あの子この顔かおは浮うかんできても名前なまえが思おもい出だせないんですが
夕暮ゆうぐれへんろ道みちは鈴すずの音おとが響ひびいていた
何時いつかの夏なつの光景こうけい
何時いつかこの歌うたをこの景色けしきを忘わすれていき
何なにもかも思おもい出だせずその事ことさえ気付きづかないだろう
何時いつだかあんず飴あめ食たべながら祭まつりの人ひとの海うみを泳およぎながら
東京とうきょうにて風景ふうけいが灰色はいいろに見みえてしまうのは
僕ぼくの目めが曇くもっているのだろうか
夏なつの陽ひや冬ふゆの朝あさや土つちと風かぜなんかの匂においを
何時いつの間まに忘わすれたのかもう僕ぼくには思おもい出だせず
記憶きおくは昨日きのう見みたおぼろげな夢ゆめのように
懐なつかしい面影おもかげを残のこすだけで思おもいだせず
けどそれはこの僕ぼくの体からだの中なか血ちに溶とけて
時ときは過すぎ 歳としをとり やがて僕ぼくの骨ほねになっていく
あのano子koのno顔kaoはha浮uかんできてもkandekitemo名前namaeがga思omoいi出daせないんですがsenaindesuga
夕暮yuuguれへんろrehenro道michiはha鈴suzuのno音otoがga響hibiいていたiteita
何時itsuかのkano夏natsuのno光景koukei
何時itsuかこのkakono歌utaをこのwokono景色keshikiをwo忘wasuれていきreteiki
何naniもかもmokamo思omoいi出daせずそのsezusono事kotoさえsae気付kiduかないだろうkanaidarou
何時itsuだかあんずdakaanzu飴ame食taべながらbenagara祭matsuriのno人hitoのno海umiをwo泳oyoぎながらginagara
東京toukyouにてnite風景fuukeiがga灰色haiiroにni見miえてしまうのはeteshimaunoha
僕bokuのno目meがga曇kumoっているのだろうかtteirunodarouka
夏natsuのno陽hiやya冬fuyuのno朝asaやya土tsuchiとto風kazeなんかのnankano匂nioいをiwo
何時itsuのno間maにni忘wasuれたのかもうretanokamou僕bokuにはniha思omoいi出daせずsezu
記憶kiokuはha昨日kinou見miたおぼろげなtaoborogena夢yumeのようにnoyouni
懐natsuかしいkashii面影omokageをwo残nokoすだけでsudakede思omoいだせずidasezu
けどそれはこのkedosorehakono僕bokuのno体karadaのno中naka血chiにni溶toけてkete
時tokiはha過suぎgi 歳toshiをとりwotori やがてyagate僕bokuのno骨honeになっていくninatteiku