人間失格 歌詞 中村中 ふりがな付

弱音よわねを吐はくのは 裸はだかにされる事ことで
本音ほんねを言いうのは 寒さむがられる事ことだった
温度おんどがないのなら 言葉ことばはもう信しんじない

臆病おくびょうな私わたしのせい 愛あいし方かたわからない
差さし出だしてくれた手てに噛かみ付つく しょっぱいね

追おい詰つめられたら 逃にげる方ほうが簡単かんたんで
傷付きずつかないのが「利口りこう」と教おそわったから
諦あきらめてしまおうと 見上みあげた空そらの色いろが

どこまでも青あおいから 死しに方かたがわからない
止とまらない涙なみだの味あじがする しょっぱいね

人ひとの間あいだで生いきる事ことが 息いきを殺ころす事ことならば
私わたしは向むいていないようだ 苦くるしい それでも生いきているなんて

理不尽りふじんだったのは社長あんたの方ほうだろって
思おもっていたけど口くちにしなかったのは
大人おとなになったよ、と胸むねを張はってみる為ため

本当ほんとうは悔くやしくて 笑わらい方かたわからないくせに
笑わらってる 黙だまってる それでもまだ生いきているなんて
わかってる 誰だれよりも自分じぶんが しょっぱいね