いつの時代も音楽は、人々の心を沸き立たせるものです。
そんな音楽を奏でるバンドの臨場感や、それを取り巻く人間関係をリアルに感じたいのなら、バンドをテーマにした映画を観てみるのはいかがでしょうか。
音楽を生み出すバンドマン達の心理や葛藤、興奮を間近で共有できる映画を観れば、思わず自分も歌いだしたくなるかもしれませんよ。
この記事のもくじ
バンド映画おすすめ(邦画)
日本のバンド映画には、若者や学生が音楽に没頭する様子を描いている作品が多いです。
登場人物たちのバンドへの情熱や葛藤を見ていると、自分も一緒になって青春を過ごしているような高揚感を味わえますよ。
邦画の中から、おすすめのバンド映画7選を紹介するので、主人公たちと一緒にバンドの世界に飛び込みましょう。
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ
「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」は、宮藤官九郎が監督・脚本を務めたハイテンションな音楽映画です。
修学旅行中の交通事故で死んでしまい、地獄に送られてしまった主人公。
地獄専属ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」と共に生き返るための方法を探す様子は、バンドメンバーのインパクトも相まって迫力抜群です。
主演の神木隆之介と赤鬼・キラーK役で登場する長瀬智也の、勢いのある演技を堪能できるでしょう。
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フィッシュストーリー
「フィッシュストーリー」は伊坂幸太郎原作の小説を映像化した、2009年公開の映画です。
ストーリーは5つの時代
- 1953年
- 1975年
- 1982年
- 1999年
- 2009年
ざっくりとしたあらすじは、「売れないパンクバンドの作った歌が巡り巡って彗星衝突による世界滅亡を防ぐ」というものです。
一見どんな繋がりがあるのか分からないパンクバンドの曲と世界滅亡ですが、ラストで全てが繋がった時には「なるほど」と納得してしまう完成度の高さは必見です。
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青春デンデケデケデケ
「青春デンデケデケデケ」は、1960年代の日本を舞台にした若者の青春音楽映画です。
主人公はラジオで聴いたベンチャーズの音楽に衝撃を受け、仲間と共にバンドを結成します。
クラシックしか知らなかった主人公は、初めて触れるバンド音楽に情熱を燃やしていきます。
夏休みにアルバイトで稼いだお金でギターを買い、猛練習の末フィナーレでは文化祭で音楽を披露する王道の展開は、観ているだけで達成感を感じられるでしょう。
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アイデン&ティティ
「アイデン&ティティ」は宮藤官九郎が脚本、田口トモロヲが監督を努めた、ロックバンドをテーマにした映画です。
主人公はバンドブームに乗ってデビューしたロックバンド「SPEED WAY」のメンバー4人。
バンドの売れ行きは順調ながら、彼らは自分達が本当に歌いたい歌が歌えないというジレンマを抱えていました。
そんな時、彼らの元に「ロックの神様」と名乗る男が現れるのです。
そこから物語は疾走感溢れる展開になっていきます。
少年メリケンサック
「少年メリケンサック」は、人気監督の宮藤官九郎による音楽コメディ映画です。
主人公は伝説のパンクバンド「少年メリケンサック」について調べるレコード会社のOLかんな。
「少年メリケンサック」のメンバーは全員ダメ親父と化していましたが、かんなはひょんなことから彼らの全国ツアーにマネージャーとして参加することになってしまいます。
勢いあるBGMとオヤジになったバンドメンバー達、そして彼等に振り回されながらも音楽の魅力に目覚めるかんなのドタバタ奮闘劇は、観た後に爽快な気分になれるでしょう。
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味園ユニバース
「味園ユニバース」は大阪に実在する、雑居ビルのキャバレーユニバーズを舞台にした音楽映画です。
主人公は歌うこと以外すべての記憶を失った謎の男「ポチ男」。
バンド「赤犬」のマネージャーであるカスミは、ライブに乱入して圧倒的な歌唱力を見せつけたポチ男に興味を持ち、自宅で保護しバンドに勧誘します。
しかし、ポチ男は徐々に記憶を取り戻し、「自分が危険な人間なのかもしれない」ということに気づき始めるのです。
美しい歌声を披露する主演の渋谷すばると、目を引く演技で作品を引き締める二階堂ふみの競演は必見。
味園ユニバースの独特な雰囲気と相まった、魅力的な作品となっています。
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リンダリンダリンダ
「リンダリンダリンダ」は、田舎町の高校が舞台の青春音楽映画です。
物語は主人公が所属している軽音部のバンドメンバーの骨折をきっかけに仲違いし、バンドを脱退してしまうところから始まります。
残されたメンバーは韓国からの留学生をボーカルに勧誘し、再びバンドを結成。
3日という限られた時間の中で、彼女たちは何とか文化祭のライブを成功させようとするのですが、そんな彼らに様々な問題が降りかかります。
本作ではTHE BLUE HEARTSの名曲が多く使われているので、青春時代真っ只中だった人はストーリーだけでなく、BGMでも楽しめるでしょう。
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バンド映画おすすめ(洋画)
洋画のバンド映画は、爆笑必須のコメディや躍動感あふれるミュージカルから、考えさせられるテーマを持つものまで多種多様です。
どの映画も音楽と映像の繋がりが美しく、没頭して見られる作品ばかりなのでより強くバンドの魅力を感じられるでしょう。
次に洋画の色々なジャンルから、おすすめのバンド映画9選を紹介します。
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スクール・オブ・ロック
「スクール・オブ・ロック」は、2004年に公開されたバンド映画です。
音楽への情熱が空回りしてバンドをクビになった主人公は滞納している家賃を支払わないと家を追い出されるというピンチに陥っていました。
そこで主人公は同居人の友人宛に来た教員募集の電話で本人になりすまし、名門高校の教師として働き始めます。
彼はそこで知り合った音楽の才能がある生徒達とバンド結成し、クライマックスでは迫力あるバンド・バトルを披露します。
この映画の見所は随所に盛り込まれた名作ロックの数々。
勉強だけでなく音楽の楽しさに目覚めていく生徒の様子と、時代を問わず愛される名曲BGMが上手くマッチして、疾走感ある展開が楽しめます。
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」は、ロッグバンドがシベリアからアメリカ大陸を横断、そのままメキシコまで旅する過程を描いたロードムービーです。
カウボーイのような奇抜なファッションや、その土地の影響を受けて変化していくバンドの音楽ジャンルがコミカルで、展開が読めないコメディ映画となっています。
豆知識
「レニングラード・カウボーイズ」として出演していたバンドは、元々「スリーピー・スリーパーズ」というバンドを組んでいた。
映画公開後は「レニングラード・カウボーイズ」と名前を改めて活動。
シング・ストリート 未来へのうた
「シング・ストリート 未来へのうた」は監督を務めるジョン・カーニー氏の伝記作品で、1985年のダブリンを舞台に少年コナーの恋の行方が描かれています。
主人公のコナーは父親の失業によって、治安が悪い公立のシング・ストリート高校に転校することになりました。
そこで兄とともにロックにはまったコナーは、一目ぼれ相手のラフィーナに「自分のバンドのMVに出てほしい」と誘います。
しかし、まだバンドを組んでいなかったコナーは慌ててバンドを結成。
コナーがバンド仲間と作る初めての曲や、ラフィーナへの愛をうたった曲は80年代ブリディッシュロックの名作ばかりです。
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ザ・コミットメンツ
「ザ・コミットメンツ」は、1991年にイギリスとアイルランドの合作で作られた青春音楽映画です。
作中では主人公の青年ジミーが「真のソウルバンド」を作るために、マネージャーとしてメンバーを集い、バンド活動のリアルが描かれています。
この作品に出演したミュージシャンの多くはダブリンで実際にオーディションを行って選ばれました。
映画出演後のキャストたちは音楽業界で高い地位を築いた人や映画業界で活躍する人など、さまざまな道で活躍しています。
その背景を知ってから見ると、より映画のリアリティを強く感じられるでしょう。
ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール
「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」は、スコットランドが舞台の青春ミュージカル映画です。
主人公のイヴは拒食症の治療を行うために、スコットランドのとある病院に入院していました。
しかし、退屈な病院生活に嫌気がさした彼女は、ある日病院をこっそり抜け出しライブハウスに訪れます。
そこで、ジェームズ、キャシーの2人に出会い、3人は音楽を作ることに夢中になっていくのです。
おしゃれでポップな演出シーンが多い作品ですが、思春期の若者たちが持つ痛みや情熱を強く感じられるストーリーは見ごたえがありますよ。
ブルース・ブラザース
「ブルース・ブラザース」はアメリカのコメディアンである、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが主演を努めたヒューマンコメディ映画です。
主人公のジョリエット・ジェイクは、刑務所での刑期を終えて出所したばかりでした。
彼は迎えに来た弟と共に、自身が育った孤児院を訪れます。
しかし、孤児院は「5,000ドルの固定資産税を払えないと立ち退きしなければならない」という状況に置かれていたのです。
ジョリエットは弟と共に、バンドを結成してお金を稼ごうと決意するのですが警察や州兵、ライバルのバンドなどさまざまなトラブルが彼らに降りかかります。
コメディテイストですが、人情味溢れるストーリーで優しい気持ちになれる作品です。
バンド・エイド
「バンド・エイド」は作家を夢見ながらも生活に追われる妻アナと、デザイナーと名乗りつつもほとんど仕事をしない夫ベンの夫婦関係を描いた作品です。
喧嘩が絶えない2人を繋げるのは、共通の趣味であるバンド活動。
歌を歌い曲を奏でることでお互いへの気持ちを保っていた2人ですが、ある日、ついに2人は過去の出来事を蒸し返したことをきっかけに、喧嘩をしてしまいます。
現実的な夫婦関係が描かれる一方で、バンド活動で繋がる2人の絆を感じられるこの作品では、複雑な人の感情や男女の気持ちが歌と共に上手く表現されています。
イエスタデイ
「イエスタデイ」は、歴史的スターであるビートルズの存在が消えてしまった世界を描いた作品です。
世界中で大停電が起きた直後、なぜか人々の記憶からビートルズの存在がすっぽりと抜け落ちてしまいます。
なぜか唯一ビートルズの存在やその名曲の数々を覚えていた売れないミュージシャンのジャックは、ビートルズの曲を自分の曲として発表し有名になっていきます。
単純なファンタジー系のストーリーかと思いきや、人の幸せについて考えさせられる作品です。
豆知識
作品内で奏でられる曲は主演のヒメーシュ・パテルによって謳われており、アルバム「イエスタデイ(オリジナル・サウンドトラック)」も発売
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あの頃ペニー・レインと
「あの頃ペニー・レインと」は、2000年に公開されたアメリカの青春音楽映画です。
主人公のウィリアムは15歳にして、雑誌「ローリング・ストーン」の記者に抜擢され、ジャーナリストとして人気バンドの密着取材をすることになります。
そこで彼が出会ったのがバンドのグルービーであるペニー・レインでした。
彼女に淡い恋心を抱くウィリアムでしたが、ペニー・レインはラッセルと付き合い始め、彼のそっけない態度に傷ついていきます。
監督のキャメロン・クロウは自身が15歳の時に「ローリング・ストーン」の記者として多くの有名バンドへのインタビューを行った経験を元にこの作品を作りました。
豆知識
体験から生まれたリアルな作品として、ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門)とアカデミー賞の脚本賞を受賞
実写化されたバンド映画
バンド映画には、漫画を実写化した映画もたくさんあります。
大ヒットした少女漫画から、心情描写に秀でた原作者の人気作品まで多数の漫画が実写化されているので、映画を観た後は原作の漫画も読んでみたくなるでしょう。
あるいは、原作を読んでから映画を見れば、違った楽しみ方ができるかもしれませんよ。
ここでは、国内で公開されたバンド映画の中から漫画が原作の作品4選を紹介します。
ソラニン
「ソラニン」は浅野いにお原作の漫画を、宮崎あおいと高良健吾が主演で実写化された映画です。
会社を辞めたばかりのOL芽衣子と、音楽への道を諦めきれずフリーターを続ける種田のカップルがこの映画の主人公です。
2人はひっそりと東京で暮らしていましたが、芽衣子の一言で種田がもう一度音楽への道を進むことを決意します。
種田は仲間たちと「ソラニン」という曲を作り、レコード会社に売り込みに行きますがそこでビジネスの厳しさを突きつけられてしまうのです。
豆知識
楽曲「ソラニン」は、一見恋人との別れの曲に聞こえるが、芽衣子達にとっては過去の自分に別れを告げる歌となっている。
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デトロイト・メタル・シティ
「デトロイト・メタル・シティ」は、若杉公徳のギャグ漫画を実写化した音楽コメディ映画です。
主人公はポップで甘い渋谷系ミュージックに憧れて上京してきましたが、ひょんなことから奇抜なメイクで激しいパフォーマンスを行う悪魔系バンドのボーカルとしてデビューすることになってしまいます。
甘く優しい音楽がしたい主人公は、周囲の勢いに流されてデスメタルのカリスマ「ヨハネ・クラウザー2世」として人気を集めていくのです。
頭を空っぽにして笑えるコメディ満載のバンド映画です。
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BECK
普通の高校生コユキが天才ギタリストの南隆介との出会いをきっかけに、バンドを結成する映画「BECK」。
ハロルド作石原作の漫画を映像化した作品です。
コユキたちが所属するバンドBECKは、順調に成長しファンを増やしていきますが、ある事件をきっかけに音楽プロデューサーの陰謀に巻き込まれてしまいます。
メジャーシーンの裏やバンド存続にかかわるロックフェスへの出演など、様々な逆境が出演者たちを襲う展開は最後まで目が離せません。
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NANA
「NANA」は、矢沢あい原作の人気コミックスを映像化した人気映画です。
主人公のナナはごく平凡で恋に生きる小松奈々と、カリスマ的な才能でメジャーデビューを目指すバンドのボーカルであるナナの2人。
同じ名前でありながら全く違う性質を持つ彼女たちが出会い、お互いに影響し合う青春ストーリーとなっています。
原作に忠実なルックスになるように選び抜かれた出演俳優達にも注目です。
豆知識
主題歌はL’Arc〜en〜CielのHYDEがプロデュース
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カノジョは嘘を愛しすぎてる
「カノジョは嘘を愛しすぎてる」は、青木琴美の同名漫画を実写化した作品です。
佐藤健演じるサウンドクリエイター小笠原秋は、かつての所属バンド「CRUDE PLAY」に楽曲提供しながらひっそりと生きていました。
そんな中気まぐれで声をかけたCRUDE PLAYファンの理子と付き合うことになるのですが、彼女には天才的な音楽の才能があったのです。
音楽業界の中で交差する2人の関係や、すれ違いはエンディングまで目が離せません。
ときめきを感じたい女性におすすめの作品です。
実話を基にした伝記映画
バンド映画の中でも、実際のアーティストの半生を描いた「伝記映画」というものがあります。
カリスマ的なミュージシャンの人生を映像化したいと考える脚本家は多く、ビートルズやボブ・ディラン、フレディ・マーキュリーなど、多数のミュージシャンが映画の中で蘇っています。
今回はその中でも、彼らの人生や音楽との深い繋がりを感じられる作品を紹介していきます。
ボヘミアン・ラプソディ
「ボヘミアン ・ラプソティ」は2018年に公開され、国内も最高興行収入を記録した大ヒット映画です。
映画のテーマは有名バンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーについてですが、バンド結成だけではない様々な視点で彼の人生が語られているのがこの映画の魅力です。
さらに、最後20分の当時のライブを完全コピーした映像は迫力満点。
ストーリーもライブ映像も楽しめる名作となっています。
ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ
「ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ」は、ビートルズ結成前のジョン・レノンの人生を描いた伝記映画です。
今や世界で最も売れた伝説のバンドと謳われるビートルズ、そのボーカルとギターを務めたジョン・レノンの若き日のエピソードが見られる本作は音楽好きにはたまらない作品となっています。
この映画ではジョン・レノンがどうやって音楽と出会い、バンドを結成したのかがシリアスに、時にコミカルに描かれています。
そのため、映画を観終わった後は、ジョン・レノンのカリスマ性やスター性だけではなく、人間味溢れる部分に触れられたような充実感を感じられるでしょう。
アイム・ノット・ゼア
「アイム・ノット・ゼア」は「エデンより彼方に」などを手掛けた、天才トッド・へインズが描くボブ・ディランの伝記映画です。
トッド・へインズはこの映画に着手するまで、なんと7年を費やしました。
作中では6人の俳優が異なる6人のボブ・ディランを演じています。
少年時代から初老まで、6つの時代のボブ・ディランを異なる俳優が演じることで、彼の複雑な生涯を多彩に表現したのです。
特に「裏切り者(ジュード)」と呼ばれた時代を演じる女優ケイト・ブランシェットの演技は秀逸で、ヴェネツィア国際映画賞を初め、数多くの助演女優賞を受賞しています。
コントロール
「コントロール」は才能を持ちながらも23歳という若さでこの世を去ったミュージシャン、イアン・カーティスの半生を描いた作品です。
物語はイアン・カーティスが妻デボラと出会い結婚した頃から、彼がバンドマンとして成功していく過程。
そして妻の妊娠や愛人問題などイアン・カーティスが辿った人生が丁寧に表現されています。
バンド映画は夢と挫折を描く作品が多い!物語を彩る音楽にも注目してみよう
国内外を問わず、バンド映画は多く生み出されています。
作品のテーマやストーリーはさまざまですが、音楽に携わった人々の夢や希望、そして挫折を色鮮やかに描いている作品が多いです。
バンド映画は見て楽しいだけでなく、人生を考えさせられる一面もあるのです。
そんなバンド映画の魅力は、ストーリーや演出だけではなく、作品に花を添える挿入歌です。
有名な曲が多く使われている映画もあるので、観る時には流れているBGMにも注目してみましょう。
この記事のまとめ!
- 邦画のバンド映画は学生や若者の青春を描いたものが多い
- 洋画のバンド映画はコメディからシリアスタッチまで表現が多種多様である
- 伝記映画は有名ミュージシャンの半生をリアルに描いている
- バンド映画を見る時にはストーリーだけではなく流れる音楽にも注目しよう