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財津和夫「切手のないおくりもの」の歌詞の意味を考察!老若男女から長年愛される理由は?

『切手のないおくりもの』はチューリップのボーカル財津和夫が作詞作曲。1977年に発表されてから今日まで、小学校で歌われたり、複数のアーティストがカバーをしたりと多くの人に愛されつづけています。 今回は、そんな私たちにとって身近なこの曲の歌詞を考察していきます。

さまざまなカバーによってたくさんの人に愛されている「切手のないおくりもの」


切手のないおくりもの』は1977年にNHKの音楽番組『歌はともだち』で発表されました。

財津和夫だけでなく夏川りみつじあやのといった女性歌手やロックバンドのWANIMAなどもカバーしています。

そのため老若男女問わず歌ったり聞いたりした経験がある曲ではないでしょうか。

長年愛されているこの曲は歌詞はもちろん、あたたかく明るい気持ちになるメロディーも特徴的です

『切手のないおくりもの』の意味とは?その宛先は?


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私からあなたへ この歌を届けよう
広い世界にたった一人の
私の好きなあなたへ
≪切手のないおくりもの 歌詞より抜粋≫
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通常、切手を貼って送るのは手紙がほとんど。

しかし歌詞の冒頭で、タイトルである『切手のないおくりもの』とはこの歌そのものだということがわかります。

切手こそないものの宛先は「私の好きなあなた」としっかり決まっているようです。

ひと言に「好き」といっても、家族や恋人、友人など相手によって、好きの形は変わります。

曖昧な表現にすることで、多くの人に届けられる歌詞になり、たくさんの共感を呼ぶからこそ、今もなお愛されているのかもしれません。

また「広い世界にたった一人」というフレーズが、自分を特別な存在だと言ってもらえているような気持ちになります。

「歳老いたあなた」は誰を想像する?


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歳老いたあなたへ この歌を届けよう
心優しく育ててくれた
御礼がわりにこの歌を
≪切手のないおくりもの 歌詞より抜粋≫
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ここでは「歳老いたあなた」とより具体的に書かれています。

さらに「心優しく育ててくれた」とあるので、自身の親に対する歌詞かもしれません。

自分が年を重ねるごとに、親も共に年を重ねる。

当たり前のことでも、普段は忘れがちではないでしょうか。

直接伝えるのは照れくさいですが、忘れないうちに親孝行や感謝の気持ちを伝えたいものです。

また「育ててくれた」のは親だけではなく、祖父母や、学校の先生にも当てはまるかもしれません。

自分が想う「歳老いたあなた」こそ、この歌を届けたいですね。

文字を誰かに渡すのは手紙だけではない?


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知りあえたあなたに この歌を届けよう
今後よろしくお願いします
名刺がわりにこの歌を
≪切手のないおくりもの 歌詞より抜粋≫
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ここでは他とは違って「名刺がわり」というフレーズが使われています。

文章を送るなら、個人的には手紙をイメージします。

逆に名刺といえば自己紹介や、立場の証明に利用することがほとんどではないでしょうか。

あえて名刺を歌詞に使うのは、ここでは出会えた証拠として歌を届けていると考察します。

また、自己紹介という点で考えると、この曲を通して「私の周りにはこんなにも素敵な人たちがいます」という意味にもなるかもしれません

最後の歌詞で伝えたいこととは?


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別れゆくあなたへ この歌を届けよう
寂しいときに歌ってほしい
遠い空からこの歌を
≪切手のないおくりもの 歌詞より抜粋≫
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最後の宛先はもう会えないのでしょうか、「別れゆくあなた」です。

お別れと言っても、生きているのか亡くなっているのかは、この部分だけで特定するのは難しいように思います。

いずれにせよ、「遠い空」と表現されているのでもう会えない可能性が高いです。

ここの歌詞だけ「歌ってほしい」という、自分の願望が歌われています

切手がないからどこからでも、誰にでも届けられる。

悲しい気持ちでいても、この曲のメロディーのおかげで少し気持ちが安らぐかもしれません。

この曲は相手だけでなく、自分への励ましも込めた歌詞になっているのではないでしょうか。

「切手のないおくりもの」は自分の大切な人を再確認できる歌詞

この曲は聞く人によって変わると考察しました。

自分の大切な人や、今気持ちを伝えたい人を再確認できる曲になっていると思います。

この曲を聞くタイミングによって、思いを届けたい相手が変わることもあるでしょう。

また全体を通して「届けよう」と歌っていますが、具体的には触れられていません。

誰に何を届けるのかのヒントだけ与えてくれている印象です。

自分にとって今何を大切にしていて、何を伝えたいのか考えるきっかけになるでしょう。

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