那智なちの黒石くろいし 心こころを込こめて
磨みがけば深ふかみも 艶つやも出でる
天晴一代てんせいいちだい 浮世うきよの坂さかを
兄あにと弟おとうと 力ちからを合あわせ
芸げいの真髄まことを 掴つかむまで
見みてはならない 故郷くにの空そら
地所変ところかわれば水変みずかわる
身体からだこわすな風邪かぜひくな
そっと背せを押おし肩かたたたき
渡わたしてくれた包つつみの中なかにゃ
母ははの握にぎった 塩しおむすび…
上うわっ面つらでは 判わかったつもり
つもりじゃ通とおらぬ 芸げいの道みち
天晴一代てんせいいちだい 二ふたつの命いのち
風かぜと語かたらい 寒さむさをしのぎ
節ふしを彩いろどる 琴ことの音ねに
逢あえたあの夜よは 男泣おとこなき
母ははの言葉ことばが 今更沁いまさらしみる
苦労くろうはいつかは 根ねを下おろす
天晴一代てんせいいちだい 絆きずなはひとつ
兄あにが合あいの手て 弟おとうとが語かたる
義理ぎりと人情にんじょうの 合あわせ技わざ
夢ゆめの花道はなみち 晴舞台はれぶたい
那智nachiのno黒石kuroishi 心kokoroをwo込koめてmete
磨migaけばkeba深fukaみもmimo 艶tsuyaもmo出deるru
天晴一代tenseiichidai 浮世ukiyoのno坂sakaをwo
兄aniとto弟otouto 力chikaraをwo合aわせwase
芸geiのno真髄makotoをwo 掴tsukaむまでmumade
見miてはならないtehanaranai 故郷kuniのno空sora
地所変tokorokaわればwareba水変mizukaわるwaru
身体karadaこわすなkowasuna風邪kazeひくなhikuna
そっとsotto背seをwo押oしshi肩kataたたきtataki
渡wataしてくれたshitekureta包tsutsuみのmino中nakaにゃnya
母hahaのno握nigiったtta 塩shioむすびmusubi…
上uwaっxtu面tsuraではdeha 判wakaったつもりttatsumori
つもりじゃtsumorija通tooらぬranu 芸geiのno道michi
天晴一代tenseiichidai 二futaつのtsuno命inochi
風kazeとto語kataらいrai 寒samuさをしのぎsawoshinogi
節fushiをwo彩irodoるru 琴kotoのno音neにni
逢aえたあのetaano夜yoはha 男泣otokonaきki
母hahaのno言葉kotobaがga 今更沁imasarashiみるmiru
苦労kurouはいつかはhaitsukaha 根neをwo下oろすrosu
天晴一代tenseiichidai 絆kizunaはひとつhahitotsu
兄aniがga合aiのno手te 弟otoutoがga語kataるru
義理giriとto人情ninjouのno 合aわせwase技waza
夢yumeのno花道hanamichi 晴舞台harebutai