海うみが牙きばむきゃ 血汐ちしおが燃もえる
男おとこ度胸どきょうの 北きた漁場ぎょじょう
たかが嵐あらしさ 荒あら波なみしぶき
弱音よわね吐はくほど 柔やわじゃない
命いのち捨すて身みの あばれ船ぶね
どうせ浮世うきよの 短みじかい命いのち
天てんにまかせて 舵かじを取とる
木端こっぱ小船こぶねと あなどる波なみに
負まけてたまるか 意地いじくらべ
風かぜに歯向はむかう あばれ船ぶね
背中せなに刺さすよな 怒濤どとうのムチも
何なんの痛いたかろ 冷つめたかろ
男おとこなりゃこそ 避さけてはゆけぬ
どんと荒海あらうみ 乗のり越こえて
大漁たいりょう呼込よびこむ あばれ船ぶね
海umiがga牙kibaむきゃmukya 血汐chishioがga燃moえるeru
男otoko度胸dokyouのno 北kita漁場gyojou
たかがtakaga嵐arashiさsa 荒ara波namiしぶきshibuki
弱音yowane吐haくほどkuhodo 柔yawaじゃないjanai
命inochi捨suてte身miのno あばれabare船bune
どうせdouse浮世ukiyoのno 短mijikaいi命inochi
天tenにまかせてnimakasete 舵kajiをwo取toるru
木端koppa小船kobuneとto あなどるanadoru波namiにni
負maけてたまるかketetamaruka 意地ijiくらべkurabe
風kazeにni歯向hamuかうkau あばれabare船bune
背中senaにni刺saすよなsuyona 怒濤dotouのnoムチmuchiもmo
何nanのno痛itaかろkaro 冷tsumeたかろtakaro
男otokoなりゃこそnaryakoso 避saけてはゆけぬketehayukenu
どんとdonto荒海araumi 乗noりri越koえてete
大漁tairyou呼込yobikoむmu あばれabare船bune