語を大切に持ち続ける代わりに、自分自身を捨て続けてきました。

おそらく他人から見れば良い生き方とはいえませんが、人生には現実と相反すると分かっていても自分の大切なものを優先するべき時があります。

コートの中で手を握りしめ、「それでも」前に進もうと決意する強さが感じられるでしょう。

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あなたへ告白します 夕映えのロマンティクス
蝋燭を真ん中 語りつくした熱と
あの世界に背中向けて願う 最後のラストソング
このもどかしさとこれから二人で生きる
≪去り際のロマンティクス 歌詞より抜粋≫
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夕暮れの感動的な景色を見つめて、彼女は告白します。

それは自分を受け入れ、優しく包み込んでくれる「あなた」と「これから二人で生きる」という愛の告白です。

「もどかしさ」を抱えながら、「それでも」新しい未来を切り拓くために共に生きることを決めたのです。

「最後のラストソング」とあることから、この歌は未来への約束であると同時に決別する過去への鎮魂歌でもあるのかもしれません。

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本の隅 走り書きされた胸のうちはまだ
入り口にさえ立ててないと思うから

私は告白します 去り際のロマンティクス
あなたの使命は愛から導かれる
飛ぶ鳥が話しに降りてくる肩になれる
淡い安らぎとこれからは二人で生きる
≪去り際のロマンティクス 歌詞より抜粋≫
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本の隅に走り書きした誰にも明かしていない胸の内は、自分を手放し続けた彼女の本当の願いでしょう。

その願いを実現するには、もっと成長しなければならないと思っているようです。

だから愛によって導かれる「あなたの使命」が果たされるように、「淡い安らぎ」を与えられる人になりたいという想いを告白しています。

「飛ぶ鳥が話しに降りてくる肩になれる」というフレーズは、優しく穏やかで平和なイメージを伝えてくるでしょう。

別れは確かにつらいものですが、同時に未来への希望をもたらしてくれます。

こうした前向きな気持ちでいるなら、過去に経験した悲しみも美しい記憶として大切にできるのではないでしょうか。

ストーリーとのリンクにも注目!

See-Sawの『去り際のロマンティクス』は、別れの切なさとそこに見られる美しさを表現した楽曲です。

楽曲そのものの魅力も大きいですが、アニメと映画のストーリーと重ねてみれば一層深いメッセージが読み取れます。

ぜひリピートして、一つひとつの言葉に込められた意味を紐解いてください。

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