11人組グローバルボーイズグループ『INI』が、2024年11月3日(日)、11月4日(月)、万博記念公園もみじ川芝生広場で『2024 INI FAN-CON TOUR [FLIP THE CIRCLE]』大阪公演を開催。
本ツアーは「MINI(ファン)が観たいものを、INIが今できる最大限のエンターテインメントでお返しする」をテーマに、自身最大規模となる11都市を駆け巡っているファンコンサート。
INI単独としては初となる野外公演を行った、大阪公演最終日のライブレポートをお伝えする。
※ネタバレあり※
会場は万博記念公園もみじ川芝生広場。
大阪のシンボルである太陽の塔と大観覧車を背景に、15,000人以上のファンで埋め尽くされていた。
ライブは「DILEMMA」で幕を開け、西洸人が「Are you ready, 大阪!」と呼びかけると、観客の歓声が一気に広がった。
その後「MORE」「Dramatic」「LEGIT」の神メドレーが続き、序盤から観客のボルテージは最高潮に。
池﨑理人が「やっぱ大阪すっきゃねん!」と叫び、西洸人は「腕も体も頭も全部振れよ〜!今日で最後だから出し切れよ〜!」と呼びかけた。
「Busterz」では、帽子を演出に取り入れたり、ピアノサウンドをBGMにジャズチックなスペシャルダンスを披露したりするなど、ファンコンならではの特別な演出を披露。
特に大きな歓声が上がったのが、木村柾哉と藤牧京介が電話ボックスに入り、吸血鬼のようにお互いに噛み付く仕草を見せた瞬間だ。
ユーモアあふれる演出の数々で、MINIを楽しませた。
許豊凡、田島将吾「芝生も乾かす勢いで」
会場は11月2日の大雨の影響で地面がぬかるんでおり、あちこちで泥に足を取られたファンから悲鳴が上がっていた。そんなMINIへ、INIメンバーたちからは優しい気遣いの声が続出。
許豊凡と田島将吾は、その熱量で「芝生も乾かす!」と宣言し、松田迅は「今日のために高い靴履いてきた人〜?」とユーモアたっぷりにファンを気遣った。
また、メンバーが「どこから来たの?」と観客に問いかけると、大阪だけでなく松田迅の地元である沖縄や、北海道、山形、福岡など、全国各地からファンが駆けつけていることが判明。
男性ファンからも力強い大歓声が上がり、INIの性別を超えた人気がうかがえた。
日が落ちるにつれ深まるステージの幻想的な演出
大阪公演からセットリストに追加された「New Day」が披露され、CMソングにもなった人気曲に会場が沸き立つ。
「Whatever Happens」では、藤牧京介、髙塚大夢、尾崎匠海の3名がアカペラでパフォーマンスを始め、日が落ちかけた会場に透明感のある美声が響き渡る。
幻想的な雰囲気の中、INIのボーカル力の高さが一層際立っていた。
INIとMINIの思い出の曲「Brighter」は、アコースティックバージョンを披露。
スクリーンには、デビュー決定、「A」でオリコン1位を獲得、ミリオン達成、京セラドーム決定の瞬間など、INI結成から現在までの軌跡を表現したイラストが流れる。
メンバーがファンレターを読むイラストも映し出され、INIにとってMINIがいかに心の支えになっているかを伝えているように感じられた。
曲のラストでは、INIが誕生したPRODUCE 101 JAPAN SEASON2の最終順位の順にメンバーの顔が抜かれるという神演出に涙を流すファンも。
10/30(水)にリリースした7TH SINGLE『THE VIEW』のタイトル曲「WMDA(Where My Drums At)」も披露。
本編のラスト曲「BOMBARDA」では、激しいダンスと共にステージから炎が噴き出す演出があり、熱狂の渦に巻き込まれた。
アンコールではツアーTシャツに衣装チェンジした11人が「KILLING PART」「Yummy!!」を披露。
暗くなった会場を、MINIが持つペンライトの光が美しく照らしていた。
リーダー木村柾哉が涙「もう俺らの居場所はここしかない」
メンバーからのコメントタイムでは、髙塚大夢が「楽しかったですか?」とマイクなしの“ガチ”肉声で問いかけ、佐野雄大は「子供の頃、万博公園で野球バッドを握って遊んでいたけれど、今はINIとしてマイクを握っています」と感慨深そうに思いを語った。リーダーの木村柾哉は、感情を抑えきれずに涙。
「振り返ると、この3年間いろいろなことがあった」「メンバーにキレた日もあった」とこの3年間を振り返り、感謝の言葉を述べた。
子供のように顔をくしゃっと歪め、言葉を詰まらせながら「もう俺らの居場所は、あの日(結成日)からここしかないじゃん」と語った木村。
リーダーとして想像を絶するプレッシャーを背負ってきたであろう彼が、INIメンバーとMINIに包まれ、素直に自分の想いを打ち明け、涙を流す姿が非常に印象的だった。
「たくさんグループがある中でINIを好きになってくれてありがとうございます。今後も11人でたくさん活動していきます」と4年目の抱負を語り、締め括った。
アンコールラストソングは「T-shirt」。
木村柾哉の「MINI最高の日をありがとう!」との掛け声と共に花火が打ち上がり、ライブは感動的なフィナーレを迎えた。
「朝まで一緒にいる?」ダブルアンコールでINIが再登場
アンコール終了後も鳴り止まないINIコールに応え、メンバーが再登場。
後藤威尊は「朝まで一緒にいる?」と甘いセリフを放つ場面も。
ダブルアンコールでは、11月8日に公開される木村柾哉主演映画「あたしの!」主題歌、「Break of Dawn」を初披露した。
パフォーマンスだけでなく、メンバーの飾らない言葉や表情がファンとの距離をさらに縮めた『FLIP THE CIRCLE』。
2021年6月13日の結成からこれまで、共に歩み、そしてこれから先何十年と手を取り合って進んでいくであろうINIとMINI。
INIにはMINIがいて、MINIにはINIがいる。
固い絆に心が震えた最高のライブだった。
PHOTO by ©LAPONE Entertainment
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セットリスト:11月4日(月)大阪公演最終日
DILEMMAMORE ▶ Dramatic ▶ LEGIT(MEDLEY)
FANFARE
Busterz
Call119
10THINGS
TELEVISION
New Day
Moment
Whatever Happens
Brighter (アレンジ Ver.)
BREATH(ユニット:太陽チーム)
Howlin’(ユニット:月チーム)
Rocketeer
LOUD
HERO
Dirty Shoes Swag
MANIAC
WMDA
Walkie Talkie
BOMBARDA
〜アンコール〜
We Are(VCR)
KILLING PART
Yummy!!
T-shirt
〜ダブルアンコール〜
Break of Dawn
2024 INI FAN-CON TOUR [FLIP THE CIRCLE:After Party]
【鹿児島公演】会場:鹿児島・川商ホール 第一
開催日:2024年11月18日(月)開場17:00 / 開演18:00
【沖縄公演】
会場:沖縄・ミュージックタウン音市場
開催日
・Day1:2024年11月21日(木) 開場17:00 / 開演18:00
・Day2:2024年11月22日(金) 開場17:00 / 開演18:00