何なにもかも
捨すててくれとは
死しぬほど好すきでも
云いえません
くちびる寒さむい古都ことの秋あき
杉すぎの木立こだちに
あなたは消きえて
音おともなく降ふる
北山きたやましぐれ
さりげなく
後うしろすがたで
泣なき泣なきさよなら
云いいました
別わかれに貸かした 女傘おんながさ
捨すててください
また陽ひがさせば
邪魔じゃまになるでしょ
北山きたやましぐれ
夢ゆめなのね
みんな夢ゆめだと
こころに淋さみしく
云いいきかす
恋紅こいべにふいた 白しろい指ゆび
そっとお酒さけに
持もちかえながら
ひとり聞きく夜よの
北山きたやましぐれ
何naniもかもmokamo
捨suててくれとはtetekuretoha
死shiぬほどnuhodo好suきでもkidemo
云iえませんemasen
くちびるkuchibiru寒samuいi古都kotoのno秋aki
杉sugiのno木立kodaちにchini
あなたはanataha消kiえてete
音otoもなくmonaku降fuるru
北山kitayamaしぐれshigure
さりげなくsarigenaku
後ushiroすがたでsugatade
泣naきki泣naきさよならkisayonara
云iいましたimashita
別wakaれにreni貸kaしたshita 女傘onnagasa
捨suててくださいtetekudasai
またmata陽hiがさせばgasaseba
邪魔jamaになるでしょninarudesyo
北山kitayamaしぐれshigure
夢yumeなのねnanone
みんなminna夢yumeだとdato
こころにkokoroni淋samiしくshiku
云iいきかすikikasu
恋紅koibeniふいたfuita 白shiroいi指yubi
そっとおsottoo酒sakeにni
持moちかえながらchikaenagara
ひとりhitori聞kiくku夜yoのno
北山kitayamaしぐれshigure