さくら草くさの 鉢はちをかかえて
その人ひとが もう来くる頃ころ
ぼくは庭にわで 君きみの写真しゃしんを
陽炎かげろうの中なかで 燃もやしてた
二十歳はたちの恋こい
二十歳はたちの君きみ
時間じかんの止とまった 想おもい出でが
青あおい空そらを焦こがしてく
生いきていたら
君きみは きっと悲かなしむだろう
君きみに捧ささげる れくいえむ
許ゆるして欲ほしいと 口くちごもる
裏木戸うらきどから 顔かおをのぞかせ
その人ひとの弾はずんだ声こえ
炎ほのおの中なか 君きみの笑顔えがおが
燃もえ尽つきる間際まぎわ 揺ゆれた
二十歳はたちの春はる
二十歳はたちの君きみ
季節きせつはめぐって 春風はるかぜが
今いまも僕ぼくを悩なやませる
生いきていたら
君きみは 何なんて笑わらうだろうか
君きみに捧ささげる れくいえむ
忘わすれることなど ないだろう
二十歳はたちの人ひと
二十歳はたちの君きみ
若わかさの息吹いぶきを その人ひとに
託たくしたあと 舞まい上あがる
今いま 火ひの粉こなとなって
空そらに昇のぼってゆくよ
君きみに捧ささげる れくいえむ
これが最後さいごに なるだろう
さくらsakura草kusaのno 鉢hachiをかかえてwokakaete
そのsono人hitoがga もうmou来kuるru頃koro
ぼくはbokuha庭niwaでde 君kimiのno写真syashinをwo
陽炎kagerouのno中nakaでde 燃moやしてたyashiteta
二十歳hatachiのno恋koi
二十歳hatachiのno君kimi
時間jikanのno止toまったmatta 想omoいi出deがga
青aoいi空soraをwo焦koがしてくgashiteku
生iきていたらkiteitara
君kimiはha きっとkitto悲kanaしむだろうshimudarou
君kimiにni捧sasaげるgeru れくいえむrekuiemu
許yuruしてshite欲hoしいとshiito 口kuchiごもるgomoru
裏木戸urakidoからkara 顔kaoをのぞかせwonozokase
そのsono人hitoのno弾hazuんだnda声koe
炎honooのno中naka 君kimiのno笑顔egaoがga
燃moえe尽tsuきるkiru間際magiwa 揺yuれたreta
二十歳hatachiのno春haru
二十歳hatachiのno君kimi
季節kisetsuはめぐってhamegutte 春風harukazeがga
今imaもmo僕bokuをwo悩nayaませるmaseru
生iきていたらkiteitara
君kimiはha 何nanてte笑waraうだろうかudarouka
君kimiにni捧sasaげるgeru れくいえむrekuiemu
忘wasuれることなどrerukotonado ないだろうnaidarou
二十歳hatachiのno人hito
二十歳hatachiのno君kimi
若wakaさのsano息吹ibukiをwo そのsono人hitoにni
託takuしたあとshitaato 舞maいi上aがるgaru
今ima 火hiのno粉konaとなってtonatte
空soraにni昇noboってゆくよtteyukuyo
君kimiにni捧sasaげるgeru れくいえむrekuiemu
これがkorega最後saigoにni なるだろうnarudarou