娘むすめ十八じゅうはち 口紅くちべにさせど
わたしゃ淋さびしい 船頭せんどうむすめ
燕つばめ来くるのに 便たよりも無なくて
見みるはあやめの ヨウ 花はなばかり
想おもいそめたは 鹿島かしまのまつり
おまえゆかたで わたしは島田しまだ
祭太鼓まつりだいこに 櫓拍子ろびょうしあわせ
漕こいだあの夜よるの ヨウ 天あまの川がわ
鐘かねが鳴なります 潮来いたこの空そらで
月つきに墨絵すみえの 十じゅう二にの橋はしを
漕こいで戻もどれど 別わかれたひとと
水みずのながれはヨウ 返かえりゃせぬ
娘musume十八juuhachi 口紅kuchibeniさせどsasedo
わたしゃwatasya淋sabiしいshii 船頭sendouむすめmusume
燕tsubame来kuるのにrunoni 便tayoりもrimo無naくてkute
見miるはあやめのruhaayameno ヨウyou 花hanaばかりbakari
想omoいそめたはisometaha 鹿島kashimaのまつりnomatsuri
おまえゆかたでomaeyukatade わたしはwatashiha島田shimada
祭太鼓matsuridaikoにni 櫓拍子robyoushiあわせawase
漕koいだあのidaano夜yoruのno ヨウyou 天amaのno川gawa
鐘kaneがga鳴naりますrimasu 潮来itakoのno空soraでde
月tsukiにni墨絵sumieのno 十juu二niのno橋hashiをwo
漕koいでide戻modoれどredo 別wakaれたひととretahitoto
水mizuのながれはnonagarehaヨウyou 返kaeりゃせぬryasenu