両手もろてにて君きみが冷ひえたる頤おとがいを
包つつみていしは冬ふゆの夕ゆう駅えき
君きみに妻つまわれに夫つまある現世うつしよは
姫ひめ浜木綿ひめはまゆうの戦そよぐ明あかるさ
歳月ときはながれて 歳月さいげつはながれて いまひとり
ああ残照ざんしょうの枯木灘かれきなだ
ひたすらにあなたのもとに翔かけてゆく
煌きらめきつづけよ光ひかりの凪なぎよ
取とり落おとし床ゆかに割われたる鶏卵けいらんを
拭ふきつつなぜか湧わく涙なみだあり
乳房ちちふさの尖さきに点ともれる螢火ほたるびの
ほとほと紅あかしほとほとやわし
夢ゆめに疲つかれて 夢ゆめに疲つかれて 立たちつくす
ああ残照ざんしょうの枯木灘かれきなだ
子午線しごせんを越こえて吹ふき来くる潮騒しおさいよ
夜よるのしじまにこの身みも攫さらえ
両手moroteにてnite君kimiがga冷hiえたるetaru頤otogaiをwo
包tsutsuみていしはmiteishiha冬fuyuのno夕yuu駅eki
君kimiにni妻tsumaわれにwareni夫tsumaあるaru現世utsushiyoはha
姫hime浜木綿himehamayuuのno戦soyoぐgu明aかるさkarusa
歳月tokiはながれてhanagarete 歳月saigetsuはながれてhanagarete いまひとりimahitori
ああaa残照zansyouのno枯木灘karekinada
ひたすらにあなたのもとにhitasuranianatanomotoni翔kaけてゆくketeyuku
煌kirameきつづけよkitsudukeyo光hikariのno凪nagiよyo
取toりri落oとしtoshi床yukaにni割waれたるretaru鶏卵keiranをwo
拭fuきつつなぜかkitsutsunazeka湧waくku涙namidaありari
乳房chichifusaのno尖sakiにni点tomoれるreru螢火hotarubiのno
ほとほとhotohoto紅akaしほとほとやわしshihotohotoyawashi
夢yumeにni疲tsukaれてrete 夢yumeにni疲tsukaれてrete 立taちつくすchitsukusu
ああaa残照zansyouのno枯木灘karekinada
子午線shigosenをwo越koえてete吹fuきki来kuるru潮騒shiosaiよyo
夜yoruのしじまにこのnoshijimanikono身miもmo攫saraえe