一本いっぽんの電話でんわを受うけた僕ぼくは
バイト先さきを飛とび出だしタクシーに飛とび乗のり 君きみの元もとへ
タクシーの中なかで僕ぼくは神様かみさまに祈いのっていたんだ
でももう先さきが長ながくないのも知しっていたんだ
病院びょういんへ着ついた僕ぼくはタクシーを飛とび降おり階段かいだんを駆かけ上あがり
給湯室きゅうとうしつを曲まがった三番目さんばんめの部屋へや 君きみの部屋へやへ
君きみのお母かあさんが泣なき崩くずれていた
君きみのお父とうさんはせっせと動うごいていた
全すべては幻まぼろしさ この目めに映うつる何なにもかも
全すべては幻まぼろしさ この手てに残のこされた思おもいも
負まけたくないやと あいつは言いった
負まけたくないなと 僕ぼくも思おもった
それっきりだった もっと話はなしておけばよかった
2005年ねん あいつは死しんだ
一艘いっそうの船ふねが 波なみをザブザブ掻かき分わけ
進すすむ 進すすむ 進すすむ
僕ぼくはといえば 波なみに誘さそわれ
海うみへ来きた 海うみへ来きた
全すべては幻まぼろしさ 抱だきしめたいこぼれ落おちる灰はいも
全すべては幻まぼろしさ この胸むねにしがみついた痛いたみも
一艘いっそうの船ふねが 波なみをザブザブ掻かき分わけ
進すすむ 進すすむ 進すすむ
僕ぼくはといえば 波なみに 波なみに誘さそわれ
海うみへ来きた 海うみへ来きた
星ほしは見みえない 星ほしは見みえない
見みえない 見みえない
星ほしは見みえない 星ほしは見みえない
うだりうだりうだり 風かぜが
吹ふき荒あれる
一本ipponのno電話denwaをwo受uけたketa僕bokuはha
バイトbaito先sakiをwo飛toびbi出daしshiタクシtakushiーにni飛toびbi乗noりri 君kimiのno元motoへhe
タクシtakushiーのno中nakaでde僕bokuはha神様kamisamaにni祈inoっていたんだtteitanda
でももうdemomou先sakiがga長nagaくないのもkunainomo知shiっていたんだtteitanda
病院byouinへhe着tsuいたita僕bokuはhaタクシtakushiーをwo飛toびbi降oりri階段kaidanをwo駆kaけke上aがりgari
給湯室kyuutoushitsuをwo曲maがったgatta三番目sanbanmeのno部屋heya 君kimiのno部屋heyaへhe
君kimiのおnoo母kaaさんがsanga泣naきki崩kuzuれていたreteita
君kimiのおnoo父touさんはせっせとsanhasesseto動ugoいていたiteita
全subeてはteha幻maboroshiさsa このkono目meにni映utsuるru何naniもかもmokamo
全subeてはteha幻maboroshiさsa このkono手teにni残nokoされたsareta思omoいもimo
負maけたくないやとketakunaiyato あいつはaitsuha言iったtta
負maけたくないなとketakunainato 僕bokuもmo思omoったtta
それっきりだったsorekkiridatta もっとmotto話hanaしておけばよかったshiteokebayokatta
2005年nen あいつはaitsuha死shiんだnda
一艘issouのno船funeがga 波namiをwoザブザブzabuzabu掻kaきki分waけke
進susuむmu 進susuむmu 進susuむmu
僕bokuはといえばhatoieba 波namiにni誘sasoわれware
海umiへhe来kiたta 海umiへhe来kiたta
全subeてはteha幻maboroshiさsa 抱daきしめたいこぼれkishimetaikobore落oちるchiru灰haiもmo
全subeてはteha幻maboroshiさsa このkono胸muneにしがみついたnishigamitsuita痛itaみもmimo
一艘issouのno船funeがga 波namiをwoザブザブzabuzabu掻kaきki分waけke
進susuむmu 進susuむmu 進susuむmu
僕bokuはといえばhatoieba 波namiにni 波namiにni誘sasoわれware
海umiへhe来kiたta 海umiへhe来kiたta
星hoshiはha見miえないenai 星hoshiはha見miえないenai
見miえないenai 見miえないenai
星hoshiはha見miえないenai 星hoshiはha見miえないenai
うだりうだりうだりudariudariudari 風kazeがga
吹fuきki荒aれるreru