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Galileo Galileiの活動終了にバンド継続の悩みをみた…「管制塔」今だから分かること

2016年1月25日。 突然発表された「活動終了」の文字に、目を疑った人はたくさんいる。もちろん、僕も、その一人です。 Galileo Galileiを知ったきっかけは、アニメ「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」のテーマソングであり、彼らの代表曲である、「青い栞」でした。


2016年1月25日。
突然発表された「活動終了」の文字に、目を疑った人はたくさんいる。もちろん、僕も、その一人です。
10月11日(火)に日本武道館でラストライブ「車輪の軸」というGalileo Galileiとしての集大成のライブも決まっています。
Galileo Galileiを知ったきっかけは、アニメ「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」のテーマソングであり、彼らの代表曲である、「青い栞」でした。



彼らの演奏する、繊細でどこか切なくなるような音楽にすぐに惹き込まれ、それから、Galileo Galileiを聴き漁って、猛烈なファンとなりました。
そんな僕が、Galileo Galileiのターニングポイントとなった曲「管制塔」について、今だから分かる当時楽曲に詰められていた想いと活動終了の理由を、Galileo Galileiへの感謝の気持ちを込めて述べてみたい…。


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青い風の吹く高い丘の上 君と二人で見た未来を描いた
大きな紙飛行機 風に乗せられてどこまでも飛んでいった
望んだ未来が来るのかって不安でいつでも少し震えてた
 僕らが飛ばした希望の紙飛行機の事を、いつまでも君と
 話していられたらいいのに

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北海道出身である彼らにとって、「青い風や高い丘」は、地元の事。そこから未来に向けた、夢や希望といったものを、「紙飛行機」と表現しています。
 
 
夢に向かって挑戦していっているのですが、未来のことを思えば思うほど、期待と同時に不安も膨らんでいきます。
彼らは幼い頃から音楽には触れていたものの、Galileo Galileiというバンドを結成してからは約1年という短い期間で、閃光ライオットで初代グランプリを受賞、目まぐるしいほどの早さでバンドを成長させていくことになりました。


"管制塔 僕らの信じた未来が
いつの日か来るんでしょう それを待っているんだ。"


1番のサビの部分です。
夢を追いかけているシーンですが、これから2番3番につれて、サビが変化していきます。

2番の部分

“管制塔 あの未来はもう
すぐそこに来てるでしょう 僕らは待っている”



3番の部分
“管制塔 どんな未来でも
受け入れるよ 変わらない 僕らのままで”



不思議に思いませんか?
ずっと信じていた夢から一転、“どんな未来でも 受け入れるよ”に、なってしまいます。
どうしてなのでしょうか。
それは、サビより少し前の歌詞に書いてあります。

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声が変わって背が伸びて自分が大人になっていくのを感じていた
君と二人で語った大切な未来だけは絶対に変わらないように誓おう

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Galileo Galileiのいう“大切な未来”とは、一体何だったのでしょう。閃光ライオットの優勝でしょうか。メジャーデビューだったのでしょうか。それはきっと、何かを達成するような明確なものではなく、もっとぼんやりとしていたのだと思います。

例えば、「僕たちの鳴らす音楽で、みんなを感動させたい!」や、「もっと認められたい」など。そういった向上心や探求心が、バンドの原動力となっていたのです。

活動中にいったん北海道に帰ってやりたい音楽を追及したりしたことも、アルバムリリースごとに音楽性に変化を持たせたりも、それら全ては、Galileo Galileiの探求心の表れだったのでしょう。

そして今年。惜しくも活動終了を告げたオフィシャルブログ「Galileo Galileiを愛してくれているみんなへ」では、こう書かれていました。

「振り返ってみると、Galileo Galileiというバンドは僕たちにとって、子供の時に大切に乗っていた”おもちゃの車”だったのかもしれません。」

ぼんやりとしていた彼らの人生は、いつの間にか意義のあるものに変わり、かけがえのない存在となったそうです。

「けれど”おもちゃの車”では、庭の芝生から先へは進めなかったのです。
僕たちはその先にある、どこまでも続く険しいコンクリートの道路を走ってみたくなってしまったのです。」


たくさんの功績を残してもなお、未来を見続ける果てなき探求心。
これからもずっと活躍してほしいものです。

いつまでも
どこまでも



TEXT:Shitoreto ( https://twitter.com/torohi7 )

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