泣なき泣なき手てを振ふった 時雨しぐれの波止場はとば
別わかれを惜おしむ 銅鑼どらが啼なく
見送みおくる人ひとの 片隅かたすみで
辛つらい想おもいを 閉とじ込こめた
きっと きっと 帰かえること 信しんじてる
ついて行いきたい 行いかれない
迎むかえに帰かえると 便たよりは一度いちど
信しんじちゃ駄目だめと 人ひとは言いう
入いり江えにひとり 佇たたずめば
心細こころぼそさが また募つのる
遠とおく 遠とおく かがり火びが 赤々あかあかと
燃もえて心こころに 灯ひをともす
ざわめく潮騒しおさいよ 教おしえておくれ
愛あいした人ひとは 今いまいずこ
外国船がいこくせんが 通とおる度たび
浮うかぶ面影おもかげ 連つれてくる
きっと きっと この胸むねが 騒さわぐから
ひとり潮路しおじに 船ふねを待まつ
泣naきki泣naきki手teをwo振fuったtta 時雨shigureのno波止場hatoba
別wakaれをrewo惜oしむshimu 銅鑼doraがga啼naくku
見送miokuるru人hitoのno 片隅katasumiでde
辛tsuraいi想omoいをiwo 閉toじji込koめたmeta
きっとkitto きっとkitto 帰kaeることrukoto 信shinじてるjiteru
ついてtsuite行iきたいkitai 行iかれないkarenai
迎mukaえにeni帰kaeるとruto 便tayoりはriha一度ichido
信shinじちゃjicha駄目dameとto 人hitoはha言iうu
入iりri江eにひとりnihitori 佇tatazuめばmeba
心細kokorobosoさがsaga またmata募tsunoるru
遠tooくku 遠tooくku かがりkagari火biがga 赤々akaakaとto
燃moえてete心kokoroにni 灯hiをともすwotomosu
ざわめくzawameku潮騒shiosaiよyo 教oshiえておくれeteokure
愛aiしたshita人hitoはha 今imaいずこizuko
外国船gaikokusenがga 通tooるru度tabi
浮uかぶkabu面影omokage 連tsuれてくるretekuru
きっとkitto きっとkitto このkono胸muneがga 騒sawaぐからgukara
ひとりhitori潮路shiojiにni 船funeをwo待maつtsu