フェンダージャパンはフェンダーUSAと比べて低価格で手に入るので、初心者でも買いやすいギターです。
フェンダーにはフェンダーUSA、フェンダージャパン、フェンダーメキシコがありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
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この記事のもくじ
フェンダージャパンとは
フェンダージャパンは1982年に創業して以来、多くのギタリストに愛されてきました。
その名の通り日本製のギターなのですが、USAやメキシコなどの他国のフェンダー製品とどう違うのでしょうか。
意外と知らないフェンダージャパンの歴史や他国製のフェンダーとの違いを見ていくと、ギターを選ぶ時に役立ちますよ。
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フェンダージャパンの歴史
Fender Japan(フェンダージャパン)は、Fender社とライセンス契約している「神田商会」という会社の楽器ブランドのことです。
1982年にスタートし、当時はとても高価だったフェンダーのギターが低価格で手に入ると話題になりました。
海外ギタリストのファンも多く、日本に来た時に楽器店で購入していく人も多かったようです。
契約は2015年時点で終了し、Fender Japanブランドはフェンダー社に引き継がれました。
それからは「Japan Exclusive」という名前に変わり、現在は「Made in Japan」シリーズとして日本製Fenderの生産は続いています。
Fender USAとの違い
フェンダージャパンは日本で製造されているため、海外から輸入しているフェンダーUSAのギターよりも低価格で購入できます。
関税がかかるのはもちろん、塗装や付属のケースなど、様々な点でコスト削減が図れているからです。
また、フェンダージャパンはギターに使われているパーツも日本のミリ規格のものを使っています。
よって、アメリカのインチ規格のパーツを使っているフェンダーUSAとは互換性が無いので注意しましょう。
Fender Mexicoとの違い
「フェンダーメキシコ」はフェンダー社が抱える生産工場のうち、メキシコの工場で作られたギターのことを言います。
フェンダー本社ではフェンダーUSAと区別されておらず、比較的低価格なエントリーモデルのギターを作っているのが特徴です。
パーツはアメリカと同じインチ規格のものを使っており、フェンダージャパンとは互換性がありません。
シリアルナンバーで見分ける
Fender社のギターを見分けるには、シリアルナンバーで判断しましょう。
フェンダージャパンのギターは、ネックの付け根の裏側にFender Japanシリアルが載っています。
フェンダーUSAとフェンダーメキシコのギターはヘッドの裏にシリアルナンバーが書いており、生産国と生産年が記されています。
ただし、中古のギターの場合はネックやヘッドが交換されていることもあるので注意しましょう。
フェンダージャパンの種類
フェンダージャパンには
- 「Traditional(トラディショナル)シリーズ」
- 「Hybrid(ハイブリッド)シリーズ」
- 「Modern(モダン)」シリーズ」
の3種類があります。
それぞれコンセプトが全く違い、値段やサウンド、デザインはばらばらです。
フェンダージャパンの中からより自分に合ったギターを選ぶためにも、各シリーズの特徴を頭に入れておきましょう。
Traditional(トラディショナル)シリーズ
フェンダージャパンのギターシリーズの中で、最もヴィンテージなサウンドとルックスが特徴的です。
価格は9万円ほどで、ストラトキャスターやテレキャスターはもちろん、ムスタングやジャガーなど幅広い種類があります。
1950年代・1960年代・1970年代と各年代に合わせた仕様の製品があり、それぞれボディの木材やパーツの違いを楽しめますよ。
Hybrid(ハイブリッド)シリーズ
Traditional(トラディショナル)シリーズを、現代のギタリストにも弾きやすいように開発されたのが「Hybrid(ハイブリッド)シリーズ」です。
ヴィンテージ感のあるルックスはそのままに、ピックアップをUS製のものにすることで、より現代風でハリのあるサウンドが得られます。
価格は10万円ほどですが、ワンランク上のギターが欲しい人におすすめです。
Modern(モダン)シリーズ
「Modern(モダン)シリーズ」は、メタルや激しいロックサウンド向けに作られたギターです。
ハムバッカーはギターアンプの歪みや他のエフェクターとの相性が良く、音作りがしやすいように作られています。
シングルコイルには、フェンダーUSAの最上位機種「American Elite」と同じものが採用されており、大きな出力でも歯切れよくギターを鳴らせますよ。
フェンダージャパンおすすめテレキャスター
フェンダーと言えばストラトキャスターをはじめ、さまざまな種類のギターを製造しています。
その中でもテレキャスターは安定した人気を誇っており、フェンダージャパンにも魅力的なテレキャスターがたくさんあるのです。
名機の復刻版や本家フェンダーと同じ木材を使用した上位機種など、フェンダージャパンのおすすめテレキャスターを4つ紹介します。
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Fender エレキギター MIJ Traditional '60s Telecaster
「62 Custom Telecaster」をベースに開発された復刻版ギターで、アルダー製の薄いボディのふちに沿って白色の塗装が施されています。
テレキャスターならではの中音域の効いた抜けの良いサウンドの、アルニコマグネット・ピックアップが特徴です。
他にもピックガードやブリッジなど、細かい部分でも1960年代の伝統的なテレキャスターを再現しており、テレキャスターファンにはたまらない仕様と言えるでしょう。
Fender エレキギター MIJ Hybrid '50s Telecaster
ヴィンテージ調のTraditionalシリーズと現代風なModermシリーズを混ぜ合わせたHybridシリーズで、現代のギタリストが求めるさまざまなジャンルに対応できます。
ピックアップはヴィンテージサウンドを追求した仕様で、スイッチによって並列と直列どちらで鳴らすことも可能です。
スムーズな運指ができるサテン仕上げのネックや、ハイポジションが弾きやすい指板も高評価ですよ。
Fender エレキギター MIJ Hybrid '60s Telecaster
フェンダーの定番モデルとも言えるルックスで、全12色の豊富なカラーバリエーションを展開しています。
人気のあるアルダーボディにAmerican Vintageシリーズと同じブリッジやピックアップを採用しているため、パワフルかつ歯切れの良いサウンドが特徴です。
ピックアップの直列・並列を選択する4-Wayスイッチを備えており、さまざまな場面で柔軟に対応できますよ。
Fender エレキギター MIJ Modern Telecaster
メタルやラウドロックに特化したModernシリーズのギターで、スタイリッシュなシルエットとデザインが特徴です。
ロッキングチューナーによりチューニングが狂いづらく、指板には蓄光パーツが備わっているなど、ステージで演奏することの多いギタリストにとっては嬉しいポイントと言えるでしょう。
タッチノイズも軽減してくれるので、ステージで激しくパフォーマンスをしたい人におすすめです。
フェンダージャパンおすすめストラトキャスター
ストラトキャスターと言えば、ギブソン社のレスポールと並んで有名ですよね。
フェンダーUSAはもちろん、日本製のフェンダージャパンでもストラトキャスターは人気のギターなのです。
USAに比べてもクオリティは劣っておらず、低価格で手にはいるので海外のギタリストからも評価されています。
伝統的なヴィンテージモデルや個性的なモデルなど4商品をピックアップしたので、フェンダージャパンのストラトを購入する際は参考にしてみてくださいね。
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Fender エレキギター MIJ Traditional '60s Stratocaster
アルダーボディやローズウッド指板など、1960年代の伝統的なストラトキャスターの王道とも言えるスペックを備えたギターです。
クリーンは骨太でコシがあり、歪ませると歯切れの良いサウンドになります。
ネックが細めで手の小さな人でも握りやすいため、バッキングでコードを弾く人にもリードギターを弾く人にも演奏しやすい製品です。
Fender エレキギター MIJ Hybrid '50s Stratocaster
ヴィンテージ感のあるルックスと現代的なスペックが融合したHybridシリーズのストラトで、アルダーボディにヴィンテージピックアップが搭載されています。
サテン仕上げのネックは誰の手にも馴染みやすく、初めてフェンダー社のストラトを弾くという人にもおすすめです。
スタンダードな音を出してくれるので、幅広いジャンルに対応でき、長く活躍できるでしょう。
Fender エレキギター MIJ Hybrid 68s Stratocaster
基本的なスペックや演奏性は他のHybridシリーズとあまり変わりませんが、1968年式のモデルには「F」の刻印が入った「Fキー」と呼ばれるペグがあるのが特徴です。
また、他のモデルはナット幅が42mmなのに対し、このモデルは40.5mmと細いため、手の小さい人でも楽に弾けます。
フェンダー社のマスタービルダーが日本の工場で直接指導し、製作を一から見直すことによりいっそうクオリティの高い製品となりました。
Fender エレキギター MIJ Modern Stratocaster
演奏技術がより高くなった現代のギタリスト向けに作られた、フェンダージャパンの最高峰のギターです。
指板に蓄光パーツが備えられ、暗い場所でも指板を確認しやすくなっています。
また、チューニングが安定するロッキングチューナー、タッチノイズの軽減など、ステージング最優先に考えられているのも魅力。
サウンドのクオリティだけでなく、ステージでの演奏性も重視したい人におすすめです。
フェンダージャパンのギターは低価格で高品質!フェンダーUSAにも負けない魅力を体験しよう
フェンダージャパンは日本製のギターを販売しており、フェンダーUSAよりも低価格で入手できます。
しかし、価格が安いからと言ってクオリティが劣るわけではなく、中にはフェンダーUSAよりも高く評価する声もあるほどです。
シリーズによってコンセプトが全く違うので、自分の好みやジャンルに合わせて、ぴったりなギターを探してみてくださいね。
この記事のまとめ!
- フェンダージャパンは1982年創業で、USAより低価格で手に入る
- USAやメキシコとは違う規格のパーツを使っているので、互換性がない
- ヴィンテージ風なTraditionalシリーズ、現代風なModernシリーズ、両方を融合させたHybridシリーズがある
- フェンダーUSAのギターと比べてもクオリティは劣らず高評価