穏おだやかな昼間ひるまの差さし込こんだ日差ひざしに
頭あたまの片隅かたすみで憎にくしみばかり育そだつ
隙すきだらけの体からだ 浮うかんでくる言葉ことば
できるなら全すべてを笑わらって見送みおくりたい
何度なんども手てを伸のばしたナイフをしまって
代かわりのおもちゃを探さがす
失うしなうことを知しらない誰だれかの
錆さびついたナイフが刺ささって
今いまになっても抜ぬけずにいるから
痛いたみが忘わすれられない
一度いちどは飲のみ込こんだ出来事できごとが今更いまさら
喉のどの奥おくの方ほうで黒くろい塊かたまりになる
向むき合あうべきものからナイフをそらして
代かわりのおもちゃに向むける
当あたり障さわりのないように生いきて
所詮しょせんこんなに狭せまい世界せかいで
きっと全すべてを失うしなう気きがした
ナイフは握にぎれずにいる
見みえなくなった それでも歩あるいた
たった一ひとつの約束やくそくだから
なかったことになってく全すべての
悲かなしみを抱かかえてゆく
穏odaやかなyakana昼間hirumaのno差saしshi込koんだnda日差hizaしにshini
頭atamaのno片隅katasumiでde憎nikuしみばかりshimibakari育sodaつtsu
隙sukiだらけのdarakeno体karada 浮uかんでくるkandekuru言葉kotoba
できるならdekirunara全subeてをtewo笑waraってtte見送miokuりたいritai
何度nandoもmo手teをwo伸noばしたbashitaナイフnaifuをしまってwoshimatte
代kaわりのおもちゃをwarinoomochawo探sagaすsu
失ushinaうことをukotowo知shiらないranai誰dareかのkano
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今imaになってもninattemo抜nuけずにいるからkezuniirukara
痛itaみがmiga忘wasuれられないrerarenai
一度ichidoはha飲noみmi込koんだnda出来事dekigotoがga今更imasara
喉nodoのno奥okuのno方houでde黒kuroいi塊katamariになるninaru
向muきki合aうべきものからubekimonokaraナイフnaifuをそらしてwosorashite
代kaわりのおもちゃにwarinoomochani向muけるkeru
当aたりtari障sawaりのないようにrinonaiyouni生iきてkite
所詮syosenこんなにkonnani狭semaいi世界sekaiでde
きっとkitto全subeてをtewo失ushinaうu気kiがしたgashita
ナイフnaifuはha握nigiれずにいるrezuniiru
見miえなくなったenakunatta それでもsoredemo歩aruいたita
たったtatta一hitoつのtsuno約束yakusokuだからdakara
なかったことになってくnakattakotoninatteku全subeてのteno
悲kanaしみをshimiwo抱kakaえてゆくeteyuku