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SPYAIR「オレンジ」歌詞の意味は?劇場版ハイキュー!!主題歌の心に響くフレーズを考察

映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の主題歌として、SPYAIRが書き下ろした楽曲『オレンジ』。これまでアニメ「ハイキュー!!」を音楽で飾ってきたSPYAIRならではの魅力的な歌詞の意味を紐解きます。

「ハイキュー!!」歴代アニソンをセルフオマージュ

▲SPYAIR-オレンジ【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

4人組ロックバンド・SPYAIR(スパイエアー)が2024年2月14日にリリースした『オレンジ』は、同月16日より公開のアニメ映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の主題歌として書き下ろされました。

歌詞にはSPYAIRがこれまでに手がけた歴代の「ハイキュー!!」ソングへのセルフオマージュが散りばめられており、より一層ファンの心を掴んでいます。

関連するフレーズに注目しながら、歌詞の意味を考察していきましょう。

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さよなら。は言わない 約束もない
また会えるから 僕らは

オレンジを少し かじる地平線
甘酸っぱい光 眩しくて
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
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いま共にある仲間にも、これまで関わり合ってきた人たちにも別れの言葉は不要です。

きっとどこかで「また会える」ことを信じているからです。

言葉にして約束しなくても、絆や因縁という結びつきが人と人を引き寄せることが示されています。

タイトルでもある「オレンジ」は、バレーボールのコートと烏野高校のユニフォームを表すと同時に、夕日をも意味しています。

主人公の日向翔陽の名前とも相まって、オレンジ色は彼の人生そのものであると解釈できますね。

そこには甘酸っぱく輝く青春の思い出が詰まっています。

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すべり出す汗と 響いた声
叩き合えた肩 笑いあって 泣いて
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
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この歌詞は、アニメ第1期の第1クールのオープニングテーマ『イマジネーション』の歌詞を思い出させるでしょう。

「すべり出す汗と響いた声」という言葉から、コートの中で懸命に闘う様子が伝わってきます。

そして勝って笑っても負けて泣いても、仲間と過ごした時間を尊く思う気持ちが感じ取れます。

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明日へ向かう オレンジ色の空へ
羽ばたいていく
あと1秒だけ もう1秒だけ
なんて 惜しむような 今が
きっと
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
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夕焼けは暗い夜へと続くイメージがありますが、ここでは「明日へ向かう」と表現されているのが印象的です。

夕暮れ時に友と別れる際には寂しさを感じて、1秒でも長く一緒にいたいと思うものです。

とはいえ、別れても明日また会えると分かっているので明日を楽しみにできるでしょう。

夕陽が沈んで夜になれば、その先には朝が待っています。

同じように、今のこの瞬間を大切にすると共に未来にも希望を持って羽ばたこうとする前向きな想いが込められているように感じます。

“もう一回”がないからこそ情熱を燃やす瞬間


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小さな背中に 大きな夢を乗せて
ここまで来たんだよ
思い通りの未来だけじゃないけど
楽しかったよね 全てが
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
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大きな夢を背負い、ひたすら励んできた日々。

決していつも思い通りとはいかなかったものの、全力で進んできたからこそ「楽しかったよね 全てが」と振り返ることができています。

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息を切らし ただ 走り続け
追いかけてたのは 胸の熱さだろう
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
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この部分のフレーズは、アニメ第2期の第1クールのオープニングテーマ『アイム・ア・ビリーバー』の歌詞とよく似ています。

立ち止まることなく走り続けていたのは「胸の熱さ」を追いかけていたからです。

バレーボールを愛する気持ちや沸き立つ情熱が原動力となってきたことが分かりますね。

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もう一回のない。 そんな瞬間が
ずっと 繋がってくように
何を描こうか? 何をしようか?
なんて 想像してみるけど
きっと
きっと
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
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ゴミ捨て場の決戦は“「もう一回」が無い試合”と表現されています。

負けてしまったら即ゲームオーバーで、再戦は叶わない公式戦のために彼らは各々気持ちを高めてきました。

「もう一回のない。そんな瞬間がずっと繋がってくように」のフレーズから、人生の中で起きる全ての出来事をそれほどの熱意をもって経験したいという想いが垣間見えます。

そしてそのために何ができるか考えますが、答えは出ません。

しかし「きっと」という言葉が続いているところを見ると、特別なことは必要ではなくただ純粋にこの瞬間を楽しむことが大切だと感じているように思えました。

君は君でいいから進み続けろ


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確かな事だって いつか分かるから
間違っても良いよ 怖がらないで
君は 君でいい
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
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この部分には、アニメ第4期の第2クールのエンディングテーマ『One Day』の冒頭の歌詞にも登場したメッセージが綴られています。

『One Day』では「確かなことはいつかわかる時が来るから」とあったのに対し、ここでは「確かな事だっていつか分かるから」と変化しています。

時間と経験を積み重ねたため目の前のものこそ確かなことだと気づき始めていて、確信するまであと少しのところまで来ているようです。

確信ができないものに基づいて行動するのには勇気が必要です。

そのためらう気持ちに優しく寄り添うように、「間違っても良いよ」と語りかけてきます。

怖がって何もしないより、間違ったとしても行動することの方がずっと価値があります。

君は君でいい」という真っ直ぐな言葉に勇気づけられるでしょう。

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少し苦い オレンジのよう
後に残った切なさ
あと1秒だけ もう1秒だけ
なんて 惜しみながら行くよ
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
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爽やかで甘酸っぱいオレンジが少しの苦みを感じさせるように、楽しい時間にも切なさがつきものです。

だからこそ楽しい時間が少しでも長く続くように、時間を無駄にせず大切に生きることが重要だと教えてくれています。

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限られた時間が いつか
ふいに 恋しくなっても
立ち止まらないで 振り返らないで
君は進んで行けばいいんだよ
きっと
きっと
≪オレンジ 歌詞より抜粋≫
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時間は有限であり、始まりがあれば必ず終わりがやってきます。

終わりを迎えた後にその時間が恋しくなるとしても、未来には未来の素晴らしい出来事があるはずです。

だから過去の思い出に縋るのではなく、前へと進み続けていくよう促しています。

アニメや過去曲とのリンクを楽しんで

SPYAIRの『オレンジ』は、タイトルの通り爽やかさや温かみのあるメッセージが詰まった楽曲でした。

歴代の楽曲でも度々用いられてきた夢や未来といったフレーズも見られ、一瞬一瞬を大切に重ねていく登場人物たちの青春の軌跡ときらめく想いが感じられたことでしょう。

ぜひ過去曲との繋がりを探したり、作品とリンクする点を考えたりしながら楽曲を楽しんでくださいね。

IKE (Vocal) / UZ (Guitar & Programming) / MOMIKEN(Bass) / KENTA (Drums)の4人から成る愛知県出身4人組ロックバンド。 2005年結成。 2010年メジャーデビュー。デビュー以降、積極的なリリースと圧倒的なライブパフォーマンスで人気を博す。 毎夏富士急ハイランドで開催の野外単独ライブ···

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