女人高野 歌詞 田川寿美 ふりがな付

ひとりで行いかせて この奥山おくやまは
女人高野にょにんこうやと 申もうします
愛あいも 明日あしたも あきらめて
涙なみだ おさめに まいります

通とおりゃんせ 通とおりゃんせ
ここは どこの 細道ほそみちじゃ
若わかい命いのちを 惜おしむよに
花はなが散ちります はらはらと

燃もえて咲さくなら それでいい
枯かれて散ちるなら それもいい
ここは室生寺むろうじ 鐘かねの音ね ああ

恋こいしくて 切せつなくて
女人高野にょにんこうやの 風かぜに泣なく

その手てをはなして ここから先さきは
女人高野にょにんこうやの おんな道みち
夢ゆめも みれんも ふり捨すてて
命いのち 洗あらいに まいります

通とおりゃんせ 通とおりゃんせ
行いきは よいよい 帰かえりはこわい
迷まようわたしを 招まねくよに
灯ともり揺ゆれます ゆらゆらと

春はるに出会であえりゃ それでいい
冬ふゆに別わかれりゃ それもいい
ここは室生寺むろうじ 鎧坂よろいざか ああ

逢あいたくて 苦くるしくて
女人高野にょにんこうやの 夜よるに泣なく

燃もえて咲さくなら それでいい
枯かれて散ちるなら それもいい
ここは室生寺むろうじ 鐘かねの音ね ああ

恋こいしくて 切せつなくて
女人高野にょにんこうやの 風かぜに泣なく