秋の歌といえば、どんな歌が頭に浮かびますか。
静かな秋の夜に見上げる月が登場するバラードや、秋の街に香る、あの花をテーマにした歌など、季節を感じる名曲がいろいろありますよね。
ドラマや映画の主題歌、CMソングで有名な曲も多いでしょう。
この記事でわかること
秋の歌といえば?まず聴きたい心に響く定番の曲
ふと感じた風の冷たさで秋の訪れに気付くように、耳にすると「ああ、今年もこの季節になったんだな」と感じる定番の秋の歌があります。
はじめに、秋になると聴きたくなる、心に響く定番の秋ソングを紹介しましょう。
輝く月のように / Superfly
Superflyの「輝く月のように」は、愛を知って輝き始めた人の心を、太陽の光を浴びて光る月に例えた雄大なラブバラードです。
秋は澄んだ夜空に輝く月の光を見つめながら、物思いにふけりたくなる季節にピッタリ。
この歌はテレビドラマ「サマーレスキュー〜天空の診療所」の主題歌に起用されました。
人に支えられることで、新たな気持ちが芽生える主人公の心の変化を象徴するような曲です。
プロローグ / Uru
本名や生年月日など、プロフィールが非公開のシンガーソングライタuruの「プロローグ」は、秋に聴きたい心震えるピアノバラード。
日に日に肌寒くなる秋は、片思いや失恋など叶わない恋をテーマにした、せつない恋の歌を聴きたくなるもの。
ささやくような歌い始めから、サビに向けてだんだん気持ちが高まっていく楽曲は、涙腺を刺激します。
この曲は、禁断の愛を描いたテレビドラマ「中学聖日記」の主題歌としても有名です。
キンモクセイ / オレンジスパイニクラブ
秋の歌のモチーフによく使われる「キンモクセイ」の花。
特に有名なのはTikTokでバズったことから広まった、オレンジスパイニクラブの「キンモクセイ」ではないでしょうか。
思い通りに行かないことが多い青春時代、自分の心の支えになってくれた人のイメージを、香り高く咲く美しいキンモクセイに例えています。
飾らない言葉でつづられた歌詞に、自分を重ねる人も多いでしょう。
楓 / スピッツ
歌のタイトルが歌詞に出てこないのに、納得してしまう曲が多いスピッツ。
「楓」の歌詞にも楓は出てきませんが、秋になると聴きたくなる、定番の秋の歌です。
愛する人に別れを告げながら、その思い出と共に生きていこうという意思を感じる曲で、永遠の愛がイメージされる失恋ソングといえるでしょう。
2025年12月には、この曲の世界観を原案にした映画の公開が予定されています。
Crazy Party Night 〜ぱんぷきんの逆襲〜/きゃりーぱみゅぱみゅ
10月になると、ハロウィンパーティーやコスプレの計画で忙しい人も多いのではないでしょうか。
きゃりーぱみゅぱみゅの「Crazy Party Night 〜ぱんぷきんの逆襲〜」は、ハロウィンの非日常的な雰囲気がちりばめられた、楽しいパーティーソング。
ポップなメロディーとかわいい振り付けは、ハロウィン気分を盛り上げます。
特に予定がなくても、この曲を聴くとワクワクした気持ちになれるでしょう。
秋の歌【昭和】編|色褪せない懐かしの名曲
昭和歌謡やアイドルのヒット曲など、昭和の秋の歌は世代を越えて定番曲になっているものが多いでしょう。
タイトルからも「秋」気分を盛り上げてくれます。
続いては、今も色褪せない懐かしの昭和の秋ソングを紹介します。


風立ちぬ / 松田聖子
1980年代のトップアイドル、松田聖子の「風立ちぬ」は、堀辰雄の小説「風立ちぬ」を題材にした歌詞と、多羅尾伴内こと大瀧詠一の作曲による大ヒットソング。
恋が終わった女の子の夏から秋への心情を描いた秋の歌で、松田聖子のせつない歌い方が話題となり、お菓子のCMソングに起用されました。
さわやかな秋の風を感じる曲は知名度が高く、2016年のお茶のCMではこの歌を口ずさむシーンが登場しました。
木枯らしに抱かれて / 小泉今日子
昭和の女性アイドルの中でも、ボーイッシュな魅力で人気nの小泉今日子。
「木枯らしに抱かれて」は、冷たい風が吹き始める頃に聴きたくなる秋の歌です。
作詞作曲はTHE ALFEEの高見沢俊彦で、冷たい木枯らしの中に立ちつくす、熱いハートを持った少女をイメージして作ったとか。
アイリッシュサウンドのようなパーカッションやバグパイプが印象的で、洋楽風な秋の歌です。
秋桜 / 山口百恵
山口百恵の「秋桜」は、結婚直前の娘と母の心のつながりを控えめで美しい秋の花であるコスモスにたとえた秋の歌。
70年代にトップアイドルに上り詰め、21歳の若さで結婚して芸能界を引退した山口百恵の、リアルな心情ではと錯覚するような繊細な曲です。
それまでコスモスの和名は「秋桜(あきざくら)」でしたが、この曲のヒットにより「秋桜」と書いて「コスモス」と読むようになりました。
Ya Ya (あの時代を忘れない) / サザンオールスターズ
サザンオールスターズ「Ya Ya (あの時代を忘れない)」は、楽しかった夏の思い出や青春時代を振り返る時の、ほろ苦い気持ちをテーマにした秋ソングです。
歌詞に出てくるBetter daysとは、桑田佳祐が学生時代に在籍していた軽音楽サークルの名前で、学生時代の楽しい様子に共感する人も多いでしょう。
夏の歌のイメージが強いサザンですが、秋や冬のバラードも名曲が多いです。
秋止符 / アリス
アリスの谷村新司が作詞を担当した「秋止符」は、終止符と同じ言葉の響きで当て字を使ったタイトルで、秋に終わった恋を感じさせる物悲しい秋の歌。
テレビドラマ「三年B組金八先生」の劇中歌になり、友達同士だった男女がある夏の出来事をきっかけに、関係性が変わってしまうエピソードで使用されました。
1人で歌っても2人で順に歌っても雰囲気があり、秋の気分が高まる名曲です。
秋の歌【平成】編|青春が蘇る!エモいヒット曲
JPOPが盛り上がりヒット曲が数多く生まれた平成は、エモい秋の名曲が豊富です。
カラオケでよく歌われる人気曲や、YouTubeなどで秋のプレイリストにする歌も多いでしょう。
次は、青春が蘇るエモい平成の秋の歌を紹介します。


セプテンバーさん / RADWIMPS
RADWIMPSの「セプテンバーさん」のタイトルは、9月3日の意味。
9月3日は、RADWIMPSが初めてワンマンライブをした記念日で、毎年その日には前の年より規模を広げたライブを行ってきました。
私達にも誕生日や記念日など「一年経ったんだな」と、しみじみ思う日がありますよね。
忘れたい過去に終ピリオドをつけたり、秋への新たな決意を胸にしたりする時に聴きたい秋の歌です。
三日月 / 綾香
綾香の「三日月」はカラオケでも人気の秋の歌で、日本マクドナルド「月見ファミリー」のCMソングとしてもおなじみの歌。
遠距離恋愛中で、秋の月を見ながら寂しさに耐える女性の歌のように聞こえます。
しかし、実際は綾香がデビュー前に上京して、故郷を離れる際の決意を込めて制作しました。
なぜ満月ではなく三日月かというと、細くて消えそうに見えても強いパワーを持っているからだそうです。
渡月橋 〜君 想ふ〜 / 倉木麻衣
色づく紅葉のCMを見て、秋は京都に行きたくなる人も多いのではないでしょうか。
倉木麻衣の「渡月橋 〜君 想ふ〜」は、秋の京都が目に浮かぶような、和のテイストでしっとりした秋の歌。
京都を舞台にした映画「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」の主題歌として書き下ろされた曲で、秋の京都がモチーフとなっています。
コナンシリーズのファンだけでなく、せつない恋をしている人にも人気の秋ソングです。
灰色と青( + 菅田将暉) / 米津玄師
「灰色と青」は、米津玄師がゲストボーカルに菅田将暉を迎えて制作した楽曲で、古い友人のことを懐かしく思う心情を描いた歌。
「袖丈が覚束ない夏の終わり」など、不安定で落ち着かない感情を描いた歌詞や、エモい曲調が秋の少しブルーな気持ちによく似合います。
米津玄師がイメージしたのは、仲が良い友人同士が大人になって違う道を歩くというストーリーの映画「キッズ・リターン」だそうです。
茜色の約束 / いきものがかり
茜色といえば、秋の夕方に広がる美しい空の色をイメージする人も多いでしょう。
いきものがかりの「茜色の約束」は、刻一刻と過ぎ去っていく時の中で運命の相手と出会い、死が訪れるまで愛を誓うという雄大なラブソング。
結婚式の歌としても人気があります。
この曲は、いきものがかりのギター水野が、ボーカルの吉岡のお兄さんが結婚する際に演奏して、とても感動されたというエピソードがあります。
秋の曲【令和】編|チルな夜に聴きたい最新のおしゃれ曲
配信や動画などで多くの楽曲に触れている令和世代は、秋になると季節に合うおしゃれな秋ソングを聴き、自分なりのスタイルで季節感を楽しんでいます。
最後は、チルな夜に聴きたい最新の秋の歌を紹介しましょう。


月色ホライズン / ALEXANDROS
清涼飲料水のCMソングとしてもおなじみのALEXANDROSの「月色ホライズン」は、アップテンポで気分がアガる曲。
MVはレトロなムードの夏の若者たちが登場します。
歌詞に注目すると、人生を模索している人が先へと進もうとする段階をテーマにした曲だとわかるでしょう。
夜の「月」と日が昇る「地平線」が混在するような人生の過渡期にいる人に、この歌は大切なメッセージを与えてくれるかもしれません。
茜さす / Aimer
優しい歌声が聴く人の魂を揺さぶるAimerは、数々のアニメ作品の主題歌を歌っています。
「茜さす」はアニメ「夏目友人帳」の5期エンディングテーマに起用された曲で、物悲しい雰囲気がファンを号泣させた秋のバラード。
「出会えた幻にさよならを」という格調高い歌詞が心にしみる歌で、1人せつなく過ごす秋の夕暮れにおすすめの曲です。
ツキミソウ / Novelbright
恋を失った後の心の痛みを描いたNovelbrightの「ツキミソウ」は、ボーカル竹中雄大のハイトーンボイスが胸がしみる秋の失恋ソング。
夜に花が咲いても朝になるとしぼむツキミソウのように、恋は儚いものかもしれません。
しかし、だからこそ大切な思い出になるのでしょう。
THE FIRST TAKEでは、ピアノとストリングスだけのアレンジが公開されているので、聴き比べてみましょう。
10月無口な君を忘れる / あたらよ
4ピースバンド、あたらよの「10月無口な君を忘れる」は、TikTokでバズって人気が高まった、令和を代表する秋の失恋ソングです。
女性のセリフで始まって、女性の歌の途中で男性のフレーズが入るなど、ハッとさせる仕掛けがあり、曲の世界観に引き込まれるでしょう。
恋愛中は嬉しかった相手の優しさが、別れをより辛くするというのは、失恋をした人にはよく分かる心の痛みです。
くじら / 金木犀 feat.Ado
ボカロPや歌手、作詞作曲など、幅広く活動しているくじらの「金木犀」は、ボカロバージョンとAdoが歌うバージョンがあります。
ポップなサウンドが軽快で短い曲ですが、写真を見たり詩を読んだりしているような深みがあり、秋に虚しい気分に陥ったことが伝わってきます。
Adoが高校生だった頃の楽曲ですが、曲の世界観を見事に表現したボーカルで、歌手としてのポテンシャルを感じるでしょう。
秋の歌は月の光や金木犀の香りを思い出す名曲が豊富!カラオケで歌って盛り上がろう
秋の歌には、物思いにふけりたくなる月の光の歌や、ふと香りに気づいて心が奪われる金木犀の香りを思い出す名曲がいろいろあります。
毎年秋になると聴きたくなる秋の歌や、ハロウィーンを盛り上げるハロウィンソング、有名な映画の主題歌やCMソングも多いでしょう。
昭和・平成・令和とそれぞれの時代に流行った秋ソングは、秋の思い出に寄り添ってくれます。
秋の歌を聴いたりカラオケで歌ったりして、秋を楽しみましょう。
この記事のまとめ!
- 秋の歌は月や金木犀、ハロウィンなど、秋を感じるモチーフが使われた曲が多い
- 昭和の秋の名曲はタイトルからも秋が感じられる
- 平成の秋の歌はエモく、タイアップでおなじみの曲やカラオケで人気の曲も多い
- 令和の秋ソングは、SNSでバズったり歌詞を考察したくなったりする曲がある
- 秋の歌をカラオケで歌って、秋の気分を盛り上げよう