木の芽時 歌詞 中村中 ふりがな付

重おもそうなトランクで溢あふれる駅前えきまえ
これから旅立たびだちか それとも帰かえり道みちか
蕾つぼみは開あけど萎しおれた夢ゆめたち
行方ゆくえも定さだまらず うつむき歩あるいてく
風かぜに追おい立たてられて

嗚呼ああ なんだか ・・・空むなしさが ・・・むず痒かゆい

こんな時ときでも
ヒナギク タンポポ レンゲソウ
どうして綺麗きれいなの

着慣きなれないスーツで横切よこぎる行列ぎょうれつ
新あたらしい出会であいなのか それともお別わかれか
蕾つぼみが開ひらけば弾はじける命いのちよ
故郷ふるさとの報しらせに 見上みあげるおぼろ月つき
風かぜが今日きょうは叫さけんでる

嗚呼ああ なんだか ・・・胸騒むなさわぎ ・・・痒かゆい

寄よっかからせて
ヤナギに ミズキに ヤエザクラ
少すこしだけ側そばにいて

すれ違ちがう肩かたがぶつかる交差点こうさてん
誰だれもが薄笑うすわらい 浮うき世よは長患ながわずらい
何なにも起おきませんように

嗚呼ああ なんだか ・・・胸騒むなさわぎ ・・・×××××

そっとしといて
いけない火種ひだねも膨ふくらみそう
頭あたまに花はなが咲さく
ヒナゲシ モクレン ツキミソウ
どうして綺麗きれいなの