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WANIMA「爛々ラプソディ」歌詞の意味は?心の葛藤と強さを感じるドラマ版「【推しの子】」6話主題歌を考察!

実写ドラマ『【推しの子】』第6話主題歌として書き下ろされたWANIMAの『爛々ラプソディ』。絶望の中でもめげずにあがき続ける力強い生き様が垣間見える歌詞の意味を紐解きます。

絶望しながらも希望を目指して進み続ける

2024年12月18日にリリースされたWANIMAのEP『Sorry Not Sorry』に収録されている『爛々ラプソディ』は、Amazon Prime Videoで配信されている実写ドラマ『【推しの子】』の第6話主題歌として書き下ろされました。

これまでのWANIMAのイメージとは異なるハードコア調のサウンドが印象的。

ドラマ内では劇中舞台「東京ブレイド」の主題歌として流れ、楽曲と映像のマッチが注目されました。

▲WANIMA-爛々ラプソディ【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

フロントマンのKENTAはこの楽曲について、絶望していながらも「少しの可能性や光を見出したくてあがいている歌」だとコメントしています。

その想いがどのように表現されているのか、歌詞の意味を考察していきましょう。

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爛々ラプソディ Nobody Nonstop
大胆不敵に想いをイマ
毎晩 闇夜に Nobody Nonstop
Drive on Drive on Drive on Yeah
(poisonous, toxic, venomous)
≪爛々ラプソディ 歌詞より抜粋≫
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「ラプソディ」は自由奔放な形式で展開される狂詩曲のことで、転じてある出来事に人々が大騒ぎする様子を示すこともあります。

これはKENTAのコメントをふまえると、様々な感情が入り乱れる心の様子を捉えていると解釈できそうです。

また「爛々」は光り輝くさまを表すため、タイトルは葛藤しながらも希望を信じる気持ちを持って懸命に行動する人の輝きや力強さを表現しているように感じます。

前向きな気持ちがあれば、「闇夜」のような暗い現実の中でも立ち止まることなく進み続けられるでしょう。

たとえそれが新たな毒を生み自分を苦しめることになるとしても、「大胆不敵に想いをイマ」行動で表そうと全力でもがいていることが伝わってきます。

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夜のはじまりが待ってる
耳障りさ 全てが終わってる
バクバク鼓動が鳴ってる
カラカラに高らか絡まってる
Wow Yeah
That view That view That... Where ?
些細なことでもいいからまずは
About you About you About you Yeah
≪爛々ラプソディ 歌詞より抜粋≫
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闇夜が絶望を象徴しているとすると、「夜のはじまりが待ってる」のフレーズは苦しい状況が近づいてきていることを示していると考えられます。

そのため「全てが終わってる」と感じ、緊張で鼓動が速くなっているようです。

「That view That view That... Where?(あの景色は、あの景色は、あの…どこ?)」という言葉からは、希望を必死で探している様子が読み取れます。

見つけて掴み取るためには行動しなければなりません。

行動するための力が得られるように、「些細なことでもいいからまずは About you(あなたについて)」考えてみようよと促されている気がします。

愛を知って何を思う?


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愛を愛を愛を愛を知って
何を何を何を何を思う
淀みきったいつもの夜さ
忘れ物は何にもないさ
≪爛々ラプソディ 歌詞より抜粋≫
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「愛」は人生における永遠のテーマ。

愛が原動力となり人を強くすることもあれば、恐れを生じさせて人を弱くすることもあります。

「何を思う」かは人それぞれなので、自分自身が知った愛をどのように用いるかを見つめ直すことが大切なのではないでしょうか。

「淀みきったいつもの夜」とあるように、悪い状況はひとりでには変わりません。

だから思い残すことはないと覚悟を決め、今の状況を切り抜けるために一歩踏み出すことが必要です。

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あれもこれも最後 灰になって
毎夜 毎度 迷子 過去に戻る
誰も知らぬ夜に踊るさ
今宵ここに音に浸かり果てるまで
踊り明かせ 残さないで
音の中で 君のままで (まだまだ足りんよ)
≪爛々ラプソディ 歌詞より抜粋≫
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「あれもこれも最後 灰になって」という表現は、行動を起こしてもうまくいかず全てが無駄になっていることを示していると解釈できます。

そしてその度に「迷子」になっているように感じ、過去に思いを馳せます。

大切な記憶を振り返っては自分の信念を思い出すことで、再び前を向く力が得られるのでしょう。

「誰も知らぬ夜に踊るさ」のフレーズは、真実にたどり着こうと孤独に戦うアクアの姿と重なります。

力尽きるまで、自分の信念を貫き立ち止まることなく進み続けようとする強い意志が垣間見えますね。

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旅の終わりを探してる
端からそんなのないと分かってる
バクバク鼓動が鳴ってる
バラバラに逆さま揶揄ってる
Wow Yeah
That view That view That... Where ?
些細なことでもいいからまずは
踊り踊って弾け翔ぶ
≪爛々ラプソディ 歌詞より抜粋≫
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アクアの目的は復讐を遂げることですが、ここでは「旅の終わり」が「端からそんなのないと分かってる」と歌われています。

復讐を遂げても、大切な人は二度と戻っては来ないからなのでしょう。

真相に近づけば近づくほどに緊張感は増していき、状況は自分を揶揄うような展開を見せていきます。

圧倒されそうになり、全てを投げ出したくなることもあるはずです。

それでも些細な音に合わせて自由に踊るように、事実を拾い集めて目的を果たそうと躍動するエネルギーを感じさせてくれます。

葛藤と共に成長していく


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強烈過ぎる光の影で
俺の居場所は何処にもないさ
短くないけど長くもないさ
下から上に突き上げて刺さるまで
≪爛々ラプソディ 歌詞より抜粋≫
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光に近づけば近づくほど、その後ろで影は濃くなります。

成功や希望は人を輝かせますが、それには孤独や疎外感といった暗い感情や状況がつきもの。

その影の部分を感じたときに、「俺の居場所は何処にもないさ」と絶望的な気持ちになるでしょう。

「短くないけど長くもない」人生の中で、何度も光と影を経験すると自分を見失いそうになります。

しかし、ただ影のように地面に這っているだけで終わりたくはありません。

むしろ「下から上に突き上げて刺さるまで」影を伸ばすかのように、暗いところから這い上がってやりたいという気持ちが湧いてきます。

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何を描くんだろ
これはいつまで続くんだろ
言葉にすればするほど怯む
ふしだらな歌は夜に霞む
群がり嫌んなる 深く傷を抉る
何も知らないあの頃のように
ネガは捨ててこの世界で
踊り語って夢をみて
≪爛々ラプソディ 歌詞より抜粋≫
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自分のすべきことや未来について自問してみても、答えは簡単には出てきません。

「言葉にすればするほど怯む」とあるように、本当に自分の信じてきた道が正しいのかさえ疑問に感じてきます。

とはいえ信念のない「ふしだらな歌」は、どれほど声を張り上げても闇に消えてしまいます。

孤独から逃れようと人と群れてみても、「深く傷を抉る」結果になって余計に苦しむ羽目になる場合もあるでしょう。

だから無理して周囲と合わせるよりも、「何も知らないあの頃のように」心のままに行動するべきです。

「ネガ」は写真で使用される被写体の明暗や色が反転した画像のことを指しますが、ここではネガティブの意味も含まれていると考察できます。

無垢な少年だった頃のように過去は後にして未来を見つめ、ネガティブな気持ちよりもポジティブな感情を大切にして、今この世界でできることをしようと覚悟を決めていることが読み取れるのではないでしょうか。

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強烈過ぎる光の影で
俺の居場所は何処にもないさ
終わりが来たなら始まるはずさ
風に吹かれ星を眺め 踊るだけ
≪爛々ラプソディ 歌詞より抜粋≫
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良いときと悪いときの繰り返しで自分を見失いそうになっても、「終わりが来たなら始まるはずさ」という前向きな見方ができればきっとどんな状況でも乗り越えていけるはずです。

「風に吹かれ星を眺め 踊るだけ」という表現は、自由や清々しさをイメージさせます。

悩む重苦しい気持ちから解放され、ただ自分の信念に従って思いのままに前進するときに人はもっと成長できるのではないでしょうか。

心を鼓舞するパワフルなナンバー!

WANIMAの『爛々ラプソディ』は心の中で絡み合う葛藤を認めつつ、必ず乗り越えられると背中を押してくれるような楽曲です。

ドラマのストーリーともリンクするようなフレーズがさりげなく盛り込まれていて、視点を変えればさらに考察が広がるでしょう。

熱量を感じるダークな世界観のMVにも注目しながら、歌詞のパワーを感じてください。

KENTA、KO-SHIN、FUJIからなる2010年結成の東京都在住熊本県出身スリーピースロックバンド。 2014年10月に1st Mini Album「Can Not Behaved!!」をリリース。 2017年12月には「NHK紅白歌合戦」に初出演を果たし、2018年1月にはメジャー1st Full Album「Everybody!!」をリリース。 2023年9月···

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