ばーちゃんの背中せなか 温あたたかいあの香かおり
階段かいだんを登のぼる よいしょ よいしょ の声こえでウトウトしながら
この顔かおをギュッと うずめ 預あずけていた
あなたはいつも かわいいと頭撫あたまなで
周まわりのみんなに 誇ほこらしげに揺ゆれていた
僕ぼくが 笑わらえば笑わらった 泣なけば困こまった 立たてば叫さけんだ 呼よべば止とまった
あれま! えらいこっちゃ えらいこっちゃ よいよいよい
何なんてこった 私わたしの名なを呼よんだ
おっと なんだ 言葉ことばもちょっとずつ 覚おぼえて喜よろこんだ
あれから 何年なんねん 1つ1つマネして
出来できる事増ことふえて 思おもい出でも増ふえていった
ただ それは 愛あいを持もって 手てと目め 離はなさないでくれたおかげ
いつでも せっせっせーの せっせっせーの よいよいよい
って 忙いそがしく生いきてきた
そろそろ 大人おとなになったから 僕ぼくがおんぶする
軽かるくなったばーちゃんが耳元みみもとで「すまないね」って泣なきだした
歩あるき続つづけたら 涙なみだ 拭ぬぐって微笑ほほえんでた
ばーちゃんの両手りょうてはカサカサで心地ここちよい
昼寝ひるねしてると そっとたたいていたね
僕ぼくが 起おきりゃ笑わらった 歩あるきゃ誉ほめた 走はしりゃ焦あせった 寝ねれば歌うたった
今年ことしも夏なつには神社じんじゃの縁日えんにち 聞きこえてるお囃子はやし
懐なつかしいから行いこうよと その手握てにぎった
やわらかかったばーちゃんの左手ひだりて 昔むかしより痩やせていた
壊こわれないようにそっと包つつんだ 右手みぎて 重かさねてきた
ばーちゃんから教おそわった事こと 沢山たくさんあるけど
ばーちゃんが忘わすれた事こと 少すこしずつ増ふえてきたね
「あなたはどちら様さま?」とか
忘わすれたんなら 今度こんどは僕ぼくが何度なんどでも伝つたえるよ
あなたへの想おもい音おとにのせて 空そらまで届とどけるよ
授さずかったこの命いのちの意味いみも価値かちも全部探ぜんぶさがすよ
預あずかった 感謝かんしゃ 渡わたしながら 優やさしく生いきれるよ
ばbaーちゃんのchanno背中senaka 温atataかいあのkaiano香kaoりri
階段kaidanをwo登noboるru よいしょyoisyo よいしょyoisyo のno声koeでdeウトウトutoutoしながらshinagara
このkono顔kaoをwoギュッgyuxtuとto うずめuzume 預azuけていたketeita
あなたはいつもanatahaitsumo かわいいとkawaiito頭撫atamanaでde
周mawaりのみんなにrinominnani 誇hokoらしげにrashigeni揺yuれていたreteita
僕bokuがga 笑waraえばeba笑waraったtta 泣naけばkeba困komaったtta 立taてばteba叫sakeんだnda 呼yoべばbeba止toまったmatta
あれまarema! えらいこっちゃeraikotcha えらいこっちゃeraikotcha よいよいよいyoiyoiyoi
何nanてこったtekotta 私watashiのno名naをwo呼yoんだnda
おっとotto なんだnanda 言葉kotobaもちょっとずつmochottozutsu 覚oboえてete喜yorokoんだnda
あれからarekara 何年nannen 1つtsu1つtsuマネmaneしてshite
出来dekiるru事増kotofuえてete 思omoいi出deもmo増fuえていったeteitta
ただtada それはsoreha 愛aiをwo持moってtte 手teとto目me 離hanaさないでくれたおかげsanaidekuretaokage
いつでもitsudemo せっせっせsessesseーのno せっせっせsessesseーのno よいよいよいyoiyoiyoi
ってtte 忙isogaしくshiku生iきてきたkitekita
そろそろsorosoro 大人otonaになったからninattakara 僕bokuがおんぶするgaonbusuru
軽karuくなったばkunattabaーちゃんがchanga耳元mimimotoでde「すまないねsumanaine」ってtte泣naきだしたkidashita
歩aruきki続tsuduけたらketara 涙namida 拭nuguってtte微笑hohoeんでたndeta
ばbaーちゃんのchanno両手ryouteはhaカサカサkasakasaでde心地kokochiよいyoi
昼寝hiruneしてるとshiteruto そっとたたいていたねsottotataiteitane
僕bokuがga 起oきりゃkirya笑waraったtta 歩aruきゃkya誉hoめたmeta 走hashiりゃrya焦aseったtta 寝neればreba歌utaったtta
今年kotoshiもmo夏natsuにはniha神社jinjaのno縁日ennichi 聞kiこえてるおkoeteruo囃子hayashi
懐natsuかしいからkashiikara行iこうよとkouyoto そのsono手握tenigiったtta
やわらかかったばyawarakakattabaーちゃんのchanno左手hidarite 昔mukashiよりyori痩yaせていたseteita
壊kowaれないようにそっとrenaiyounisotto包tsutsuんだnda 右手migite 重kasaねてきたnetekita
ばbaーちゃんからchankara教osoわったwatta事koto 沢山takusanあるけどarukedo
ばbaーちゃんがchanga忘wasuれたreta事koto 少sukoしずつshizutsu増fuえてきたねetekitane
「あなたはどちらanatahadochira様sama?」とかtoka
忘wasuれたんならretannara 今度kondoはha僕bokuがga何度nandoでもdemo伝tsutaえるよeruyo
あなたへのanataheno想omoいi音otoにのせてninosete 空soraまでmade届todoけるよkeruyo
授sazuかったこのkattakono命inochiのno意味imiもmo価値kachiもmo全部探zenbusagaすよsuyo
預azuかったkatta 感謝kansya 渡wataしながらshinagara 優yasaしくshiku生iきれるよkireruyo