Netflixで話題になったあの作品の主題歌
人気曲『Habit』のMVがYouTubeで1億回再生という記録を誇る、大人気バンド・SEKAI NO OWARI。『タイムマシン』は、Netflix映画「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う」の主題歌として話題となりました。
作品は童話をオマージュした内容ですが、『タイムマシン』のMVは何気ない日常のシーンを切り取ったかのような世界観で、ギャップがあるのも魅力のひとつです。
作詞はFukase、作曲はsaoriが手掛けており、7th ALBUM「Nautilus」の一曲目に収録されています。
それでは、フレーズごとに歌詞の鍵となる部分を紐解いていきましょう。
MVに真実が隠されていた
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タイムマシンに乗って
チクタクチクタク
君といた記憶を消し去るために
こんなに苦しいなら
君に出逢う前に
全てなかった事に
≪タイムマシン 歌詞より抜粋≫
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悲しいことがあると「全て忘れたい」という気持ち、誰しもが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
チクタクという効果音から、タイムマシンに乗っている様子が頭の中に浮かび上がってきますね。
冒頭の歌詞から切ない雰囲気が伝わり、思わず目が離せません。
歌詞を読む限りだと、失恋をテーマにした曲のイメージがありますが、実はMVに秘密が隠されていました。
Fukase演じるKuroが強盗で忍び込んだ家に、なんと少年が監禁されていたのです。
Kuroは驚き、すぐさま少年を助けました。
そこから二人で一緒に暮らし始めるという、今までにないパターンの展開が繰り広げられることになります。
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僕は自分が一番好きだった
他の誰より 君に会うまでは
自分より大切な君を失い
僕の世界から一番が無くなった
そしてそれはまるで眠気のように
僕を蝕んでいく
幸せだったと思う度に
涙が溢れ出してくるんだ 今でも
≪タイムマシン 歌詞より抜粋≫
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今まで自分が一番好きだった主人公でしたが、自分を超えるほど大切にしていた人がいたことを表しています。
それがMVに出てくる少年だと、パッと思いついた方も多いのではないでしょうか。
けれど、大切な人を失ってしまい、強い悲しみを背負いながら途方に暮れていることが分かりました。
主人公にとって相手の存在が大きかったことが伝わってきますね。
「幸せだったと思う度に涙が溢れ出してくるんだ」というフレーズから、失ってから気づく大切さを物語っています。
これが本物の愛と言えるだろう
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君と出逢った時間に辿り着いた
こんなに苦しいけど
君に出逢わなければ
僕が僕じゃなくなる
≪タイムマシン 歌詞より抜粋≫
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「こんなに辛い気持ちになるくらいなら出会わなければ良かった」と思いつつも、出会えたからこそ今の自分がいることに気づき、自分の気持ちに正直になる様子がイメージできます。
別れはとても辛く引きずってしまいますが、出会いに感謝したいですよね。
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君のいない時間へと帰っていく
前も見れないけど
上も向けないけど
僕を見つめていこう
≪タイムマシン 歌詞より抜粋≫
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MVでは、Kuroが警察に捕まり、少年と離れ離れになってしまうシーンが切なくて思わず胸がぎゅっと締め付けられます。
二人に深い絆が芽生えていた分、悲しみが消えるのは時間がかかりそうですね。
血は繋がっていないものの、本物の愛情を感じられたのではないでしょうか。
無理に前向きになれなくても、いまは自分の気持ちを大切にしたい気持ちが伝わってきました。
いつか二人がまた出会えることを祈るばかりです。
生きる希望を感じられる名曲
『タイムマシン』の歌詞はもちろん、MVと一緒に観ると、より深い内容であることが分かりました。お互いにとって予想打にしなかった出会いだったと思いますが、忘れられない思い出ができたことは間違いないでしょう。
血の繋がりがなくとも、お互いを大切にし合える関係なら幸せそのもの。
まるで一本の映画を観ているような気分になれるので、ぜひ歌詞とMVをセットで楽しんでいただけたら嬉しいです。
2010年、突如音楽シーンに現れた4人組バンド「SEKAI NO OWARI」。 同年1stアルバム「EARTH」をリリース後、2011年にメジャーデビュー。 圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感、テーマパークの様な世界観溢れるライブ演出で、子供から大人まで幅広いリスナーに浸透し、「セカオワ現象」とも···