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【歌詞コラム】スガシカオが恋を「コーヒー」に例えた理由

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恋に落ちる時のことを、思い出してみてほしい。 恋に「落ちる」というけれど、一目惚れみたいに一気に「すとん」と落ちるケースは少なくて、気づいたら好きになっている、という状況が多くないだろうか?友達や同僚から恋人へ…という場合はなおさら。

公開日:2016年6月3日 更新日:2017年7月5日


この記事の目次 []
  1. ・スガシカオ 最新情報
  2. ・リリース情報
  3. ・配信情報
  4. ・ライブツアー&チケット情報
  5. ・スガシカオ Profile


恋に落ちる時のことを、思い出してみてほしい。恋に「落ちる」というけれど、一目惚れみたいに一気に「すとん」と落ちるケースは少なくて、気づいたら好きになっている、という状況が多くないだろうか?友達や同僚から恋人へ…という場合はなおさら。

スガシカオの「コーヒー」は、そんなふうにじわじわ進む、もどかしい恋の思いを歌った曲だ。



「なんでコーヒーなの?」という疑問は、この曲の歌詞を読んでいくとわかる。

--------------
君が笑ってる それだけでいいんだ
君が泣いている どうしたらいいんだろう?
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あの人の一挙一動がやけに気になる。落ち込んでいるところをなぐさめたいけれど、話しかけるのも恥ずかしくて、遠くから見ているしかできない…。”どうしてあの人のことばかり考えているんだろう”と思っていて、ある日ふと気づく。私、恋をしているのではないか、と。

じわじわと広がるその気持ちを、スガシカオは「コーヒーのシミ」に例えているのだ。

--------------
だって今さら 言えないよ
きみのことを想う気持ちは こぼしたコーヒーみたいに 心に広がって
だってそうだろ? 誰かを好きになるのに 理由なんかいらない
ずっと隠していても 心で日々大きくなってしまう…
--------------
では、なぜコーヒーでなければいけなかったんだろう?
水やジュースだったら、乾いたら消えるかもしれない。でも、コーヒーのシミはそれより濃くて、乾くと布にこびりついてしまう。洗っても、薄くはなるけれど消えずに、うっすら布に残る。恋心と同じように、簡単には消せないのだ。

美しいメロディと、スガシカオ特有のハスキーな声にこの歌詞が乗ると、たまらなく切なくて胸が詰まる…。

そして後半には、また注目したい新たな展開が待っている。

--------------
ぼくたちを残して バスは行ってしまった
遠くの方でクラクション きみの家にむかう途中
“ちょっと 遠回りしていこうよ…”
風がぼくのシャツをあおった
--------------
まだ友達関係なのだけれど、なんとなく別れ難くてバスに乗れない二人。”ちょっと 遠回りしていこうよ…”という言葉から、恋愛初期のあの”電話を切りたくても切れない”状況に似ているだろうか。そして、「バス」という言葉から、もしかしたらこの二人は学生同士なのかな?とも推測できる。

でもちょっと考えてみてほしい。若い二人だったら、”バスに乗れない”くらいの好意をお互いに抱いていたら、きっと付き合っているはず。もしくはこの曲も、もう少し希望を感じられる内容になるはずだ。

でも、どうしてこんなに切ないのだろう…?

--------------
もう たくさんだよ 愛なんて言葉 まともに使えたことない
冷めたコーヒーみたいに 苦味だけが残った
“ずっと今でも 君のこと…” その後に続く言葉は
いくら探しても ぼくには見つけられないんだ
--------------
君といると、好きなのに「冷めたコーヒーみたいに」苦い気持ちになる。伝えたい言葉もあるはずなのに、ふさわしいものが見つからない。それは、この曲の主人公が”伝えてはいけない思い”を抱えているからに違いない。そして「冷めた」というのは、気持ちだけではなく、年月を経て”好き”と言い出しにくくなってしまった二人の関係も表しているのだ。昔からの友達で、好きだと気付いた時には、相手は別の人と結婚してしまっていたとか。もしくは、相手が友達の彼女であるとか。

道ならぬ恋の香りを感じないだろうか。

残念ながら、スガシカオ自身は、インタビューではこの曲を「淡い恋の歌」としてしか語っていない。けれど、スガさんのことだから、どうですか? 裏の意味があるんじゃないですか? …と、私は本人に問うてみたい。

恋愛を「コーヒー」に例えた前半の歌詞では、まるで初恋のようなみずみずしさを感じさせながらも、後半を深読みすると、切ない結末が待っている。
コーヒーを片手に、じっくりと聴いてほしい一曲だ。



TEXT:佐藤マタリ

スガシカオは、東京都出身の日本のシンガーソングライター、音楽プロデューサーである。ファンクの影響を強く受けたポップスを生み出しており、ファンクやソウルを日本のポップスにうまく溶け込ませているところに彼の持ち味である。大学卒業後に制作会社で4年間会社員を経験したのち、1995年にイン···

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