1. おじいちゃん、ありがとう。WANIMA「1106」が伝える感謝の気持ち。

おじいちゃん、ありがとう。WANIMA「1106」が伝える感謝の気持ち。

WANIMA、勢いが止まらない。2016年1月、財津和夫「切手のないおくりもの」のカバーがカーセンサーのCM曲になり、全国的にも認知されてきたであろう彼ら。既に昨年のロックフェスでも大人気で、私は3回ほどWANIMAの出演するフェスに行ったにもかかわらず、入場規制で1回しか見られなかった悔しい思い出も…。

2016年4月28日


この記事の目次
  1. ・WANIMA 最新情報
  2. ・リリース情報
  3. ・WANIMA Profile


WANIMA、勢いが止まらない。

2016年1月、財津和夫「切手のないおくりもの」のカバーがカーセンサーのCM曲になり、全国的にも認知されてきたであろう彼ら。既に昨年のロックフェスでも大人気で、私は3回ほどWANIMAの出演するフェスに行ったにもかかわらず、入場規制で1回しか見られなかった悔しい思い出も…。WANIMA…今年こそはたくさん見たい。

さておき、バンドの合言葉が「ワンチャン」だったり、ラジオでのトークが漫才みたいにくだけていたり。歌詞もちょっとエロいので、WANIMA=盛り上げ担当のバンド、というイメージを持っている人もいるかもしれない。実際、ライブはすごくすごく盛り上がる。

でも、その音楽性は、キャッチーながら骨太。一度聴いたら忘れられない中毒性がある。そして、どこか懐かしくて哀愁を感じる。それは1stアルバムに収録の「1106」という曲に集約されているように思う。チャラいんじゃないの? パンクなんじゃないの? というイメージの彼らの風貌からは想像しがたいくらい、実直な思いを歌っているからだ。

「1106」は、「拝啓」ではじまり「敬具」で終わる、古風な手紙のような曲。KENTA(Vocal/Bass)が亡くなった故郷の祖父に向けて書いたメッセージソングなのだ。


------------------------
拝啓
新しい生活に慣れてきたところでしょうか?
心配な事は沢山ありますが そっちに海はありますか?

------------------------
歌い出しは、遠くにいる人に語りかけるような言葉。一見すると、お母さんが上京していった子どもに「元気ですか?」と書いた手紙、のように見えるかもしれない。でもこれは、KENTAが天国に行ってしまったおじいさんに「そっちの生活には慣れましたか?」と投げかけるメッセージだ。

------------------------
昔ながらのお菓子が好きで
いつもの席 縁側へ 陽が差すタバコの煙さえも 鮮明に覚えてる
------------------------
子守唄はトントン船の音
沖に向かう 晴れの日も雨の日も曇りの日も
子守唄はトントン船の音
沖に向かう 晴れの日も雨の日も曇りの日も
波に揺られて…

------------------------
そしてKENTAは、縁側で煙草を吸っていた、おじいさんの姿を今も思い出す。子守唄は、おじいさんが運転する船の「トントン…」という音。穏やかな毎日が思い浮かぶような歌詞。彼は相当なおじいちゃん子だったに違いない。

------------------------
遠く驚く程に遠く 旅立つあなた遥か彼方
ねぇ想うように歌えばいいと 思い通りにならない日を
そう教えてくれたね、教えてくれた…ねぇ?

------------------------
今でこそ、売れっ子バンドになったWANIMA。でも、かつてはライブの観客が10人以下という時期も経験したという。辛かったことも、悩んだこともあっただろう。でも、おじいさんが「おまえのやりたいようにやればいいんだよ」と教えてくれたから、きっと頑張れた。最後の問いかけ「…ねぇ?」は、空を仰いで涙を飲み込んでいるようだ。

------------------------
声が聴きたくなって あなたの真似をして笑った
4時49分 ありふれた景色が変わった

------------------------
でも、会いたい今、大事な人はもういない。聞きたい声=おじいさんの声が聞けないから、自分でその真似をしてみる、というのがじーん、とくる…。

------------------------
風は冷たく格子戸揺らす 隙間風で冷えた身体を
弱音ひとつ吐かず海へと向かう
平気なフリに何度助けられただろう…

------------------------
WANIMAは、いつも笑っている。人生の楽しい面だけを聴く者に見せてくれるような、底抜けの明るさがある。でも、そんな芸当はきっと強くなきゃできない。強さの意味を教えてくれたのは、おじいさんの背中だったのだ。寒い中でも毎日毎日、海に向かっていく姿。それは自分自身の務めでもあるし、家族への愛や優しさでもある。「平気なフリ」という言葉からは、辛い時こそ頑張るのが男だろ!という泣き笑いのような決意が読み取れる。

曲名になっている「1106」というのは、おじいさんの命日「11月6日」のことだそう。「4時49分、ありふれた景色が変わった」というのも、KENTAにとって大きな転機となった出来事があったのだろう。例えば、何かの報せを受け取ったとか…。そして「1106」のMVが撮影されたのも、彼の故郷・天草の海だ。おじいさんの眠る海に向かって、まるで語りかけるように歌われている。

この曲を聞くと、私も、故郷で一緒に暮らしていた祖父のことを思い出す。小学生の時、上級生にからかわれていた私を、いつも助けてくれた祖父。その背中も、やっぱり大きかった。今になって「おじいちゃん、ありがとう」と思うのは、きっと、真摯な思いが詰まったこの曲を聴いたから。

------------------------
何処に居るかわかるように 気付くように手を振る…
碇をおろした場所からも 見えるように手を振る…

------------------------


WANIMAも私たちも、「ありがとう」の気持ちを伝えたくて、空に向かって手を振り続けるのだ。


TEXT:佐藤マタリ

WANIMA 最新情報

リリース情報

●タイトル:「ヒューマン」
●CD/配信リリース日:未定

【原作情報】
『刑事ゆがみ』の原作は、漫画界にあって希代のストーリーテラーと評される井浦秀夫。「ビッグコミックオリジナル」にて大人気連載中です。1979年「私は人を殺した」でデビューし、2003年から連載を開始した「弁護士のくず」は、第52回小学館漫画賞を受賞。2006年4月期にドラマ化もされました。他の代表作に「AV烈伝」や「魔法使いの弟子」などがあります。 正義があまりに主観的で、真実がどこまでも曖昧な社会の中で、刑事・弓神は、ただひたすらに事実を追い、真実へと辿り着こうとします。現代社会の闇を描く最新作が「刑事ゆがみ」です。

【番組概要】
〈タイトル〉
木曜劇場『刑事ゆがみ』
〈放送日程〉
2017年10月12日スタート(初回15分拡大)
毎週(木)午後10時〜10時54分

〈出演者〉
浅野忠信 神木隆之介 仁科 貴 橋本 淳・稲森いずみ 他
〈スタッフ〉
原作:井浦秀夫「刑事ゆがみ」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載中)
脚本:倉光泰子『ラヴソング』、『突然ですが、明日結婚します』
   大北はるか『好きな人がいること』、『テディ・ゴー!』
   藤井清美 映画「るろうに剣心」シリーズ、『恋愛時代』、『ウツボカズラの夢』
プロデュース:藤野良太『好きな人がいること』、『恋仲』、『水球ヤンキース』
 高田雄貴『Chef~三ツ星の給食~』、『OUR HOUSE』
演出:西谷弘『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』、『ガリレオ』、『任侠ヘルパー』、
   加藤裕将 『最高の離婚』、『問題のあるレストラン』、『ラスト・フレンズ』
   宮木正悟 『水球ヤンキース』、『残念な夫。』、『失恋ショコラティエ』
制作:フジテレビ    

WANIMA Profile

【WANIMAプロフィール】
«KENTA (Vo/Ba) KO-SHIN (Gu/Cho) FUJI (Dr/Cho»
'10年結成。熊本出身のスリーピース・ロック・バンド。2014年10月、1stミニアルバム「Can Not Behaved!!」をリリース、11月全国ツアー"Can Not Behaved Tour"33箇所で行う。その後、軒並み大型フェスティバルへの出演を果たし、いくつもの入場規制を記録。その勢いのまま2015年8月1st シングル「Think That…」をリリース、オリコン14位を記録。そして16年11月にファーストフルアルバム「Are You Coming?」をリリース。オリコン週間アルバムチャート4位。デイリーでは11月4日1位を獲得、iTunesチャートでも首位を獲得。ツアーは全公演即日完売。16年3月にはSPACE SHOWER MUSIC AWARDSにてBEST BREAKTHROUGH ARTIST賞を、第8回CDショップ大賞では「Are You Coming?」が準大賞を受賞。2016年8月に待望のダブル・タイアップシングル「JUICE UP!!」をリリース。オリコン週間シングルチャートで4位を獲得。2017年3月にはさいたまスーパーアリーナにて初のワンマンを敢行!5月17日(水)に発売した3rd Single「Gotta Go!!」が5月29日付のオリコンウィークリー・チャート3位を記録し、更に収録曲の「CHARM」がiTunes週間ソング・ランキング(2017年5月15日-2017年5月21日集計)で1位を獲得!現在ロック・シーンの台風の目としてシーンを席巻中!

いくつもの『リリック』が支えた「泣くな…

想像じゃおさまらない世界へ。連れていっ…