大地だいちを駆かけ抜ぬける風かぜに
黄金おうごんの穂波ほなみがうねる
幾千いくせんも費ついやした人々ひとびとの祈いのりを
確たしかめている
遥はるかなる時ときを超こえてく思おもいが
降ふり止やまぬ雨あめに耐たえうる強つよさが
やがて愛あいするもののすべてに注そそがれていけばいい
ちぎれて はぐれてく雲くもが
鏡かがみの水面みなもを横切よこぎる
自みずからを疑うたがわず 羽はばたく旅鳥たびどりは
最果さいはての地ちへ
もし今私いまわたしが風かぜになれたなら
険けわしい山やまの頂いただきを越こえたら
やがて愛あいする人ひとのもとに何なにを届とどけるのでしょう
それは愛あいする人ひとのそばで寄より添そっているのでしょう
流ながれ落おちる涙なみだの果はてに
寝静ねしずまる冬枯ふゆがれの季節きせつに
見放みはなされた荒野こうやの先さきに
人ひとは何なにを見みつめるのだろう
どこかで続つづく悲かなしみが
落日らくじつを赤あかく染そめてく
震ふるえる命いのちがただ望のぞむのは
安やすらかな母ははの胸むね
知しらぬ間まに夜よるの闇やみが包つつんでも
たとえ言葉ことばを失うしなったとしても
あなたが見みえるただひとつの光ひかりであればいい
あなたが触ふれるただひとつの安やすらぎであればいい
やがてあなたの心こころの中なかに注そそがれていけばいい
大地daichiをwo駆kaけke抜nuけるkeru風kazeにni
黄金ougonのno穂波honamiがうねるgauneru
幾千ikusenもmo費tsuiやしたyashita人々hitobitoのno祈inoりをriwo
確tashiかめているkameteiru
遥haruかなるkanaru時tokiをwo超koえてくeteku思omoいがiga
降fuりri止yaまぬmanu雨ameにni耐taえうるeuru強tsuyoさがsaga
やがてyagate愛aiするもののすべてにsurumononosubeteni注sosoがれていけばいいgareteikebaii
ちぎれてchigirete はぐれてくhagureteku雲kumoがga
鏡kagamiのno水面minamoをwo横切yokogiるru
自mizukaらをrawo疑utagaわずwazu 羽haばたくbataku旅鳥tabidoriはha
最果saihaてのteno地chiへhe
もしmoshi今私imawatashiがga風kazeになれたならninaretanara
険kewaしいshii山yamaのno頂itadakiをwo越koえたらetara
やがてyagate愛aiするsuru人hitoのもとにnomotoni何naniをwo届todoけるのでしょうkerunodesyou
それはsoreha愛aiするsuru人hitoのそばでnosobade寄yoりri添soっているのでしょうtteirunodesyou
流nagaれre落oちるchiru涙namidaのno果haてにteni
寝静neshizuまるmaru冬枯fuyugaれのreno季節kisetsuにni
見放mihanaされたsareta荒野kouyaのno先sakiにni
人hitoはha何naniをwo見miつめるのだろうtsumerunodarou
どこかでdokokade続tsuduくku悲kanaしみがshimiga
落日rakujitsuをwo赤akaくku染soめてくmeteku
震furuえるeru命inochiがただgatada望nozoむのはmunoha
安yasuらかなrakana母hahaのno胸mune
知shiらぬranu間maにni夜yoruのno闇yamiがga包tsutsuんでもndemo
たとえtatoe言葉kotobaをwo失ushinaったとしてもttatoshitemo
あなたがanataga見miえるただひとつのerutadahitotsuno光hikariであればいいdearebaii
あなたがanataga触fuれるただひとつのrerutadahitotsuno安yasuらぎであればいいragidearebaii
やがてあなたのyagateanatano心kokoroのno中nakaにni注sosoがれていけばいいgareteikebaii