秋の夜長のミステリー 歌詞 人間椅子 ふりがな付

コーヒーカップに
眼球めだまがぷかり
スプーンですくって
花瓶かびんに生いけた

まつ毛げの長ながさ
まゆ毛げの形かたち
どんなんだろう
とりとめもなく
お喋しゃべりひとつ
してみたいけど
あゝ 口くちがない

モンシロチョウが
夜よ空ぞらを渡わたる
捕とらえてみたら
左手ひだりてだった

白しろくて細ほそい
名無ななし指ゆびには
指輪ゆびわもないから
胸むねにしまった
身みの上話うえばなし
聞きいてほしいけど
あゝ 耳みみがない

恋人こいびとになってくれるかな
友ともだちにならなれるかな
秋あきの夜よの
長ながい夜よの
ミステリー

隣となりの猫ねこが
じゃれているのは
ペディキュアつけた
おしゃまな素足すあし

お化ばけだったら
足あしはないから
お化ばけじゃないね
寒さむいでしょうと
部屋へやに招まねいて
抱だきしめたいけど
あゝ 背せながない

恋人こいびとになってくれるかな
友ともだちにならなれるかな
秋あきの夜よの
長ながい夜よの
ミステリー

リンゴをむいたら
ほっぺが出でてきた
ブドウの房ふさは
黒髪くろかみだった

恋人こいびとになってくれるかな
友ともだちにならなれるかな
秋あきの夜よの
長ながい夜よの
ミステリー

トゥルルルル・・・・
いやまし更ふける
秋あきの夜よの
長ながい夜よの
ミステリー