中毒性のある新感覚J-POP
彗星のごとく現れた、新世代クリエイター・紫今。ハスキーさと繊細さを兼ねそろえた歌声や、歌唱力の高さで人気を集めています。
作詞・作曲・編曲・歌唱もほかに、映像編集・イラストレーションをひとりでこなす、多才な能力も魅力のひとつでしょう。
今回ご紹介する「魔性の女A」は、TikTokで370万回再生(2024年5月17日時点)を記録し、多くの現代人を虜にしている、令和の新感覚J-POP。
MVでは、平松想乃が魔性の女性を演じています。
舞台は、おそらく江戸時代。
花魁をモチーフにしているかのような、艶美な雰囲気が漂っています。
彼女の魅力的で色気溢れる雰囲気やダンス映像など、思わず釘付けになること間違いなし。
一回聞くと病みつきになるリズム感がいいですね。
歌詞のテーマである魔性の女性の魅力と影響力を、存分に楽しめるMVです。
フレーズごとにどのような意味が込められているのか、紐解きましょう。
「クレオパトラも見惚れちゃう」儚さと美しさが交錯する女性像
----------------
昔々あるところに
幾億銭の美しい女がおった
目にした者は皆
恋へ無様に転落死したそうな
さあさあ お出ましよ 道開けろ
「浮世はそう、わちきのもん。
愛だなんだの品がねえのう」
その女、なにをしようとも許されるのだ
≪魔性の女A 歌詞より抜粋≫
----------------
「魔性の女 A」の歌詞は、誘惑と変貌をテーマにした非常に深いメッセージ性を感じます。
この曲の歌詞は、昔々あるところに幾億銭の美しい女性がいて、彼女の美しさに触れた者たちは恋に狂い死んでしまうという物語。
歌詞の中で紫今は、その女性の美しさと魔性を称賛しています。
しかし、その美しさの裏には、彼女が他人を引き付ける力があることを暗示していると解釈します。
これは、その女性が持つパワーと自信を象徴しており、それが彼女の魔性の一部であるかのように描かれているのではないでしょうか。
----------------
クレオパトラも見惚れちゃう
魔性の女 フェイスラインがマドンナ
上目遣いがたまんないや
君の虜 愛してる
魔性の女 色気フェイスラインが
世界中釘付けよ
君は"魔性の女A"
≪魔性の女A 歌詞より抜粋≫
----------------
「クレオパトラも見惚れちゃう」は、その女性の魅力が非常に強力で、歴史上有名な女性でさえも彼女に魅了されるレベルだと表わしています。
彼女のフェイスラインに色気があり、彼女が上目遣いをすることによって、さらに魅力的に見える様子です。
この仕草が人々を惹きつけ、彼女の魔性に引き込む力があるのでしょう。
魅力の裏に潜む謎めいた正体
----------------
頭脳明晰ガリレオも
美の天才ダヴィンチも
抗えない耽美な引力
獣か妖か、人じゃないほどに美しい
≪魔性の女A 歌詞より抜粋≫
----------------
彼女はガリレオやダヴィンチのような魅力的で謎めいた存在であると解釈できます。
科学や芸術の領域における彼らの業績と同様に、彼女の人々を引き付ける魅力は、彼らの名声や偉業と並ぶものかもしれません。
----------------
人々の欲望の中で
何度でも生き返る 姿変えて
「お望みの美しさあげるわ」
夢か現か
それが"魔性の女A"
≪魔性の女A 歌詞より抜粋≫
----------------
ここまで、魔性の女 A=絶世の美女というイメージが強く描かれていますが、気になる魔性の女 Aの正体は、おそらくAIではないかと思います。
本作のジャケットに映っている女性も、実はAIです。
日本人の美に対する基準やハードルが年々高くなり、最終的にAIに到達したのでなはいかと考えられます。
これだけ聞くと複雑な気持ちになるかもしれません。
しかし、美に固執して追い求めた結果がAIになったら、いっそのこと各々が「自分らしさを楽しめる美」を目指すのが理想だと思います。
AIにとらわれず、自然体の美しさを楽しんでほしいです。
「魔性の女A」のミステリアスな雰囲気がクセになる!
今回は、紫今「魔性の女A」歌詞の意味を考察しました。魔性の女 Aの美しさに魅了されながら、考察を楽しめたら嬉しいです。
歌詞と一緒に、色気が漂うミステリアスなMVを楽しんで見てはいかがでしょうか。
美を追い求めるのも素敵なことですが、あなたらしさを大切にしてほしいです。