ハグレツバメ 歌詞 フレデリック ふりがな付

雨あめの中なか風かぜの中なか飛とび立たっていった
高々たかだかと胸むね張はってはどこへいくの
抗あらがっては追おいかけた自尊心じそんしんを持もって
錆さびついて捨すてられた春はるの歌うたを

ただ前まえを向むいて あの海うみを超こえて
ずっと高たかく飛とんで ずっと早はやく飛とんで
思おもいがけず夜よるを超こえていく
誰だれよりもどこまでも

そうよ はぐれつばめ咲さき誇ほこれ
後うしろ指ゆびを刺さされても
くたばるまで旅人たびびとであれ
ずっと ずっと 遠とおくへ 遠とおくへ

流離さすらえど流離さすらえど僕ぼくの声こえは
変かわらずに変かわり続つづけていくだけよ
奥深おくふかく耐たえ凌しのぐはぐれびとに
ささやかな一筋ひとすじの流ながれ星ぼしを

静しずけさを知しって 侘わびしさを知しって
ずっと羽はばたかせて ずっとはためかせて
人知ひとしれず嵐あらしを超こえてゆく
あなたに寄より添そうから

そうよ はぐれつばめ這はい上あがれ
後うしろ髪がみを引ひかれても
明あくるまで輝かがやきであれ
ずっと ずっと 遠とおくへ 遠とおくへ

孤独こどくを知しるものだけが見みる朝焼あさやけ
手てと手てを取とり合あえる日ひへ
ずっと ずっと 生いき抜ぬけ

はぐれつばめ 咲さき誇ほこれ
後うしろ指ゆびを刺さされても
くたばるまで旅人たびびとであれ
ずっと 遠とおくへ 遠とおくへ