ギターやベースを弾いている時に、ノイズが気になって演奏に集中できなかった、という経験がある人は多いのではないでしょうか?
ノイズゲートは演奏のジャマをするノイズを除去してくれる便利なエフェクターです。
上手く使えばライブやスタジオ練習、レコーディングの環境を快適にしてくれますよ。
ココがおすすめ
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この記事のもくじ
- 1 ノイズゲートとは
- 2 ノイズ系エフェクター
- 3 ノイズゲートおすすめ10選
- 3.1 ISP Technologies Deci-Mate Micro Decimator
- 3.2 ISP Technologies Decimator II
- 3.3 ISP Technologies Decimator II G String Noise Reduction
- 3.4 TC Electronic Sentry Noise Gate
- 3.5 TC Electronic Iron Curtain Noise Gate
- 3.6 Rowin Noise Gate
- 3.7 Boss NS-2 Noise Suppressor
- 3.8 Electro-Harmonix Silencer
- 3.9 Behringer NR300 NOISE REDUCER
- 3.10 MXR M195 NOISE CLAMP
- 4 ノイズゲートは不要なノイズをカットするエフェクター!最適な設定で自分だけの音作りを追求しよう
ノイズゲートとは
ノイズゲートの名前は聞いたことがあるけど、具体的にどんな機能があるのか知らない人も多いでしょう。
エレキギター用エフェクターという印象が強いですが、エレキベースや他の電子楽器などにも使用できます。
特に、オーバードライブやディストーションを使う時には役立つので、激しい音を出す全てのプレーヤーにおすすめです。
ノイズゲートの仕組みや使い方を紹介していくので、ノイズゲートを買うべきか迷っている人は参考にしてみてくださいね。
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フィルター系エフェクターの1つ
ノイズゲートは、フィルター系のエフェクターです。
フィルター系エフェクターは音声信号をろ過する働きを持ち、設定した音域や音量をカットして音に変化を与えます。
有名なものには、ワウペダルやオートワウ(フィルター)などがあり、これらは入力信号の音域を調節して作り出す「ワウワウ」という音が特徴的なエフェクターです。
ノイズゲートは、一定の音量以下の音をカットしてくれるため、音量が小さくても目立つイヤなノイズを取り除いています。
ノイズゲートの使い方
ノイズゲートはレコーディングやライブのMC、鍵盤楽器やアコースティックギター、ドラムのソロの時など、ノイズが目立つシーンでよく使われます。
つなぐ順番は歪みの直後が多く、基本的に空間系より前につなぎます。
センドアンドリターン機能があるノイズゲートの場合は、センドから出たシールドを歪みのインプットに、歪みのアウトプットから出たシールドをリターンにつなぐと、キレイにノイズが除去されますよ。
自然にノイズが消えて聴こえる設定にするのがポイントで、極端にかけすぎるとギターやベースの「音のうまみ成分」までカットしてしまうので気をつけましょう。
ノイズゲートのつまみ
ノイズゲートには1個~3個のつまみが付いており、ギターやベース用エフェクターを設定する時と同じ感覚で操作できます。
また、アンプシミュレーター「POD」のノイズゲートも同じ操作ができるので、PODを持っている人は覚えておく良いですよ。
多くのモデルに付いている代表的なつまみを紹介するので、ノイズゲートの設定に役立ててくださいね。
スレショルド
「スレショルド(Threshold)」はカットする音量と、そのまま出力する音量を設定するつまみです。
単位は音量を表す「デシベル(dB)」で、設定音量を下回った音をすべてカットします。
数値を上げすぎると、サウンドが不自然になってしまうので注意しましょう。
ギターやベースの弦に軽く触れている時に聴こえる、「ジー」というノイズが消えるように調整するのがベストです。
アタック
音の立ち上がりを調節するつまみが「Attack(アタック)」です。
単位は1000分の1秒を表す「ミリセカンド(ms)」で表記されています。
音をカットするモードから、音を出力するモードへの変更をなめらかにする効果があり、ノイズゲートでは0ms~20msの間で設定できるモデルが多いです。
楽曲でよく使われるフェードインのようなもので、サウンドを自然な印象にしてくれます。
リリース
「リリース(Release)」は、音の切れ目を調節するつまみです。
「ディケイ(Decay)」と記載されるノイズゲートもあり、フェードアウト効果の設定ができます。
音を出力するモードから、音をカットするモードへの切り替えをなめらかにする機能で、極端に設定すると途切れ方が不自然になります。
長く伸ばす音を弾いた時に違和感がないように設定するのが定番で、音を突然切った時の感触と比べながら調節すると良いですよ。
ノイズ系エフェクター
ノイズを除去するエフェクターには色々な名前があり、違いが分からないという人も多いのではないでしょうか?
ノイズ系エフェクターには大きく分けて3つの種類があり、それぞれ効果や特徴が違います。
各エフェクターの違いを覚えると、自分に合ったペダルを探しやすくなるので覚えておいてくださいね。
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ノイズサプレッサーとの違い
ノイズゲートとノイズサプレッサーは、似た構造を持つエフェクターです。
両者の違いはノイズカットの効き方で、ノイズゲートは設定レベル以下になった瞬間にカットするのに対し、ノイズサプレッサーはゆるやかに音をカットします。
もちろん、ノイズゲートもリリースやディケイの設定次第でゆるやかなカットにもできますが、ノイズサプレッサーの方が簡単に自然な音が作れます。
ノイズリダクションとの違い
ノイズリダクションは、ONになってさえいれば設定以下の音量成分をカットし続ける効果があります。
ノイズゲートやノイズサプレッサーは、入力された音量全体の大小で出力とカットを行っているため、演奏中のわずかなノイズまではカットできません。
ノイズリダクションは演奏中のノイズにも対応できるので、ギターやベースを激しく歪ませた時やミュートが難しい奏法をする時にも役立つエフェクターなのです。
どのエフェクターが良いの?
ノイズ系エフェクターにはそれぞれに特徴があるので、目的や自分が演奏するジャンルに合わせて選びましょう。
ノイズゲートは伴奏を弾く人や人数が多いバンドで活動する人におすすめで、ノイズサプレッサーは自分の楽器が目立つ音楽をする人にピッタリです。
ノイズリダクションは便利なエフェクターですが、ギターやベースの味のある音までカットすることもあるので、エフェクターの設定が得意な人や音響の知識が必要になるでしょう。
ノイズゲートおすすめ10選
ノイズゲートには多くの種類があり、つまみの数やスイッチの数、ジャックの数が違うため、どれが使いやすいか悩んでしまいますよね。
ノイズを除去するという効果は同じですが、メーカーやモデルごとに仕様が異なり、シンプルで使いやすいものからプロの現場で仕様されるものまで色々なペダルがあります。
おすすめのノイズゲート10選を紹介するので、自分の目的や予算などを考えながら選びましょう。
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ISP Technologies Deci-Mate Micro Decimator
ノイズリダクションや音響機器で高い評価を受けるブランドISP Technologiesが開発した、ミニペダルサイズのノイズリダクションが「Deci-Mate Micro Decimator」です。
つまみはスレショルドのみ、ジャックはインプットとアウトプットだけとシンプルな造りになっています。
音の劣化を抑えるトゥルーバイパス仕様で、同社のハイエンドモデルの技術まで導入された、コンパクトながらも高品質なノイズリダクションです。
ISP Technologies Decimator II
「ISP Technologies Decimator II」は、BOSSのコンパクトエフェクターのような見た目が印象的な、高性能ノイズリダクションです。
「Deci-Mate Micro Decimator」と同様、つまみやジャックはシンプルな構造。
「Decimator II」にはイヤホンに使われるミニプラグで、もう一台の「Decimator II」とリンクさせられます。
2台同時に使うと、同社の販売するプロ仕様のラック型ノイズリダクションと同じように、ギターとアンプ間、エフェクトループ間と2重のノイズ対策ができます。
エフェクターをたくさん使っていて、シンプルで高性能なノイズリダクションを使いたい人におすすめのペダルです。
ISP Technologies Decimator II G String Noise Reduction
「Decimator II」にセンドアンドリターン機能を追加し、あらゆるノイズに対処できるようになったペダルが「Decimator II G String Noise Reduction」です。
リンク機能はそのままに、センドアンドリターンが搭載されることにより、つなぎ方のバリエーションがさらに増えています。
他のペダルよりも価格が高く上級者向けのモデルですが、エフェクターのつなぎ方にこだわりたい人には最高のノイズリダクションです。
TC Electronic Sentry Noise Gate
最新技術を投入したエフェクターが人気の「TC Electronic」が開発したノイズゲートが「Sentry Noise Gate」です。
原音への影響を抑えた設計で、ノイズゲートにありがちな不自然なサウンドにもなりにくいように作られています。
ノイズリダクションに似た部分的な処理をする「HISSモード」や、シンプルな「GATEモード」にスイッチ1つで切り替えが可能です。
また、有名プレーヤーの設定を無料でダウンロードでき、実際に使用できる「Tone Printモード」も選択できます。
基本的な機能を全て搭載した、使いやすいノイズゲートなので、初心者にもおすすめのモデルです。
TC Electronic Iron Curtain Noise Gate
「Iron Curtain Noise Gate」は、シンプルな作りでリーズナブルな価格が特徴のノイズゲートです。
つまみはスレショルドとディケイの2つ、ジャックもインプットとアウトプットの2つで、接続後は直感的な操作ができる仕様になっています。
5000円前後とお手頃な価格ながらトゥルーバイパスが搭載された、音質にもこだわられるおすすめモデルです。
Rowin Noise Gate
ミニペダルサイズで高コスパのノイズゲートが「Rowin Noise Gate」です。
3000円前後と低価格のペダルですが、ノイズをしっかりとカットしてくれます。
トゥルーバイパス仕様で、つまみはスレショルドのみ。
さらに、かかり具合を調節するスイッチが付いています。
アダプター電源でしか動かせませんが、ペダルボードに組み込みやすく、使い勝手も良いノイズゲートです。
Boss NS-2 Noise Suppressor
「NS-2 Noise Suppressor」は「BOSS」が開発したノイズサプレッサーの大人気モデルです。
使いやすさと機能性の両方を備えたモデルで、初心者から上級者まで幅広く愛用されています。
スレショルドとディケイの2つに加え、音を全てカットする「MUTEモード」と通常のノイズサプレッサー機能の「Reductionモード」を切り替えるつまみまで搭載済みです。
また、センドアンドリターンや他のエフェクターへの電力供給機能も備えています。
多機能ながらも使いやすく、コスパの良いノイズサプレッサーです。
Electro-Harmonix Silencer
個性的なエフェクターが有名な「Electro-Harmonix」が販売するノイズゲートが「Silencer」です。
センドアンドリターンを搭載し、スレショルドとリリース、リダクションの3つのつまみがあるおかげで幅広い設定ができるようになっています。
特に、リダクションはユニークなつまみで、ゲートが起動した時の音量の減退を調整でき、プラスに設定するとギターやベースの音の伸びを良くしてくれます。
シンプルで使いやすく、見た目や機能も個性的なノイズゲートなので、定番商品が苦手な人におすすめです。
Behringer NR300 NOISE REDUCER
「Behringer NR300 NOISE REDUCER」は、コスパに優れた多機能なノイズゲートです。
3000円前後の商品価格ながら、ノイズゲートとミュートモードの切り替え、センドアンドリターン機能まで搭載されています。
つまみもスレショルドとディケイの2つが備えられていて、幅広いセッティングが可能です。
ノイズゲートの基本的な機能を全て備えたペダルなので、ノイズ系エフェクターを試したい人にピッタリのモデルです。
ベリンガー ギター用エフェクトペダル ノイズリダクション NR300 NOISE REDUCER BEHRINGER NR300
MXR M195 NOISE CLAMP
ロック系ミュージシャンから人気のメーカー「MXR」が製造するノイズゲートが「M195 NOISE CLAMP」です。
スレショルドのみのシンプルな構造で、歪み系エフェクターを使う時に役立つセンドアンドリターンも搭載しています。
MXRらしい見た目と青のLED、ゲートが作動した時に光って教えてくれる機能が付いたスタイリッシュなノイズゲートです。
シンプルでおしゃれなノイズゲートが欲しい人にはおすすめのペダルなので、気になる人は楽器を扱う店舗で試してみてくださいね。
ノイズゲートは不要なノイズをカットするエフェクター!最適な設定で自分だけの音作りを追求しよう
不要なノイズをカットして、演奏や音楽をより良いものにしてくれるエフェクターがノイズゲートです。
シールドを使って音を伝達するタイプの楽器なら全てに使えるので、定番のエレキギターやエレキベースだけでなく、キーボードやピックアップを搭載したアコースティックギター用としても使うのも良いでしょう。
今回の記事を参考に、各楽器や演奏するジャンルに合わせた設定をして、自分が心地良いサウンドを作ってくださいね。
この記事のまとめ!
- ノイズゲートは音量の大きさで音のカットや出力をコントロールするエフェクター
- 音の不自然さは設定次第で軽減できる
- ノイズサプレッサーやノイズリダクションに機能は似ている
- 低価格でも必要な機能を備えたノイズゲートもたくさんあるので、初心者はコスパの良いものから試してみよう
- 高価な商品は、最新の技術を使った多機能なエフェクターが多いので、音にこだわりたい人におすすめ