高たかく高たかく 天目指てんめざし 凛りんと立たつ蓮華れんげなり
寂さびしさは水鏡みずかがみ 時忘ときわすれの京きょう 滲にじむ現実げんじつ
キミの下宿げしゅく 漱石そうせきが 栞しおりより先さきに進すすまない
借かりたままの鞄抱かばんだいた 懐なつかしい匂においした
ふと見みかけた日々ひびの奇蹟きせき 伝つたえたいキミがいない
ごらん今日きょうは 宵山よいやまで 重かさねた歳数としかぞえる
泥どろに負まけぬ人ひとでした 穢けがれなき蓮華れんげなり
「大丈夫だいじょうぶ」「平気へいきだよ」 薄氷はくひょうの笑顔えがお 貫つらぬいた
人ひとは皆みな 知しりながら 戻もどれない河かわを渡わたるもの
石畳いしだたみに染しみる光ひかり 永遠えいえんを感かんじたから
渡わたる鳥とりが夏なつを告つげて 鐘かねの音おとが背中押せなかおした
時間じかんの鼓動こどう 止とめたくて 耳みみを塞ふさぐ されど
自分じぶんの鼓動こどうが響ひびくから 忘わすれない この先さきも
変かわらぬ面影おもかげも
霞かすみゆく 名残月なごりづき キミがまだここにいるような夜よる
高takaくku高takaくku 天目指tenmezaしshi 凛rinとto立taつtsu蓮華rengeなりnari
寂sabiしさはshisaha水鏡mizukagami 時忘tokiwasuれのreno京kyou 滲nijiむmu現実genjitsu
キミkimiのno下宿gesyuku 漱石sousekiがga 栞shioriよりyori先sakiにni進susuまないmanai
借kaりたままのritamamano鞄抱kabandaいたita 懐natsuかしいkashii匂nioいしたishita
ふとfuto見miかけたkaketa日々hibiのno奇蹟kiseki 伝tsutaえたいetaiキミkimiがいないgainai
ごらんgoran今日kyouはha 宵山yoiyamaでde 重kasaねたneta歳数toshikazoえるeru
泥doroにni負maけぬkenu人hitoでしたdeshita 穢kegaれなきrenaki蓮華rengeなりnari
「大丈夫daijoubu」「平気heikiだよdayo」 薄氷hakuhyouのno笑顔egao 貫tsuranuいたita
人hitoはha皆mina 知shiりながらrinagara 戻modoれないrenai河kawaをwo渡wataるものrumono
石畳ishidatamiにni染shiみるmiru光hikari 永遠eienをwo感kanじたからjitakara
渡wataるru鳥toriがga夏natsuをwo告tsuげてgete 鐘kaneのno音otoがga背中押senakaoしたshita
時間jikanのno鼓動kodou 止toめたくてmetakute 耳mimiをwo塞fusaぐgu されどsaredo
自分jibunのno鼓動kodouがga響hibiくからkukara 忘wasuれないrenai このkono先sakiもmo
変kaわらぬwaranu面影omokageもmo
霞kasuみゆくmiyuku 名残月nagoriduki キミkimiがまだここにいるようなgamadakokoniiruyouna夜yoru