よみ:<Episode of VERDE - Part2>
<Episode of VERDE - Part2> 歌詞
-
MYTH & ROID
- 2024.3.27 リリース
- 作詞
- MYTH & ROID
- 作曲
- MYTH & ROID
- 編曲
- MYTH & ROID
友情
感動
恋愛
元気
結果
- 文字サイズ
- ふりがな
- ダークモード
森もりには、悪あしき影かげが棲すむと言いわれていた。
入はいったが最後さいご、影かげに惑まどわされ、生いきて森もりを出でることはできないと。
少女しょうじょは森もりを奥おくへと歩あるいた。
いつしか、過すぎたはずの風景ふうけいが、何度なんども繰くり返かえされていることに気きづいた。
お前まえを逃のがさないと、森もりが言いうように。
疲労ひろうと孤独こどくの中なかで、少女しょうじょは自問じもんした──自分じぶんは間違まちがっていたのか。
両親りょうしんや街まちの人ひとに背そむいてまで、この情熱じょうねつを貫つらぬくべきだったのか──。
いつのまにか、辺あたりを完全かんぜんな暗闇くらやみが支配しはいしていた。
闇やみの中なかでは、無数むすうの影かげが蠢うごめいていた。
少女しょうじょは足あしを止とめた。少女しょうじょの前まえに、ひとつの影かげが立たち塞ふさがった。
影かげは言いった。
「森もりは、お前まえの心こころだ。恐おそれと迷まよいは、やがて絶望ぜつぼうとなりその命いのちを喰くらおう」
少女しょうじょは知しった。進すすむこと以外いがい、道みちはないのだと。
故郷こきょうも両親りょうしんも、もう失うしなわれたのだと。
悲かなしみは少女しょうじょの胸むねを引ひき裂さき、
しかし、やがて一粒ひとつぶの涙なみだとともに消きえていった。
「私わたしは、もう迷まよわない。何なにより大切たいせつなものは、この情熱じょうねつだ」
その瞬間しゅんかん、目めの前まえの影かげが炎ほのおに包つつまれた。
炎えんは激はげしさを増まして辺あたりへ広ひろがり、少女しょうじょを囲かこう。
少女しょうじょは死しを覚悟かくごし、強つよく目めを閉とじた。
目めを開あくと、辺あたりには光ひかりが満みちていた。
木々きぎは消滅しょうめつし、草原そうげんが広ひろがっていた。
彼方かなたに、見みたことのない新あたらしい街まちが見みえた。
手てには、置おいてきたはずの絵筆えふでが握にぎられていた。
少女しょうじょはその街まちへ向むかって歩あるき出だした。
草原そうげんに、一筋ひとすじの線せんを描えがいて。
まっさらなキャンバスに、自由じゆうに絵えを描かくように。
入はいったが最後さいご、影かげに惑まどわされ、生いきて森もりを出でることはできないと。
少女しょうじょは森もりを奥おくへと歩あるいた。
いつしか、過すぎたはずの風景ふうけいが、何度なんども繰くり返かえされていることに気きづいた。
お前まえを逃のがさないと、森もりが言いうように。
疲労ひろうと孤独こどくの中なかで、少女しょうじょは自問じもんした──自分じぶんは間違まちがっていたのか。
両親りょうしんや街まちの人ひとに背そむいてまで、この情熱じょうねつを貫つらぬくべきだったのか──。
いつのまにか、辺あたりを完全かんぜんな暗闇くらやみが支配しはいしていた。
闇やみの中なかでは、無数むすうの影かげが蠢うごめいていた。
少女しょうじょは足あしを止とめた。少女しょうじょの前まえに、ひとつの影かげが立たち塞ふさがった。
影かげは言いった。
「森もりは、お前まえの心こころだ。恐おそれと迷まよいは、やがて絶望ぜつぼうとなりその命いのちを喰くらおう」
少女しょうじょは知しった。進すすむこと以外いがい、道みちはないのだと。
故郷こきょうも両親りょうしんも、もう失うしなわれたのだと。
悲かなしみは少女しょうじょの胸むねを引ひき裂さき、
しかし、やがて一粒ひとつぶの涙なみだとともに消きえていった。
「私わたしは、もう迷まよわない。何なにより大切たいせつなものは、この情熱じょうねつだ」
その瞬間しゅんかん、目めの前まえの影かげが炎ほのおに包つつまれた。
炎えんは激はげしさを増まして辺あたりへ広ひろがり、少女しょうじょを囲かこう。
少女しょうじょは死しを覚悟かくごし、強つよく目めを閉とじた。
目めを開あくと、辺あたりには光ひかりが満みちていた。
木々きぎは消滅しょうめつし、草原そうげんが広ひろがっていた。
彼方かなたに、見みたことのない新あたらしい街まちが見みえた。
手てには、置おいてきたはずの絵筆えふでが握にぎられていた。
少女しょうじょはその街まちへ向むかって歩あるき出だした。
草原そうげんに、一筋ひとすじの線せんを描えがいて。
まっさらなキャンバスに、自由じゆうに絵えを描かくように。