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【ライブレポート】東海大学札幌キャンパスに6組の豪華アーティスト集結! (2/3)

寺中友将


続いて登場したのはロックバンド・KEYTALKのフロントマンであり、現在はソロ活動でも新たな魅力を放つ寺中友将。
彼の圧倒的な歌唱力を擁した歌声が会場に響いた瞬間、空気がふわりと柔らかくなり聴衆は自然と耳を傾けた。


寺中のライブの定番、ビール一気飲みでは北海道限定販売のサッポロクラッシックをチョイス。
ブーストをかけオープニングを飾ったのは2016年リリースで寺中初の作詞作曲タイトル「MATSURI BAYASHI」。和のリズムとロックの融合によって、身体が自然と動き出すような高揚感が広がった。



続いたのは華やかさと情緒が共存する「桜花爛漫」。弾き語りで歌われる「桜花爛漫」のメロディでは特に春の情景が浮かび、芯の通った寺中のハイトーンボイスと重なった瞬間に心を掴まれる。


「Love me」ではラブソングらしい優しさを湛えながらも、力強さを失わない歌声が印象的。聴き手一人ひとりに語りかけるような温かみがありオーディエンスも身体を揺らした。
その余韻を引き継ぐように披露されたのが「愛文」。土砂降りとまではいかないがポツポツと雨が降り出した中でもステージ前に留まり寺中の歌声に身体を揺らすファンと「どしゃぶりの中で踊る僕ら」の歌詞がリンクした。

その後のMCで、誰かのヒーローになりたいという、音楽をやる上で根底にある気持ちを爆発させた時に書いた曲。と紹介した「マキシマムザシリカ」を会場に集まった学生に向け熱く歌いげ、寺中の伸びのあるハイトーンボイスが曇り空を突き抜けていった。


その後披露された「summer tail」も寺中の作詞作曲。夏の終わりの風景を切り取ったような、爽やかで少し切ない空気感が広がる。
サビに向かって一気に駆け抜けるようなメロディ展開に、観客の体も自然と揺れ、どこか懐かしい青春の記憶を呼び起こす一曲となった。寺中の透明感のある歌声が、楽曲に漂うノスタルジーを一層引き立て、聴く者の胸に静かに届いていった。


そしてラストはKEYTALKの代表曲「MONSTER DANCE」。ファンから伝染していくようにクラップやダンスが広がっていき、立ち見の学生たちもリズムに身を任せる。
力強くも楽しさに満ちた歌声で締めくくられたこのステージは、アーティストとしての成熟と変化、そして“ライブで伝える”ことの意味を観客に届けたひとときだった。
▶︎寺中友将のライブ写真を全て見る◀︎


杉本琢弥


軽やかなOP SEが流れたあと、ふわりとステージに現れたのは、TikTokやSNSを通じてZ世代を中心に注目を集めるシンガーソングライター・杉本琢弥。その柔らかな笑顔に、会場からは黄色い歓声があがった。

1曲目に披露されたのは、代表曲「おにぎり」。手作りのおにぎりをテーマにしたこの楽曲は、まるで日常のワンシーンをそのまま切り取ったような温かさがあり、杉本の親しみのある歌声が、ほっこりとした空気を会場に広げていく。



続く「CIRCUS」は一転して、少し不穏で幻想的な空気をまとったナンバー。リズムやテンポに緩急があり、物語の中に迷い込んだような錯覚を誘う構成。キレのあるダンスでステージを大きく使いながら、妖艶なシーンやパワフルなシーンまで表現しこなすアーティストとしての深みが伝わってきた。


最初のMCでは、学生たちとの距離を縮めようとする姿が印象的。コスプレ姿で模擬店から飛び出してきた学生に「すごい、お兄さんバリ目立つ!」と熊本弁でツッコミを入れて歓声を浴びた杉本。

初めて杉本のライブを見たという北海道のオーディエンスには「遠かったです...バリ遠ぉね!」と冗談を交えながら自然体で語り、人柄にファン層以外の来場者からも親近感がにじんだ。


「37.2度」では、微熱のような揺らぎを表現したメロウなメロディに乗せて、ちょっと背伸びした恋心を描く。
サビに入るとその優しい声が一層伸びやかになり、感情の高まりが観客の胸にも波紋のように広がっていく。

最新曲「しゅわしゅわ。」はタイトル通り、炭酸飲料のように弾ける青春のきらめきを音にしたような一曲。軽快なビートとポップな歌詞が気持ちよく、自然と手拍子が起き、笑顔があふれる空間に。


後半は、野外で映えるアッパーな「B.B.Q」からスタート。アコースティックな雰囲気もありつつ、どこか夏の思い出を呼び起こす開放感があり、観客の体も自然と揺れ出す。

ラストは「Believe it leap」。自身の未来や夢を信じて進む――そんなメッセージが込められたこの曲で、彼は最後までまっすぐに言葉を届け続けた。力強さと優しさが共存する歌声が、聴衆の胸に静かに、そして確かに響いた。
▶︎杉本琢弥のライブ写真を全て見る◀︎
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