元号 歌詞 GLAY ふりがな付

平成へいせいが終おわる時とき あなたは何なにを思おもい浮うかべるのだろう?
どれほどの希望きぼうを胸むねに抱かかえて次つぎに進すすむのだろう?
心こころから望のぞんだ平和へいわのすべてが幻まぼろしだったとしても
動うごき始はじめたこの船ふねはまた新あらたな航海こうかいに汽笛きてきを鳴ならす

今日きょうで終おわるとニュースが告つげた
昭和しょうわ64 わずか7日なのか
そして平成へいせいがあけた

かつて兵士へいしたちは目隠めかくしのままで
玉砕ぎょくさいしました 消きえ去さった祖国そこくの夢ゆめと
今いまもあの戦争ときを悔くやんでいるならば
声こえをあげて欲ほしい
新あたらしい元号げんごうの下もとで

民衆たみが口くちにする絆きずなはどれだけ強つよいというのだろう?
弱よわい者達ものたちを見捨みすてた時ときの苦味にがみは今いまも淀よどみのようだ
心こころから憎にくむもの そのすべてをあなたが取とり去さったとしても
その後あとでまた僕ぼくらはどこからか弱者じゃくしゃを探さがしだし弾ひく

時代じだいは変かわる 望のぞむ望のぞまぬ
平成へいせい30年ねん 時ときの皇帝こうていよ
その手てで平成へいせいを終おえて

かつて俺おれたちは人生じんせいの舵かじを
預あずけていました 放棄ほうきしていました
誰だれも誰だれかの人ひととしてあるべき尊厳そんげんを
奪うばえはしないのだ
新あたらしい元号げんごうの下もとで

今日きょうで終おわるとニュースが告つげた
平成へいせい31年ねん 見送みおくる者ものよ
さぁ 去さりゆく彼かれらに花束はなたばを

かつて稚魚ちぎょたちは流ながれに逆さからい
泳およいでゆきました傷きずだらけの身体からだをよじり
今いまもどこかで水みずを掻かいているならば
生いき抜ぬいて欲ほしい 新あたらしい元号げんごうの下もとで

たった独ひとりで
流ながした涙なみだよ

そこまでして守まもった 産声うぶごえの鐘かねは
響ひびき渡わたるだろう 唯一ゆいいつの元号げんごうの下もとで