「I love youは私わたしたちの30年ねんを食たべてしまった」
父とうさんの声こえは冷つめたく響ひびいて暗闇くらやみを伝つたっていった
その声こえに捕つかまりたくなくて僕ぼくは家いえの裏口うらぐちから
白銀色はくぎんいろの庭にわにいる犬いぬのジョンと旅たびにでた
それは
I love youを見みつけて 見みつけて捕つかまえてさ
それから えっと どうしよう? ジョンは尻尾しっぽを振ふるだけ
そう とにかく元通もとどおり 元通もとどおりにさせてやるさ
そして きっと クリスマス 3人にんで食たべるシチュー
知しらない街まちの街道かいどうで若わかい二人ふたりがキスをしていた
I love youが現あらわれて僕ぼくとジョンを笑わらってるよ
リュックサックの中なかには3ドルぽっちと吹ふきガラスの瓶びん
二人ふたりが吐はいた白しろい息いき 瓶びんの中なかに捕つかまえたのに
I love youはいなかった いなかったよ どうしてさ
ねぇ お腹なかすいたよ 帰かえろうかな ジョンは手てをなめるだけ
そう とにかく遠とおくへ遠とおくへ行いってみよう
そして きっと海うみにつくよ 線路せんろのある海うみへ
浜辺はまべに小ちいさな小屋こやがあって
ベランダで老人ろうじんが海うみを見みてた
ずっとひとりぼっち?僕ぼくは聞きいた
ジョンをなでながら彼かれは笑わらった
「I love youを食たべるのに70年ねんもかかっちまった」
そう言いうと僕ぼくの瓶びんから白しろい欠片かけらをつかみとった
どうやったの?と驚おどろく僕ぼくの手てのひらにそれを落おとした
「君きみが捕つかまえたんだろう?優やさしい坊ぼうや ほら家いえにお帰かえりよ」
I love youを見みつけた 見みつけた
白しろくてすごく小ちいさな欠片かけらだったよ ジョンと家いえに走はしった
家いえに帰かえると2人ふたりが泣なきはらした赤あかい目めで 僕ぼくを待まってた
だからI love you 2人ふたりにあげたんだ
鼻声はなごえで母かあさんが言いった
「あらこれって鯨くじらの骨ほねじゃない なつかしいな砂浜すなはまと線路せんろ…」
「I love youはha私watashiたちのtachino30年nenをwo食taべてしまったbeteshimatta」
父touさんのsanno声koeはha冷tsumeたくtaku響hibiいてite暗闇kurayamiをwo伝tsutaっていったtteitta
そのsono声koeにni捕tsukaまりたくなくてmaritakunakute僕bokuはha家ieのno裏口uraguchiからkara
白銀色hakuginiroのno庭niwaにいるniiru犬inuのnoジョンjonとto旅tabiにでたnideta
それはsoreha
I love youをwo見miつけてtsukete 見miつけてtsukete捕tsukaまえてさmaetesa
それからsorekara えっとetto どうしようdoushiyou? ジョンjonはha尻尾shippoをwo振fuるだけrudake
そうsou とにかくtonikaku元通motodooりri 元通motodooりにさせてやるさrinisaseteyarusa
そしてsoshite きっとkitto クリスマスkurisumasu 3人ninでde食taべるberuシチュshichuー
知shiらないranai街machiのno街道kaidouでde若wakaいi二人futariがgaキスkisuをしていたwoshiteita
I love youがga現arawaれてrete僕bokuとtoジョンjonをwo笑waraってるよtteruyo
リュックサックryukkusakkuのno中nakaにはniha3ドルdoruぽっちとpotchito吹fuきkiガラスgarasuのno瓶bin
二人futariがga吐haいたita白shiroいi息iki 瓶binのno中nakaにni捕tsukaまえたのにmaetanoni
I love youはいなかったhainakatta いなかったよinakattayo どうしてさdoushitesa
ねぇnee おo腹nakaすいたよsuitayo 帰kaeろうかなroukana ジョンjonはha手teをなめるだけwonamerudake
そうsou とにかくtonikaku遠tooくへkuhe遠tooくへkuhe行iってみようttemiyou
そしてsoshite きっとkitto海umiにつくよnitsukuyo 線路senroのあるnoaru海umiへhe
浜辺hamabeにni小chiiさなsana小屋koyaがあってgaatte
ベランダberandaでde老人roujinがga海umiをwo見miてたteta
ずっとひとりぼっちzuttohitoribotchi?僕bokuはha聞kiいたita
ジョンjonをなでながらwonadenagara彼kareはha笑waraったtta
「I love youをwo食taべるのにberunoni70年nenもかかっちまったmokakatchimatta」
そうsou言iうとuto僕bokuのno瓶binからkara白shiroいi欠片kakeraをつかみとったwotsukamitotta
どうやったのdouyattano?とto驚odoroくku僕bokuのno手teのひらにそれをnohiranisorewo落oとしたtoshita
「君kimiがga捕tsukaまえたんだろうmaetandarou?優yasaしいshii坊bouやya ほらhora家ieにおnio帰kaeりよriyo」
I love youをwo見miつけたtsuketa 見miつけたtsuketa
白shiroくてすごくkutesugoku小chiiさなsana欠片kakeraだったよdattayo ジョンjonとto家ieにni走hashiったtta
家ieにni帰kaeるとruto2人futariがga泣naきはらしたkiharashita赤akaいi目meでde 僕bokuをwo待maってたtteta
だからdakaraI love you 2人futariにあげたんだniagetanda
鼻声hanagoeでde母kaaさんがsanga言iったtta
「あらこれってarakorette鯨kujiraのno骨honeじゃないjanai なつかしいなnatsukashiina砂浜sunahamaとto線路senro…」