銀ぎんの朱房しゅぶさに 塒ねぐらを追おわれ
旅たびを重かさねた 上州じょうしゅう鴉がらす
なんの此この世よに 未練みれんはないが
一度いちど行いきたい
一度いちど行いきたい 母ははの里さと
姿すがたやつして 身みを忍しのばせて
来くれば故郷こきょうは 祭まつりの太鼓たいこ
浮ういた浮ういたも やくざの身みには
袖そでにつめたい
袖そでにつめたい 涙雨なみだあめ
瞼まぶた離はなれぬ 心こころの重荷おもに
きれいさっぱり 流ながして解といた
亥之いのが情なさけの 茶碗ちゃわんの酒さけを
呑のんで 去さりゆく
呑のんで 去さりゆく 旅たびがらす
銀ginのno朱房syubusaにni 塒neguraをwo追oわれware
旅tabiをwo重kasaねたneta 上州jousyuu鴉garasu
なんのnanno此koのno世yoにni 未練mirenはないがhanaiga
一度ichido行iきたいkitai
一度ichido行iきたいkitai 母hahaのno里sato
姿sugataやつしてyatsushite 身miをwo忍shinoばせてbasete
来kuればreba故郷kokyouはha 祭matsuriのno太鼓taiko
浮uいたita浮uいたもitamo やくざのyakuzano身miにはniha
袖sodeにつめたいnitsumetai
袖sodeにつめたいnitsumetai 涙雨namidaame
瞼mabuta離hanaれぬrenu 心kokoroのno重荷omoni
きれいさっぱりkireisappari 流nagaしてshite解toいたita
亥之inoがga情nasakeのno 茶碗chawanのno酒sakeをwo
呑noんでnde 去saりゆくriyuku
呑noんでnde 去saりゆくriyuku 旅tabiがらすgarasu