指ゆびからこぼれる 白しろい砂すなの一ひとつ一ひとつは
無理むりにこらえた私わたしの 涙なみだですあなた
九十九里くじゅうくりの砂浜すなはまに つれてこられ
思おもいがけず 聞きいたさよなら
悲かなしいうそわらい 私わたしのうそわらい
風かぜに吹ふかれ 消きえてしまう前まえに
見みてて あなた
海辺うみべの石いしから 腰こしをあげて立たったあなたは
ちょっと背中せなかを丸まるめて 歩あるきだしました
九十九里くじゅうくりは たそがれて胸むねに残のこる
傷きずのように つづく足あしあと
悲かなしいうそわらい 私わたしのうそわらい
遠とおく消きえる うしろ影かげにそっと
投なげて あげる
カラスが群むれとぶ 赤あかい空そらをじっと見上みあげて
何故なぜか初はじめて涙なみだが ほとばしりました
九十九里くじゅうくりの夕ゆうやけに
好すきな人ひとに見みすてられた 女おんなが一人ひとり
悲かなしいうそわらい 私わたしのうそわらい
貝かいの殻からを すてるように海うみに
ながしましょう
指yubiからこぼれるkarakoboreru 白shiroいi砂sunaのno一hitoつtsu一hitoつはtsuha
無理muriにこらえたnikoraeta私watashiのno 涙namidaですあなたdesuanata
九十九里kujuukuriのno砂浜sunahamaにni つれてこられtsuretekorare
思omoいがけずigakezu 聞kiいたさよならitasayonara
悲kanaしいうそわらいshiiusowarai 私watashiのうそわらいnousowarai
風kazeにni吹fuかれkare 消kiえてしまうeteshimau前maeにni
見miててtete あなたanata
海辺umibeのno石ishiからkara 腰koshiをあげてwoagete立taったあなたはttaanataha
ちょっとchotto背中senakaをwo丸maruめてmete 歩aruきだしましたkidashimashita
九十九里kujuukuriはha たそがれてtasogarete胸muneにni残nokoるru
傷kizuのようにnoyouni つづくtsuduku足ashiあとato
悲kanaしいうそわらいshiiusowarai 私watashiのうそわらいnousowarai
遠tooくku消kiえるeru うしろushiro影kageにそっとnisotto
投naげてgete あげるageru
カラスkarasuがga群muれとぶretobu 赤akaいi空soraをじっとwojitto見上miaげてgete
何故nazeかka初hajiめてmete涙namidaがga ほとばしりましたhotobashirimashita
九十九里kujuukuriのno夕yuuやけにyakeni
好suきなkina人hitoにni見miすてられたsuterareta 女onnaがga一人hitori
悲kanaしいうそわらいshiiusowarai 私watashiのうそわらいnousowarai
貝kaiのno殻karaをwo すてるようにsuteruyouni海umiにni
ながしましょうnagashimasyou