道導 歌詞 鈴木雅之 ふりがな付

無駄むだなことはね
人間にんげんにしかできないの
いつか君きみが話はなしていたこと
冗談じょうだんみたいに笑わらって
目めを閉とじて見みせた
あれは誰だれの為ための言葉ことばなの

目覚めざましよりも
先さきに起おきれば
支度したくを済すませた君きみに出会であえた
指先ゆびさきだけを軽かるく揺ゆらした
またねに寝ねぼけ眼まなこで返かえした
昨日きのうのことのように思おもい出だす
あれからまたねの続つづきはないね
そんなもんだったよな僕ぼくら

ただ眠ねむりたい
君きみと眠ねむりたい
遊あそび疲つかれて
深ふかく落おちていきたい
忘わすれたい
君きみを忘わすれたい
便だよりのない毎日まいにちに
まだ気きもそぞろ
晴はれない心こころ
それすら君きみにすれば
無駄むだなことなんでしょう

雨あめ雨降あめふれ降ふれ
激はげしく打うち付つけて
心地ここちの良よいノイズで包つつんでくれよ
雨あめ雨降あめふれ降ふれ
優やさしくしなくていい
無下むげに洗あらい流ながして

ただ眠ねむりたい
今いまは眠ねむりたい
夢ゆめも見みぬほど
深ふかく落おちていきたい
始はじまることもないなら
必要ひつようのない恋こいだったのかな

でもね無駄むだじゃない
決けっして無駄むだじゃない
何なにになれずともそう思おもえるんだよ
忘わすれない
ずっと忘わすれない
飾かざりのない会話かいわの中なか
忍しのばせたこの想おもいに君きみは
気付きづいてしまっていたんだろう
悪わるいのは僕ぼくの方ほうだね
一度いちどだけでいい
あの夜よるのことふと思おもい出だしてくれたら
それだけでいい