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レキシの『きらきら武士』がキラキラ過ぎる

ミュージシャンとして様々なアーティストにも影響を与えるほどの実力者であり、俳優として映画にも出ちゃうアフロヘアーが特徴的なレキシ。そんな素敵なアーティスト レキシが世に放つ名曲『キラキラ武士』は、色んな意味でキラキラしちゃってたんですよ。


遊び心満載のレキシ

レキシは日本の歴史を歌にするアフロヘアのアーティストなんです。そして、池田貴文のソロプロジェクトでもあります。レキシは、2014年には初の武道館公演も行なっています。

さらに、映画『海街diary』では演技も披露しています。『タモリ倶楽部』の企画で江東区の区歌を勝手に作曲したりと、まさに多彩な才能を発揮してるアーティストです。

これまでに様々なアーティストと共演しているのですが、レキシの楽曲に参加したミュージシャンは、もれなくレキシネームがつくのも面白いところ。

名曲と評判の高い「キラキラ武士」。この曲でコーラスを担当しているDeyonnaというのは、椎名林檎のレキシネームです。由来は、江戸時代の客引き女、もしくは江戸から地方へ出る女である「出女」を、ビヨンセ風にお洒落に表現したネームとのこと。

この発想が非常に良いですよね。確かに聴こえてくる女性の歌声は椎名林檎そのもの。

MVを手がけたのは児玉祐一が制作で、出演している女性はモデルの仲川希良(なかがわきら)。ここもタイトル『きらきら武士』とかけているにくいキャスティングですね。



ウマすぎる音遊びと言葉遊び

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あなたは武士 きらきら武士
きらきら武士 武士 武士
≪きらきら武士 feat. Deyonna 歌詞より抜粋≫
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「kill a kill a pussy」の英語空耳とかけている「きらきら武士」の歌詞。これも狙っていますね。狙いどおり、公式MVの外国人からのコメントはpussyに聴こえるというものが並んでいます。

そもそもの話ですが…楽曲タイトル「きらきら武士」って聞くと凄くシンプルですよね。

レキシが歌うきらきら武士。
こう言うと、誰もが「歴史」を想像しないわけがありません。曲調の雰囲気から、ただのコメディソングかな?なんて思う方もいるでしょうが…。

全然、違います。びっくりするほど凄まじいポイントなのが、しっかり歴史の勉強にもなる歌詞が網羅されているところなんです。学生時代の授業で様々な暗記法があったと思うんですが、その代わりに使えるんじゃないかってくらい分かりやすくコンパクトに網羅されているんです。


勉強にも役立つ魅力的な歌詞

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三成利用して
寝返り注意して
国盗りは忘れて
武士 今何回目?
あなたに会いたくて
もののふ利用して
ときどき上を見て
ドキドキ鹿之助
≪きらきら武士 feat. Deyonna 歌詞より抜粋≫
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「三成利用して」の歌詞は、戦国武将の石田三成。「寝返り注意して」の歌詞があるように、関ケ原の戦いで小早川秀秋の裏切りにあい負けています。「ドキドキ鹿之助」は通称山中鹿之助と呼ばれた戦国武将、山中幸盛のこと。

仕えていた尼子家は滅亡寸前で、常にドキドキの状態だったことを指します。

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今日は朝から 馬乗って
あたしを ここから連れ出して
もう城には 戻らないって
家臣には 何も告げないで
手綱をギュッと 手綱をギュッと
なかなかキュートな刀と一緒に
武士 イン・ザ・スカイ
≪きらきら武士 feat. Deyonna 歌詞より抜粋≫
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さらにはラブソングにもなっている歌詞。女性目線、おそらく姫様目線で武士に対し「馬に乗って城から連れ出して」と願っています。きらきら武士というのは姫様の視点から見たまぶしい武士の姿のこと。「手綱をギュッと」という歌詞に気持ちが表れています。

「武士 イン・ザ・スカイ」は、きらきら武士と共に空にものぼるような気持ち。またビートルズの『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』という曲にかけた遊びフレーズでもありますね。

本当、キラキラしちゃってる


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メガネが星 ブーツィー 武士?
≪きらきら武士 feat. Deyonna 歌詞より抜粋≫
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最後のオチ「メガネが星 ブーツィー 武士?」はアメリカのベーシスト、ブーツィー・コリンズをかけているフレーズ。ブーツィーは星型のサングラスをかけていたんですね。MVでレキシも星のメガネをかけています。

レキシの音楽ルーツがブラックミュージックにあることが分かるこのフレーズ。

このように様々な遊び心であふれたこの曲は、本当にキラキラしています。

サングラスをキラキラさせ、歌いながらMCでもひたすらツラツラしゃべるレキシ自身が、きらきら武士なのでしょう。


TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

福井県出身。 1997年SUPER BUTTER DOGのキーボーディストとしてメジャーデビュー。 日本の歴史をコンセプトしたソロ・プロジェクト、レキシとして2007年アルバム「レキシ」でソロデビューを果たし、これまで「レキツ」「レキミ」「レシキ」「Vキシ」「ムキシ」と6枚のアルバムをリリース。 ···

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