「旅たび行いけば 駿河するがの国くにに茶ちゃの香かおり……」
粋いきな文句もんくを 一いちと節ふし唸うなりゃ
鴎かもめ仲間なかまが 聞きき惚ほれる
あいつは若わかい マドロスさ
なにがなにして なんとやら
エー なんとやら 名調子めいちょうし
「赤道せきどうを 南みなみに下くだる 月つきの夜よる……」
波なみがつぶやく 口三味線くちじゃみせんに
のせて自慢じまんの 渋しぶい喉のど
木戸銭きどせんなしの サービスさ
なにがなにして なんとやら
エー なんとやら 浪花節なにわぶし
「海うみ行いけば 日本にっぽんの港みなと 夢ゆめに見みる……」
髭ひげの親爺おやじの 船長せんちょうさんと
世界せかい道中どうちゅう ひと廻まわり
鯨くじらも鱶ふかも 顔馴染かおなじみ
なにがなにして なんとやら
エー なんとやら 海うみの旅たび
「旅tabi行iけばkeba 駿河surugaのno国kuniにni茶chaのno香kaoりri……」
粋ikiなna文句monkuをwo 一ichiとto節fushi唸unaりゃrya
鴎kamome仲間nakamaがga 聞kiきki惚hoれるreru
あいつはaitsuha若wakaいi マドロスmadorosuさsa
なにがなにしてnanigananishite なんとやらnantoyara
エeー なんとやらnantoyara 名調子meichoushi
「赤道sekidouをwo 南minamiにni下kudaるru 月tsukiのno夜yoru……」
波namiがつぶやくgatsubuyaku 口三味線kuchijamisenにni
のせてnosete自慢jimanのno 渋shibuいi喉nodo
木戸銭kidosenなしのnashino サsaービスbisuさsa
なにがなにしてnanigananishite なんとやらnantoyara
エeー なんとやらnantoyara 浪花節naniwabushi
「海umi行iけばkeba 日本nipponのno港minato 夢yumeにni見miるru……」
髭higeのno親爺oyajiのno 船長senchouさんとsanto
世界sekai道中douchuu ひとhito廻mawaりri
鯨kujiraもmo鱶fukaもmo 顔馴染kaonajiみmi
なにがなにしてnanigananishite なんとやらnantoyara
エeー なんとやらnantoyara 海umiのno旅tabi