宵よいの嵐あらしが 嘘うそのよに
水みずにさざめく 十六夜いざよい月づきよ
熱あついしずくに 波なみうちながら
抱だいて抱だかれて 散ちれたらいいさ…
人目ひとめしのんで さだめの恋こいに
燃もえて身みをやく あゝああ…雁かりの宿やど
帯おびは解といても 解とかぬ小指ゆび
泣ないて謎なぞかけ また困こまらせる
罪つみなおまえの 浮世絵うきよえすがた
知しっていながら 溺おぼれて燃もえる…
酔よって今いまさら この腕ての中なかで
なにを恥はじらう あゝああ…雁かりの宿やど
咲さいて実みのらぬ 白萩しらはぎが
風かぜにこぼれて 川面かわもを染そめる
聞きけばなおさら 気きになる明日あしたを
何故なぜに聞きかせる 宵よいざめまくら…
夢ゆめを見みようか 夜よの明あけぬ間まに
命いのちかさねて あゝああ…雁かりの宿やど
宵yoiのno嵐arashiがga 嘘usoのよにnoyoni
水mizuにさざめくnisazameku 十六夜izayoi月dukiよyo
熱atsuいしずくにishizukuni 波namiうちながらuchinagara
抱daいてite抱daかれてkarete 散chiれたらいいさretaraiisa…
人目hitomeしのんでshinonde さだめのsadameno恋koiにni
燃moえてete身miをやくwoyaku あゝaa…雁kariのno宿yado
帯obiはha解toいてもitemo 解toかぬkanu小指yubi
泣naいてite謎nazoかけkake またmata困komaらせるraseru
罪tsumiなおまえのnaomaeno 浮世絵ukiyoeすがたsugata
知shiっていながらtteinagara 溺oboれてrete燃moえるeru…
酔yoってtte今imaさらsara このkono腕teのno中nakaでde
なにをnaniwo恥hajiらうrau あゝaa…雁kariのno宿yado
咲saいてite実minoらぬranu 白萩shirahagiがga
風kazeにこぼれてnikoborete 川面kawamoをwo染soめるmeru
聞kiけばなおさらkebanaosara 気kiになるninaru明日ashitaをwo
何故nazeにni聞kiかせるkaseru 宵yoiざめまくらzamemakura…
夢yumeをwo見miようかyouka 夜yoのno明aけぬkenu間maにni
命inochiかさねてkasanete あゝaa…雁kariのno宿yado