back numberといえば男性目線での恋愛ソング
ドラマ主題歌で起用されることも多いback number。バンド名はメンバーが高校時代に彼女に振られたことで「自分は彼女にとってのバックナンバーにすぎない」と思った自身の体験に由来しています。
バンド名のきっかけにもなったように、まるで男性の心の中に入り込んだような恋愛ソングが多い印象です。
男性目線の歌詞ですが、共感する女性も少なくないと思います。
今回の曲もタイトルから自分の恋愛が実らない切ない雰囲気が漂っていますね。
自信満々で気持ちを伝えた結末は?
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僕の世界は君を中心に
回っていると言っても過言じゃない
これから生み出す全てを
捧げても構わない
≪僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい 歌詞より抜粋≫
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恋は盲目という言葉がまさにぴったりな、好きな君しか見えてない様子が伝わってくる歌詞です。
まっすぐな気持ちが伝わってきます。
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これには あのクレオパトラでさえも
ご納得いただけるクオリティの
ご提供となるはずだったのにな
いらないって言われりゃそれまで
≪僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい 歌詞より抜粋≫
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クレオパトラといえば世界三大美女の1人。
古代ローマの武将たちが恋に落ちますが、最後はクレオパトラの死をもって古代エジプトは滅んでしまいます。
そんな1つの国が滅んでしまうほど影響力がある彼女に対しても、自信を持てるほどのアプローチだったんでしょうか。
ご提供したクオリティは、僕自身というよりも僕の気持ちの伝え方だったのかもしれませんね。
せっかく自信をもって伝えたのに「いらない」と言われてしまっては、自信があった分だけ気持ちが沈んでしまいそうな気がします。
その返事を予想していなかったからか、なんと返せば良いかわからなくなったのでしょうか。
「それまで」という言葉で、呆然としている様子も想像できます。
「僕は君のことが好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい」はじわりじわりと傷口が広がる感覚
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僕は君の事が好きだけど
君は僕を別に好きじゃないみたい
≪僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい 歌詞より抜粋≫
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楽曲のタイトルにもなっているこのフレーズ。
いっそのこと「嫌い」と突き放してくれればいいのに「好きではない」という言葉が、切ない気持ちを倍増させている気がします。
好きではないけど嫌いでもない。
可もなく不可もなくといった感情でしょうか。
君の中に僕の存在はそれほどぼんやりとした存在で、恋愛対象ではないどころか友人としてもそんなに優位なポジションではなかったのかもと考えてしまいますよね。
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答えがあまりにシンプル過ぎて
もうね何も言えないね
ぐうの音も出ないってこの事だね
≪僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい 歌詞より抜粋≫
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色々考えるけれどこれ以上恋愛どころか、会話すら進展がなさそうな情景が浮かんできます。
もっとアプローチする、と前向きになれない様子。
失恋の傷口がじわりじわりと広がりながらも、君のことを嫌いになれないどころか未だ好きでいるという正反対の2人にこちらまで苦しくなります。
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彼氏がいるわけじゃないみたいだし
そうか 好みじゃないのね
絶望って言葉がぴったりだね
押しても駄目なら
引いてみようかな
いやきっと気付かれもしない
≪僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい 歌詞より抜粋≫
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僕なりに振られた理由を探して納得しようとしていますが、探すほど僕が恋愛対象外だと気がついているような様子が伺えます。
恋愛でよく聞く「押してダメなら引いてみろ」君の返事のようなシンプルな行動を取ってみようと考えますが、そもそも相手の中で特別な存在ではないことに気がついているのでその行動が無意味だとも気づいてさらに落ち込んでいるような雰囲気です。
気が済むまで好きでいたら気持ちがさらに加速する
----------------自信満々で告白して突きつけられた現実に絶望していた僕。
本当に僕が欲しかったものは
ちゃんと言えたんだって記憶でも
明日の強い自分でもなくて
君なんだ 君が欲しかったんだ
≪僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい 歌詞より抜粋≫
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しかし、君からの返事を考えていくうちに、この告白で自分が手に入れたかったものに気づいた様子です。
先ほどまでの悲しい気持ちも残っているようですが、君への気持ちは消えることなく好きだという気持ちをもう一度再確認し気持ちが加速しているようにも思えます。
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もうやけくそだって
バカなフリして
来週また言ってみようかな
毎週言ってみようかな
≪僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい 歌詞より抜粋≫
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告白をきっかけに好きな気持ちが抑えきれなくなっている僕の様子が想像できます。
先ほどまでぐうの音もでなくて、思考が停止してしまった人とは思えないほど気持ちが昂っているようですね。
失恋して絶望してもその悔しさをバネにして、相手に気持ちを伝え続ける様子はクレオパトラもびっくりのご提供だと思います。
back numberならではの世界観で男性も女性も共感できる失恋ソング
告白によって僕の気持ちも君の気持ちも再確認し、一度は絶望するも抑えきれない気持ちが伝わる1曲でした。振られて悲しい気持ちになって思いっきり泣いたあとに、やっぱり好きだし振り向いて欲しいという経験をしたことがある人は男女問わずいると思います。
そんなときは好きな気持ちを自分の中で消化して、この曲のように自分なりの方法で前に進みたいですね。
Vocal & Guitar : 清水依与吏(シミズイヨリ) Bass : 小島和也(コジマカズヤ) Drums : 栗原寿(クリハラヒサシ) 2004年、群馬にて清水依与吏を中心に結成。 幾度かのメンバーチェンジを経て、2007年現在のメンバーとなる。 デビュー直前にiTunesが選ぶ2011年最もブレイクが期待でき···